結婚準備は夫婦生活のはじめの一歩。できるだけ円滑に進めたいところです。この記事では、結婚準備の段取りと慌てずスムーズに準備を進めるポイントを紹介します。
結婚準備の主な流れとスケジュール
結婚式の主な流れは以下の通り。多少前後することはありますが、この流れで進めるとスムーズでしょう。
[1]プロポーズ→[2]お互いの親に報告・挨拶→[3]婚約指輪の購入→[4]両家顔合わせ/結納→[5]結婚指輪の購入→[6]新居の決定や引っ越し→[7]会社や知人に結婚の報告→[8]入籍→[9]結婚式
結婚式の式場選びや日取り決めは[4]~[7]あたりに進めるのがおすすめです。
結婚の準備に必要な期間は?
結婚式をおこなう場合、プランナーとの打ち合わせは4か月ほどかかるため、結婚式の半年前までに会場をおさえておくと慌てずに準備を進めやすくなります。中には1年以上前に式場と日取りを決めているカップルも少なくありません。
結婚式の準備はプランナーとの打ち合わせが始まる頃から忙しくなるため、なるべく式の準備に集中できるよう、[2]~[7]のステップや新婚旅行の行き先決めは式の4か月前までに済ませましょう。結婚指輪は購入から受け取りまでに1か月以上かかることが多く、オーダーメイドの場合はもっと時間がかかるので要注意。
これらを考慮すると、プロポーズから結婚式まで1年ほどの時間があると、余裕を持って準備できます。
式なし婚の結婚準備はラク?
昨今では、結婚式をおこなわないというカップルも少なくありません。式なし婚の結婚準備はラクに思えるかもしれませんが、[1]~[8]のステップは式を実施するカップルと原則同じ。さらに、お披露目の席を設ける、結婚報告はがきを送る、結婚内祝い(結婚祝いのお返し)を準備するなど、あとからやることがたくさん出てくる可能性があるので、油断は禁物です。
事前に知っておきたい結婚準備資金
結婚準備をおこなうにあたって、どれくらいの費用がかかるのかを把握しておきましょう。婚約指輪/結婚指輪/結納や顔合わせの食事会/結婚式(前撮り・挙式・披露宴・二次会など)/新婚旅行(お土産代を含む)/結婚祝いのお返し/結婚報告はがき/新居への引っ越し費用(家具・家電代を含む)など、あらゆる場面でお金がかかります。
【参考】婚約指輪、結婚式、新婚旅行、結婚にかかる費用ってどれくらい?
結婚に踏み切れる貯金額、男性は「400~600万円未満」が最多
挙式・披露宴・パーティーの費用、自己負担額、ご祝儀総額、イマドキの結婚式のお財布事情https://dime.jp/genre/856846/
結婚の準備金を把握する方法
結婚式のスタイル・規模や指輪の予算、新婚旅行の行き先などによって必要な資金は変動するため、先ほど挙げた項目をもとにそれぞれの予算を算出しましょう。既婚者に実際にかかった費用を聞いてみるのもおすすめです。
最も費用がかかるであろう結婚式の自己負担額は、「結婚式費用の総額-(ご祝儀の総額+親や親族からの援助額)」で算出すると良いでしょう。詳しくは以下のリンクを参照してください。
【参考】挙式、指輪、新婚旅行、生活資金、結婚に必要な費用の目安
結婚準備でもらえるお金があるってホント!?
