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目上の人に使っても大丈夫?覚えておきたい「ご自愛ください」の意味と使い方

2020.11.06

手紙やメールを送るときは、マナーに反していないか気を遣う人も多いでしょう。季節・年齢・性別などに関係なく使用できる『ご自愛ください』は、覚えておくと便利なフレーズです。使用に適した場面や正しい使い方、言い換え表現などを紹介します。

ご自愛くださいの意味は?

フレーズを正しく使うためには、言葉の意味をきちんと理解することが肝心です。どのような意味を含む言葉なのかを知り、実際に使う際の参考にしましょう。

体を大切にしてくださいという意味

自分という意味の『自』と、愛するという意味の『愛』を組み合わせた自愛は、自分を愛する、自分を大切にするという意味です。具体的には、『健康に注意する』『体を大切にする』という意味合いになります。

相手に対して使う言葉のため、『体を大切にしてください』『健康に留意して過ごしてください』という意味になります。家族や友人に対して「体に気を付けてね」と言ったり書いたりすることも珍しくないでしょう。敬語かそうでないかの違いはありますが、意味やニュアンスは同じです。

相手を労る目的で使う

手紙やメールでは、「体を大切にしてください」と相手を労わる目的で使用されます。ビジネスでもプライベートでも、相手を思いやる心遣いは、よい人間関係を築く上で欠かせないものです。

特にビジネスにおいては、よい人間関係を築き信頼されることが大きなビジネスチャンスにつながることもあります。手紙やメールの結びは、よりよい人間関係や未来を築く架け橋という大切な役割も担っているのです。

何かを依頼するときに、一方的なお願いで終わるのではなく、相手への敬意と労わりの言葉で締めくくることで、心遣いや親しみやすさを感じてもらいやすくなります。その積み重ねが、良好な人間関係へと導いてくれることもあるでしょう。

ご自愛くださいを使う場面

頻繁に使用されている便利なフレーズでも、使う場面が限られているものも少なくありません。ご自愛くださいは、どのような場面で使えるフレーズなのでしょうか?

手紙やメールの結びなど書き言葉に使う

性別に関係なくビジネスでもプライベートでも使えるフレーズで、主に手紙やメールなど『書き言葉』として使われています。ビジネスメールや暑中見舞いなどの季節の挨拶の結びとして使われることが多いです。目上の人には口語で使うことも可能ですが、少し硬い印象を与え、違和感が残るかもしれません。

敬語表現になりますが、目上の人・取引先・お客様だけではなく、同年代の人などにも幅広く使えます。「ご連絡ください」が、年齢や立場に関係なく使われているのと同じ感覚です。

ただし、親しい間柄の同僚や友人に使用すると、よそよそしい印象や違和感を与えてしまうこともあります。使う相手との関係性を考慮して使うのがおすすめです。

季節に関係なくいつでも使える

日本には、年賀状・暑中見舞い・残暑見舞いなど季節の挨拶として、はがきを送る風習があります。それぞれ送る時期は異なりますが、ご自愛くださいは季節に関係なくいつでも使えるフレーズです。

例えば、「例年にない猛暑が続いております。どうぞご自愛ください」「寒さが厳しいので、ご自愛ください」などと使うことができます。

特に暑さや寒さが厳しい季節は体調を崩しやすくなるため、相手の健康を気遣うフレーズとして多用されています。中でも目上の人や高齢者には、「自分の健康を気遣ってくれている」と喜ばれるかもしれません。

また、社会人になると親しい間柄ではない人にお礼状などを送る機会があり、何を書けばよいのか悩む人もいるでしょう。そのような場合の結びにも使える便利なフレーズになります。

正しい使い方を確認

使用頻度の高い身近なフレーズですが、誤用している人も少なくありません。間違えやすいポイントを紹介するので、正しく使うための参考にしましょう。

年上の人に使ってもOK

自愛に「ご」と「ください」が付いているため、敬語表現になります。そのため、年上の人に使っても失礼に当たりません。元々、相手を労わる趣旨があるため、むしろ年上の人に対して積極的に使いたいフレーズの一つといえるでしょう。

「ください」という表現が、上から物を言うような傲慢な印象で、抵抗を感じる人もいるようです。その場合は、文末を『~くださいませ』にすると、柔らかい印象になります。

「お体をご自愛ください」は誤り

相手の健康を気遣うフレーズのため「お体を」と付けてしまいがちですが、それは間違った表現になります。ご自愛に体という意味も含まれており、『二重表現』となってしまうためです。

二重表現は同じ意味を持つ言葉を重ねて使うことで、意識せずに使っていることも少なくありません。例えば『一番最初』や『日本に来日』などが挙げられます。「お体を」を付けると、違和感のある表現になるため、これは気を付けたいポイントです。

「ご慈愛」は意味が逆になる誤用

間違えやすいのが、読み方が同じの『慈愛』です。読み方が同じでも意味は全く異なり、深い愛情という意味になります。「ご慈愛ください」としてしまうと、「もっと深い愛情を注いでほしい」という意味になってしまいます。

自分への愛情を要求するフレーズとなり、本来の意味とは全く異なるものになってしまい、相手を困惑させてしまうこともあるでしょう。単なる書き間違えだと軽く受け流してくれるかもしれませんが、社会人として恥ずかしくないように、言葉を正しく使うことが大切です。

病気の人にはNG。言い換え表現は?

