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メルカリ独自の文化とも言われる、値引き交渉。実際のフリーマーケットと同じように、売る人と買う人が互いに納得すれば値引き交渉が成立し、お得に商品を購入できる。値引き交渉はコツとマナーさえおさえておけば意外と簡単だ。
本記事では、メルカリで使える値引き交渉のコツを解説する。今まで値引き交渉に挑戦したことがない人や、値引き交渉をしても失敗ばかりしてしまう人は、ぜひ参考にしてほしい。また、自分が出品者の場合に、値引き交渉された時の対処法も併せてチェックしておこう。
メルカリの値引き交渉とは?
値引き交渉とは、メルカリで商品の購入を検討している人が、出品者に商品の値引きをお願いすること。具体的には、以下の方法で値引き交渉を行う。
値引き交渉の仕方
値引きをしてほしい時は、商品ページの「コメント機能」を使ってやり取りを行う。値引きをしてほしい旨をコメントし、返答を待つだけだ。
値下げはメルカリ公式のルールではないため、応じるかどうかは出品者が決めることができる。そのため、値下げをしなくても出品者にペナルティやクレームが生じることはない。
【購入者側】値引き交渉する方法
値下げ交渉はやり方を間違えると、出品者の気分を害してしまう。値下げしてもらえないだけでなく、ブロック設定をされてしまい、商品を定価で購入することすらできなくなる可能性も。ここでは、比較的出品者に応じてもらいやすい値下げ交渉の方法を紹介する。
出品者へ値引き交渉コメントをする際の心構えと注意点
メルカリで値下げをしてほしい商品を見つけた場合、まずはコメントを通して出品者にメッセージを送ろう。コメントをするときに注意すべき点は、「謙虚な気持ちで値下げをお願いすること」「具体的な金額を提示すること」「良識の範囲内で値引き交渉をすること」「個人情報を書かないこと」の4つ。
・謙虚な気持ちで値下げをお願いする
値下げを希望してコメントを残す場合、丁寧で謙虚なコメントを心がけよう。購入検討者は、あくまでも相手が提示した金額に対して、値下げをお願いしている立場。お客さんだからといって横柄に接するのではなく、あくまでも低姿勢でお願いすることを忘れないようにしよう。「メルカリだから値下げ交渉して当たり前」という気持ちは持たないことも大切。
・具体的な金額を提示する
値引きコメントの内容は曖昧にせず、明確でシンプルにすることが大切だ。「〇〇円にお値下げしていただくことは可能ですか?」と、具体的な金額を提示し、出品者とのコメントのやり取りを最小限にできるように心がけよう。「お値引き可能ですか?」とだけ質問すると、出品者が希望金額を聞き返さなくてはならない。忙しい出品者の場合、そのやり取りを手間に感じ、コメントを返信せず放置してしまう可能性もある。値下げ交渉をするときは、出品者の手間が最小限で済むように、「はい」「いいえ」で答えられるような文面を心掛けよう。
・良識の範囲内で値引き交渉する
値引き交渉をする場合は、「販売額から1割程度引いた額」で交渉しよう。この「1割引交渉」は、メルカリの暗黙ルール。この程度の割引だと値引き交渉が成功する確率も高い。2,000円の商品であれば1,800円。1,000円の商品であれば900円というイメージだ。
また、あらかじめ商品検索で商品の相場価格を調べてから、値引き交渉するのもおすすめ。その商品の相場価格が8,000円なら、7,700円というように、良識の範囲内で値引き交渉をしよう。「自分が出品者だったら」をベースに考え、あまりにも大幅な値下げ交渉は控えよう。
・コメントはすべてのユーザーから閲覧可能
コメントを送る際に注意したいのは、コメント欄が不特定多数の人から閲覧可能であるということ。また、一度コメントを残してしまうと、出品者しかコメントを削除することができない。そのため、個人な名前や住所、連絡先などの情報は絶対にコメントしないように注意しよう。
また、出品者がそのままの値段で購入してくれる人を優先している場合、値引きコメントのやり取りをしている間に商品を横取りされてしまう可能性もある。コメントのやり取りはすべてのユーザーから閲覧可能、ということを覚えておこう。(以前は「オファー機能」というコメント非表示の値下げ交渉方法もあったが、2020年10月15日に廃止された)
出品者のプロフィールページを確認する
出品者の中には、そもそも値下げ交渉自体を受け付けていないユーザーも存在する。出品者のプロフィール、もしくは商品説明の中に「値下げ交渉NG」などと書かれている場合、値下げ交渉をするのは控えよう。
しかし、購入検討者の中には値下げ交渉を受け付けていないことを分かったうえで、値下げ交渉を持ち掛けるユーザーもいるようだ。出品者側の説明文を読んでないと判断されてしまい、最悪の場合、相手にブロックされてしまうこともある。結果的に商品が買えなくなる可能性が高いため、出品者が提示している情報はしっかりとチェックしよう。
値引き交渉のコメント例文