会社や組合・自治体によっては、結婚に際してお祝い金が出ることがあるので、各団体の制度を確認してみましょう。また、寿退社をした方は「失業手当」、おめでた婚の場合は「出産手当金」「育児休業給付金」「出産育児一時金」などがもらえるケースもあります。
結婚したいけど資金が足りない……という方は、自治体によっては「結婚新生活支援補助金」や「家賃助成制度」を設けていることもあるので、ぜひ活用しましょう。
結婚前の挨拶や顔合わせを成功させるコツ
結婚後の親族関係を良好にするために、親御さんへの挨拶や両家顔合わせは成功させたいステップです。
プロポーズ後は、2人でお互いの実家へ挨拶に行きましょう。まずは自分の親にプロポーズをされた(した)ことを報告し、挨拶に行きたい旨を伝えます。日程は報告からなるべく急すぎず、親御さんが時間をしっかり取れる日に設定します。先に女性側の実家に挨拶するのが一般的です。
相手の親御さんと面識がある場合も、結婚の挨拶をする大切な場なので、身だしなみやマナーには気を配りましょう。結婚相手と親御さんが初対面の場合は、相手がどんな人なのか伝えておくと、何も情報がない状態よりもリラックスした雰囲気になるはずです。
【結婚前の両家顔合わせ・結納のポイント】日時と場所選び
挨拶が済んだら、両家顔合わせをおこないます。お互いが気持ち良く当日を迎えるために、顔合わせの準備ではその都度、両家の意向を確認することが大切です。面倒に感じるかもしれませんが、この心配りがトラブル回避に繋がります。
まず確認したいのは、結納をおこなうかどうかです。近年では、結納はせず顔合わせの食事会をセッティングするカップルも多いですが、夫婦だけで決めるのは避けましょう。また、結納は地方ごとに風習が異なる可能性が高いため、その点も確認が必要です。
顔合わせは結婚式の半年前までを目安に、親御さんのスケジュールや、六曜を気にするかどうかなどを考慮した上でセッティングしましょう。
場所は、両家の中間地点でアクセスが良いエリアやどちらかの実家の近くなど、様々なパターンがあります。一方の実家の近くで実施する場合は、交通費や宿泊費の負担についても配慮したいところ。レストランなどで顔合わせをおこなう時は、賑やかな店は避け、人目を気にせずに会話が楽しめるよう個室を手配すると良いでしょう。
【結婚前の両家顔合わせ・結納のポイント】手土産の有無は両家で揃える
手土産の用意は必須ではありませんが、一方のみが用意するという状況にならないよう注意。事前に持参するかどうか確認したり、不要である旨を両家に伝えましょう。用意する場合には両家で予算感に偏りが出ないよう根回ししておきます。
【結婚前の両家顔合わせ・結納のポイント】服装の決め方
当日の服装は、両家で格を合わせます。結納では礼装が望ましいですが、正礼装か準礼装か略礼装か、結納の形式や両家の意向を考慮して決めます。食事会でも、フォーマルかカジュアルか揃えましょう。
なお当日は、婚約指輪や婚約記念品をお披露目する場合があるので、事前に準備しておきます。また、入籍日や結婚式の日取りに関する話題が出ることが考えられます。あらかじめ2人の間で意見をまとめておくと良いでしょう。
結婚までの流れをスムーズに! 男女で役割分担するコツ
結婚準備では、2人で相談することがとにかく多いため、こまめな情報共有と意見のすり合わせが大切です。
また、忙しい中でもお互いを思いやることを忘れないようにしましょう。一方の負担が大きすぎて喧嘩になってしまうというトラブルはありがち。お互いがやるべきことを把握して、上手に役割分担しましょう。
結婚式の準備は女性の負担が多くなりやすい
衣装選びをはじめ、結婚式において女性は準備することが多いです。スケジュール管理や招待状の手配、当日使用するウエディングアイテムの発注などを男性側にお願いし、一人で抱え込まずに負担を軽減しましょう。
また、パートナーの作業に対して文句はいわないように注意。納得がいかない場合は「もっとこうしたらどうかな?」と、提案する形でお願いしましょう。
結婚式の準備における男性の心構え
結婚式準備の体験談でよく出るのが「パートナーが一緒に準備してくれなかった」という話。ただ、準備は2人で協力するものだと頭ではわかっていても、なかなか動きにくいのも事実です。
先ほど触れたように、結婚式は女性ならではの準備事項が多いので、自分にできる役割は自ら進んで引き受けるようにしましょう。「手伝ってほしいことがあったら言ってね」ではなく、具体的に手伝える事柄を提案します。もちろん、任された作業はきちんと全うすることも大切です。
また、女性の衣装選びなども自分には関係ないと思わず、いかなるステップでも細かく情報共有すると「一緒に準備した」という一体感が増すはず。ただし、相手のこだわりポイントについてケチをつけないように心がけます。意見を伝えたい時は「それもいいけど、こうしてみたらどうだろう?」と歩み寄りの気持ちを持つことがポイントです。
結婚準備はToDoリストやスケジュール管理アプリで情報共有しよう
結婚準備を円滑に進めるには、2人でマメに情報を共有することが重要です。ToDoリストの作成、LINEのノート機能で情報共有、スケジュール管理アプリを使う、Googleのスプレッドシート等で予算管理をおこなう、同居している場合はカレンダーに書き込むなど、2人にとってベストな方法を選びましょう。
※データは2020年9月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
文/bommiy