「健康に気を付けて早く元気になってほしい」という意味合いで使用できると思う人もいるかもしれませんが、病気の人には使えません。使用できない理由や病気の人にも使えるフレーズを紹介します。

元気な人に対して使う表現

ご自愛くださいを健康状態に問題のない元気な人にのみ使う理由は、「体調を崩さないでください」「良好な健康状態をキープしてください」という思いが込められたフレーズのためです。

病気やけがをしている人に使うのは、的外れで失礼に当たります。深刻な病気や長いこと病気に苦しんでいる人の中には、「無神経だ」と気分を害する人がいるかもしれないため注意が必要です。

代わりに元気になることを祈る言葉や別の結びのフレーズを選ぶとよいでしょう。

回復を祈る言葉に変える

病気やけがをしている人には、「早く元気になってほしい」という回復を祈るフレーズを使いましょう。例えば、「一日も早く退院され、ご自宅に戻れますことを心からお祈り申し上げます」「一日も早くまた〇〇さんと一緒に働けることを祈っております」などです。

「仕事のことは気にせず、ゆっくりと治療に専念してください」「どうかゆっくり体を労わってください」など、休養を促すフレーズも使えます。思いやりの気持ちや優しさが伝わるでしょう。

相手との関係性にもよりますが、「その後、おかげんはいかがですか?」と聞くのも心遣いになります。しかし、軽い体調不良などの場合のみにするのが賢明です。すぐに回復を見込めない深刻な病気やけがの場合は、あなたの心遣いが伝わらず、逆に非常識だと思われる可能性があるため控えましょう。

一般的な結びの言葉を選ぶ

健康や体と全く関係のない一般的な結びの言葉を選ぶことが、細やかな心遣いになることもあります。体調が優れないときは、気分もふさぎがちです。病気としっかり向き合い治療に励んでいても、思うように回復に向かわないこともあります。

「頑張って」や「元気を出して」といったポジティブな言葉が、かえって心の負担になってしまうというのはよく聞く話です。人によっては、回復を祈る言葉さえも重荷に感じてしまうこともあるでしょう。

「またお会いできる日を楽しみにしております」や「次回会えるのを心待ちにしております」というように、あえて一般的な結びにすることで、相手に心の負担にならずに寄り添えるかもしれません。

ビジネスでも使える例文紹介

ビジネスシーンでは、どのように使えばよいのでしょうか?実際に使える例文とともに、使い方を紹介します。ポイントを押さえればアレンジが利く便利なフレーズのため、しっかりマスターして使いこなしましょう。

形式的にならないよう言葉を追加

尊敬語ではありますが、単独で使用すると形式的で心がこもっていない印象を与えてしまうこともあります。ご自愛の前に『くれぐれも』『どうぞ』『何卒』などを付けることで、より丁重で温かい印象に変えることが可能です。以下にいくつか例文を紹介します。

  • 企業体制が変わり、あわただしい日々をお過ごしかと思います。くれぐれもご自愛ください
  • 新プロジェクトの立ち上げで、お忙しくされていることと存じます。どうぞご自愛くださいませ
  • 転勤されたばかりで何かと忙しいと思いますが、何卒ご自愛くださいませ

理由を追加したフレーズ

具体的な理由を付け加えることで、あなたがなぜ「健康に留意してほしい」と思っているのかが伝わります。そうすることで形式的な印象が薄れ、より温かみのあるフレーズになります。書き方は、『~ので』と理由を付け加えるだけです。以下の例文を参考にして、状況に合うフレーズに書き換えましょう。

  • 日々、寒さが増し風邪を引きやすい時期ですので、ご自愛ください
  • 朝晩の気温差が激しくなってきましたので、ご自愛ください
  • 年末年始はあわただしい時期ですので、ご自愛ください

取引先などより丁寧に伝えたい場合

ビジネスにおいては、取引先などに対してより丁寧な文章を送る必要があるケースも多いです。『何卒』と『~お願い申し上げます』を付け加えると、より丁寧でフォーマルな印象に変わります。定型文として覚えておくと、はがきやメールを書くときに役立つでしょう。

  • 夏の疲れが出やすくなる時期ですので、何卒ご自愛のほどお願い申し上げます
  • 新商品の発売日が迫り、忙しくお過ごしのことと存じますが、何卒ご自愛のほどお願い申し上げます
  • 海外出張であちこち飛び回っているとお聞きしております。何卒ご自愛のほどお願い申し上げます

構成/編集部

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