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「ありがとうございます」は敬語表現?相手に最上級の感謝を伝える方法

2024.06.07

日本語では、普段使いの言葉と敬語で表現が異なるケースが多く見られます。

では、「ありがとうございます」という言葉は、敬語として使えるのでしょうか?実際に使える例文も紹介します。

ありがとうございますは敬語として使える?

誰かにお礼を伝えるとき、「ありがとうございます」という言葉がよく使われます。

丁寧な言葉ですが、敬語表現に当てはまるのでしょうか?ここでは、「ありがとうございます」の表現について掘り下げて見ていきましょう。

ありがとうございますはどんな表現?

ありがとうございますは敬語

「ありがとうございます」は、誰かに対して感謝やお礼の気持ちを伝える『ありがとう』に、補助動詞の『ございます』を組み合わせた表現です。『ございます』は『ある』の丁寧語であり、これはれっきとした敬語表現です。

ちなみに『ありがとう』は、形容詞の『有り難い(ありがたい)』から来ています。『有り難い』はもともと『有ることが難しいこと』、つまり『めったにないこと・珍しいこと』を意味する言葉です。これがもとになり、めったにないことへの感謝の言葉として、『ありがとう』が使われるようになりました。

目上の人へも使える言葉

「ありがとうございます」のように日常的に使用している表現の場合、それを目上の人にも使ってよいのか、疑問に思う人もいるでしょう。ゆえに、皆さんは「これは敬語なのか?」と迷ったのかもしれません。

『ありがとう』という言葉は、単体で使うと敬語にはなりません。しかし、補助動詞の『~である・~です』の丁寧語である『ございます』を組み合わせることで、敬語として使えるようになります。

日常生活だけでなく、ビジネスシーンで上司に使ったり、接客中にお客様に対して使ったりしても、問題ありません。何か感謝を伝えたい状況が出てきたら、「ありがとうございます」という言葉で気持ちを伝えましょう。

ありがとうございましたとの違い

感謝の気持ちを伝えたいとき、「ありがとうございます」と言うこともあれば、「ありがとうございました」という表現を使うケースもあります。この2つにはどんな印象の違いがあるのでしょうか?

現在形と過去形の違い

「ありがとうございます」と「ありがとうございました」の2つの違いは、現在形と過去形で語尾が違っていることのみです。

基本的には、過去の出来事に対するお礼は「ありがとうございました」、現在進行中の出来事に対するお礼は「ありがとうございます」、と使い分ければ問題ありません。

例えば、以前にお世話になった経験があり、後日その相手に会ったときには、お礼したい対象の事柄は過去の出来事のため、「先日はありがとうございました」と過去形を使います。会っているときに、その場で何か贈り物をいただいたなどの場合には、現在形である「ありがとうございます」を使うとよいでしょう。

過去形は関係が終了する印象を与える可能性がある

形式状は上記のとおりなのですが、ニュアンスを気にする人が一定数いるのも事実です。

「ありがとうございました」を使う場合、過去の出来事に対する感謝の気持ちを伝えるのが一般的です。しかし、状況によっては現在形を使った方がよいケースがあります。

例えば、学校を卒業するとき、先生にこれまでの感謝を伝えるために「ありがとうございました」とお礼を言うことがあるでしょう。過去形での表現は、このように『今まで続いてきた関係が終了する』ときにも使われます。

お別れの際に使うイメージがあることから、過去形を使うことで関係性に区切りを付けようとしていると、相手に捉えられるかもしれません。今後も付き合いを継続したいという場合には、あえて過去形ではなく「ありがとうございます」と表現してもよいでしょう。

現在形は「今感謝していること」を強調

「ありがとうございます」と現在形で伝えると、今まさに感謝していることを強調できます。その場で起こったことに対するお礼はもちろんのこと、その後も感謝が継続するケースにも使える表現です。

例えば、講演会などのあいさつでは「本日はご来場いただき、ありがとうございます」と現在形を使います。これは、『来場してもらった』ことは過去の出来事ですが、この後には『講演会を聴いてもらう』という出来事が続くためです。

現在形を使用することで、続く事柄に対しても感謝するという意味が込められます。

最上級の感謝を伝えるために強調するには?