ここでは、実際にメルカリで使える値下げ交渉コメント例文を紹介する。値下げ交渉をしたことがない人や、値下げ交渉が成功しにくいと感じている人は、ぜひこの例文を参考にコメントを送ってみよう。
例文1:商品自体の値引きをお願いするコメント
「はじめまして。〇〇(自分のユーザー名)と申します。こちらの商品の購入を検討しているのですが、~円にお値下げしていただくことは可能でしょうか?お手数ですが、ご検討いただけますと幸いです。よろしくお願い致します。」
例文2:まとめ買いをする意思を伝え、値引きをお願いするコメント
「はじめまして。こちらの商品の購入を検討しています。また、〇〇様(出品者のユーザー名)の別ページで紹介されている□□の購入も考えているのですが、併せて購入させていただくことは可能でしょうか?もしよろしければ、2点併せて~円にお値引きしていただけますと幸いです。ご検討の程、よろしくお願い致します。」
例文3:所有ポイントで清算するため、値引きをお願いするコメント
「はじめまして。コメント失礼いたします。突然で申し訳ないのですが、こちらの商品を500円にお値下げしていただくことは可能でしょうか?現在500ポイント所有しており、そのポイントで購入させていただきたいと考えております。こちらの都合で申し訳ありませんが、ご検討いただけると幸いです。よろしくお願い致します。」
値引き交渉後のマナー
出品者が値引き交渉を受けてくれた場合は、値引きしてくれたことへの感謝を伝え、すぐに商品購入手続きへ進む意思を伝えよう。「ご無理を言って値下げしていただきありがとうございます。そちらの金額で購入させていただきますので、よろしくお願い致します。変更後すぐに手続きをさせていただきます。」などとコメントすると、出品者も安心して取引できる。
実際に商品の金額が変更されたら、早めに購入手続きを行うのが購入者のマナー。1日以上時間を空けてしまうと、値引きに対応してくれた出品者に不快感を与えてしまうことも。場合によっては、購入意思がないと判断されて、値引きをやめてしまう出品者もいるため、値引き交渉が成立した後は、なるべくスピーディに購入手続きを済ませよう。
コメントのやり取りが苦手なら「希望価格の登録機能」を使う
メルカリの「希望価格の登録機能」は、ユーザーが特定の商品に対して自分の購入希望価格を設定できる便利な機能。顔の見えない出品者とのコメントのやり取りが苦手なら、ぜひ活用してほしい。
「希望価格の登録機能」でできること
この機能を活用すると、商品の価格がユーザーが設定した希望価格に達した際に通知を受け取ることができる。ユーザーは常に市場の価格変動を把握しやすくなり、欲しい商品を最適なタイミングで購入することが可能だ。また、この機能は特に人気の商品やレアアイテムを狙っているユーザーにとって、競争が激しい市場で有利に立ち回るれる。
【販売者側】値引き交渉されたらどうする?
自分が出品した商品に値下げ交渉コメントがきた場合、どのような対応をすれば良いのだろうか。購入を検討している相手は、購入の意思があってコメントをしてきていることを忘れずに、丁寧な対応を心がけよう。なお、出品者の断り方次第では、せっかく売れるはずだった商品が購入してもらえない場合もあるため、対応には十分注意しよう。
値引き対応する場合
購入者の希望を受け入れ、値引きに対応する場合は、まずコメントでその旨を伝えよう。値下げ交渉コメントに対し、「コメントありがとうございます。ご希望の~円で、お取引させていただきます。金額変更させていただきますので、ご購入手続きをお願い致します。」と返信する。商品ページで販売価格を変更し、購入者が手続きをするのを待とう。
また、やり取りをしていた相手以外に購入されないようにするには、「専用出品」がおすすめ。専用出品とは、「出品者が指定したユーザー以外は購入できない」というメルカリの暗黙ルール。商品名を「〇〇様専用出品です」と変更することで、他のユーザーが購入することを防げる。購入者に「丁寧な出品者」という印象を持ってもらいやすいため、取引後の良い評価にも繋がりやすい。
値引きを断る場合
メルカリの値下げ交渉は、あくまでもユーザー同士が任意で行うやり取り。そのため、出品者に値下げの意思がない場合は、値下げ交渉を断ることができる。
値下げ交渉コメントに返信する際は、「申し訳ありません。値下げをするつもりはございません」とはっきりお断りするか、「現時点での値下げは考えておりません」と、今は値下げの意思が無いという意思が伝わるようなコメントを送ろう。
なお、先述した通り「良識の範囲内で値引き交渉する」ルールに反した値引き交渉の場合は、対応する必要はない。しかし、コメントを無視したり、返信する前に勝手に購入検討者のコメントを削除したりすると、相手の気分を害してしまうこともあるため、最低限のコメント返信を心掛けトラブルを未然に防ごう。
しつこい値引き依頼の対処法
文/oki
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