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誰でもすぐに始められるフリマアプリ「メルカリ」。”アプリをインストールして会員登録をするだけ”という手軽さから、累計取引件数はサービス開始6年ほどで5億件を突破したという。
簡単に不用品の売買ができるのがメルカリのメリットの一つだが、その一方で個人間取引であるがゆえに、「購入後の取引キャンセル」が発生するケースも少なくないようだ。
そこで本記事では、メルカリの「取引キャンセル」について詳しく解説したい。自分からキャンセルしたい場合も、キャンセルされてしまった場合もこの記事を参考に冷静に対処しよう。
商品購入後にキャンセルはできない?
そもそも、メルカリでは購入後のキャンセルができるのだろうか。基本的な部分から見ていこいう。
自己都合のキャンセルは不可
メルカリでは、基本的に商品を購入した後に自己都合でキャンセルをすることはできない。
ただし、商品を購入したのに出品者が商品を発送してくれない場合や、入金期限までに購入者が支払いを完了してくれない場合に限り、取引をキャンセルすることができる。
理由に納得し双方の合意があれば可能
また、メルカリガイドには「出品者・購入者の双方で話し合いのうえ合意された場合」に関してもキャンセル申請が可能と表記されている。相手が拒否、同意しない場合は不可となるので気を付けよう。
メルカリ公式サイト:メルカリガイド 取引をキャンセルしたい
実際の流れは?キャンセルする方法
では、出品者、購入者それぞれがキャンセルをするにはどのような手順を踏む必要があるのだろうか。「購入者の都合」「出品者の都合」それぞれの手順を把握して、さらなるトラブルを防ぐためにも、お互いにマナーとモラルを守って丁寧な対応を心がけよう。
購入者の都合でキャンセルしたい場合はメッセージで「キャンセル申請」
購入者の都合でキャンセルしたい場合、まずは出品者に取引メッセージを送り、取引キャンセルしたいことを伝えよう。そもそも購入者の取引画面にはキャンセルするための項目がないため、出品者にキャンセル申請をしてもらう必要がある。
出品者へ送る取引メッセージには、(1)購入をキャンセルしたいこと(2)詳しいキャンセル理由(3)配送期間内に商品を発送しないでもらいたい旨を記載する。
何もしないまま配送期間が過ぎると、購入者側の取引画面に「この取引をキャンセルする」ボタンが表示されるため、このボタンからキャンセル処理を進めよう。キャンセルの申請理由には、「間違えて購入してしまった」などの理由を記入してキャンセル申請を行う。キャンセル申請をすると取引相手にその案内が届き、出品者がそれに同意すればキャンセルが成立する。
商品が手元に届いている場合は返品してから「キャンセル申請」
出品者がすでに商品を発送してしまっていた場合は、届いた商品の返品をする必要がある。事前にコメントでキャンセルの旨を伝え、同意を得られた場合は、返品を完了させよう。
出品者の都合でキャンセルしたい場合は「この取引をキャンセルする」
取引をキャンセルしたい場合、まずは取引メッセージで購入者へその旨を伝えよう。お互いの同意のうえ取引をキャンセルする場合、まずは取引画面下部に表示されている「この取引をキャンセルする」をタップする。
次にキャンセルの理由を選択し、「理由の詳細」を入力する。なぜ取引をキャンセルすることのなったのかを、明確にメルカリ事務局に報告できるよう、キャンセルに至った経緯などを詳しく記載するようにしよう。ただし、この「理由の詳細」は取引相手にも表示されるため、取引相手とさらなるトラブルが生じないように注意が必要だ。
理由の詳細の下にある確認項目にチェックを入れ、間違いがなければ「キャンセルを申請する」をタップ。
キャンセル申請をすると取引相手にその案内が届き、「同意する」を選択するとキャンセルが成立する。「同意しない」を選択するとキャンセルは不成立となり、メルカリ事務局へのお問い合わせフォームが表示される。
この時点で取引メッセージは利用不可となり、その後の対処はメルカリ事務局に任せることになるため、キャンセルする際は取引相手とよく話し合い、必ず同意を得てからキャンセル申請をしよう。
キャンセル成立時の返金方法は?
キャンセル申請が受理されると、キャンセルが成立したタイミングで手数料を含めた全額が返金される。購入者の支払い方法によって、返金方法はさまざま。返金処理は全てメルカリ事務局で行うため、出品者が操作する必要はない。
メルペイ残高・メルカリポイント払いの場合
購入者のメルペイ残高、メルカリポイントに返金される。取引中にポイントの有効期限が失効してしまった場合は、キャンセル日から5日間期限が延長された状態でポイントが戻る。
クレジットカード払いの場合
取引のキャンセルと同時に、カード会社に「決済取り消し処理」が行われる。キャンセル成立のタイミングによっては、すでに商品代金が引き落とされているため、その場合は翌月以降に返金される。
コンビニ/ATM払いの場合
商品の購入手続きをした後でも、入金前であれば返金に関する手続きは不要。入金後の場合は、決済手数料100円が加算された金額が「売上金」として返金される。一旦は売上金に戻るが、振込申請をすると現金化することが可能だ。
キャリア決済の場合
ユーザーが利用している携帯事業サービス会社(ドコモ、au、ソフトバンク)経由での返金、もしくはメルカリから返金される。返金方法は状況によって異なるため、メルカリ事務局から送付される「事務局キャンセルとなりました」のメッセージを確認しよう。
メルペイスマート払いの場合
キャンセルした「取引月の清算状況」によって返金方法が異なる。支払い前の場合、利用金額の合計からキャンセル分が減額される。支払後の場合、キャンセル分の金額はメルカリ売上金、またはメルペイ残高として返金される。
メルカリ公式サイト:メルカリガイド キャンセル・返金について
ペナルティは事務局によって判断される?
取引のキャンセルをした場合、すべての事例に対してペナルティが課せられるわけではない。現在メルカリはペナルティに対する明確な基準を提示しておらず、その都度メルカリ事務局で判断を行っているようだ。よほど悪質でない限り、1~2回の取引キャンセルでペナルティを受けることはないと思って良いだろう。
自己都合だったり発送期限を守らなかったりと、その行為の悪質性や常習性がペナルティの決め手になるようだ。また、出品者、購入者のそれぞれの立場は関係なく「どちらがキャンセル理由をつくったか」によって、ペナルティを受けるユーザーが決められる。
事務局にキャンセルの報告をする際は、キャンセル理由とその経緯もしっかりと記載するようにしよう。自分が購入者の場合でも、出品者の場合でも、「自己都合でのキャンセルは極力避ける」ことを意識して、取引に進む手続きは慎重に行ってほしい。
文/oki
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