「ありがとうございます」という言葉を単独で使っても、感謝の気持ちは伝わるでしょう。しかし、場合によっては、感謝を更に強調したいときがあります。では、どのような表現をすれば、感謝の気持ちをより強く相手に伝えられるのでしょうか?

頭に「誠に」などを付ける

頭に『誠に』などの言葉を付けることで、感謝の気持ちを強調できます。『誠に』は、『本当に・じつに』という意味を表す副詞です。「誠にありがとうございます」という表現にすれば、感謝の気持ちをより伝えられるでしょう。

他にも「大変ありがとうございます」「本当にありがとうございます」などが感謝の気持ちを強調する表現として使用できますが、『誠に』の方がかしこまったイメージです。また、頭に『どうも』を付ける表現もありますが、少しくだけた印象になるため、ビジネスシーンではあまりふさわしくありません。

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何に感謝をしたか付け加える

「○○の件、ありがとうございます」「○○いただき、ありがとうございます」など、何に感謝しているかを付け加えることで、感謝の気持ちを強調できます。内容は長々と書くのではなく、シンプルな言葉で伝わるようにするのがポイントです。

例えば、仕事をしていく中で上司にアドバイスをしてもらった時には、「資料についてご助言いただき、ありがとうございます」などと伝えましょう。お礼を言いたいポイントを具体的に示すことで、気持ちがより伝わりやすくなります。

メールの返信や日程調整など、ささいなことであっても、感謝の気持ちを伝えたい時には、具体的な内容を付け加えてみましょう。

ありがとうございますの言い換え表現

感謝を伝えたいとき、毎回「ありがとうございます」と言っていては、少し表現力に欠けますし、メールなどでは文章が短調になる可能性があります。

そのようなときのために、いくつか言い換え表現を覚えておくと便利です。「ありがとうございます」を別の言葉で言い換えるには、どのような表現があるのでしょうか?

御礼申し上げます

感謝を伝えたいときの言い換えとして使えるのが、「御礼申し上げます」という表現です。『申し上げる』は『言う』の謙譲表現に当たり、『御礼を言わせていただきます』という意味になります。

『御礼』の部分は、『おれい』『おんれい』どちらの読み方でも構いません。式典などのフォーマルな場では、『おんれい』と読むケースが多いでしょう。

この表現は口頭で伝えるよりは、手紙やメールなどで使用することが多いかもしれません。頭に『厚く』を付けることで、お礼の気持ちを強めた表現にすることも可能です。「平素は弊社のサービスをご利用いただき、厚く御礼申し上げます」などの使い方ができます。

感謝いたします

「感謝いたします」と、ストレートに感謝していることを伝える表現もあります。『いたす』は『する』の謙譲語・丁寧語のため、ビジネスシーンでの利用も問題ありません。更に丁寧にしたい場合には、「感謝申し上げます」という言い方も可能です。

強調したい時には、頭に『深く』『心より』『心から』などの言葉を付けるとよいでしょう。また、繰り返し感謝の気持ちを伝えたい場合には、「重ねて感謝いたします」「改めて感謝いたします」などの表現の仕方もあります。

恐れ入ります

「恐れ入ります」という言葉には、相手に対する敬意を表しながら感謝を伝える意味があります。単独で使ったり、「ご配慮いただき、恐れ入ります」など、具体的な内容を付け加えたりして使いましょう。単純に感謝の気持ちというよりも、謙遜や相手への敬意を込めた表現のため、特に目上の人に対して使いやすい表現といえます。

なお、『恐れ入ります』は、誰かに何かの物事を尋ねたり、依頼したりするときにも使う言葉です。その際は、「恐れ入りますが、○○をお願いできますか?」という形で、前置きとして使用します。

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