日本人のおよそ10人に1人がを利用していると言われる「メルカリ」。不用品を出品を出品したり、中古品を安く購入したりしと、日常的に利用している方も多いはず。メルカリを使っていて気になるのが「振込手数料」。金額的には数百円程度だが、塵も積もれば山となる。
そこで本記事では、メルカリ・メルペイで発生する振込手数料について解説したい。正しく理解して、賢くメルカリ・メルペイを利用しよう。
メルカリの振込手数料とは?
メルカリ振込手数料とは、指定した銀行口座へ売上金を振込申請する際にかかる手数料のこと。以前は振込金額が10,000円以上であれば手数料は無料だったが、メルペイの導入をきっかけに2019年4月から振込金額にかかわらず、手数料がかかるようになった。
中には、振込手数料と販売手数料を混同してしまうユーザーもいるが、振込手数料はあくまでも売上金を現金化する際に発生する手数料。販売手数料は、メルカリで商品が売れた時に差し引かれる手数料のことだ。出品者には、この販売手数料が引かれた金額が売上金として反映される。販売手数料の金額は売上金額の10%で、売れた商品の値段によって手数料の金額が変わる仕組みだ。具体的には、1,000円の商品を売った場合、100円の販売手数料を引かれた900円が売上金として出品者に反映される
メルカリ、メルペイユーザーは、この2つの手数料の違いをしっかり把握しておこう。
振込手数料はいくら?
1回の振込みにつき、通常の振込手数料は200円。ゆうちょ銀行に限り「お急ぎ振込」の申請が可能で、その手数料は400円だ。振り込む金額にかかわらず「1回ごと」に手数料が発生するため、手数料が少なく済むよう計画的に振込申請をしよう。
振込申請に期限はあるの?
メルカリの売上金の有効期限は売上金を取得してから180日間。そのため、180日以内に振込申請を行う必要がある。
期限内に振込申請をしなかった場合は、売上金が自動的に指定口座へ振り込まれる。もちろんこの場合も200円の振込手数料が発生する。万が一、銀行口座を登録していなかった場合は、「振込先口座の登録/修正」をしてからメルカリ事務局へ個別連絡をしよう。具体的な方法は以下の通り。
1.「メルペイ」トップ画面の「振り込み申請」をタップ。
2.振込先口座の情報を入力、修正して「次へ」をタップ。
3.口座情報を確認し「はい」をタップ。
4.「振り込み申請金額を入力」の画面に移行した段階で、振込先口座情報の登録が完了。
<メルカリ事務局への連絡方法>
- メルカリのマイページにある「お問い合わせ」をタップ。
- 「お問い合わせ項目を選ぶ」をタップ。
- 「メルペイの設定・登録・その他メルペイについて」をタップ。
- 「売上金の振込申請」をタップ。
- 「お問い合わせする」をタップすると、「お問い合わせ内容」を自由に入力できるようになる。
振込申請したらいつ入金されるの?
<ゆうちょ銀行以外の場合>
まずは、ゆうちょ銀行以外を利用した場合について。月曜日から木曜日の8時59分までに振込申請をした場合、振込申請が完了した翌日、または翌々日に売上金が振り込まれる。木曜日9時以降から日曜日の申請分は、翌週の月曜日か火曜日に振り込まれる仕組みだ。申請してから振込みされるまでの日数がかなり短くなったため、ゆうちょ銀行以外は「お急ぎ振込」機能が廃止された。
<ゆうちょ銀行の場合>
ゆうちょ銀行で通常振込申請をした場合、振込申請が完了した日から4日~6日ほどで振り込まれる。「お急ぎ振込申請」を使い、月曜日から木曜日の8時59分までに振込申請をした場合は、振込申請が完了した翌日、または翌々日に振り込まれる。木曜日9時以降から日曜日の申請分は、翌週の月曜日か火曜日に振り込まれる。
振込申請完了日から振込日までの間に祝日・年末年始を挟んでいると、振込日がその日数分だけ後になる。また、振込まれる時間は振込先金融機関によって異なるため、利用口座の取引明細で確認しよう。詳細は「メルペイ設定」にある「振込申請とスケジュール」から確認することができる。
振込手数料を無料にする方法はある?
残念ながら、振込手数料を無料にする方法は存在しない。しかし、売上金でポイントを購入したり、売上金をメルペイ残高にしたりすると、手数料無料で電子マネーとして使うことが可能だ。振込手数料を支払いたくない人の解決策は、メルペイを通して売上金を使うこと。メルペイの詳細についてはこちらを参考にしてほしい。
【参考】決済と支払いは何を選べる?覚えておきたいメルペイの使い方と設定手順
メルペイで発生する手数料はある?
メルペイで唯一手数料がかかるのは、「メルペイスマート払い」の清算をコンビニやATMで行う場合。メルペイスマート払いの清算方法は「口座から自動で引落し」「残高清算」「コンビニ/ATMで清算」の3通りがあるが、このうち「コンビニ/ATM払い」を選択すると、300円の振込手数料が発生する。「口座から自動で引落し」や「残高清算」の場合、手数料はかからない。(残高が足りず登録口座からチャージする場合の入金手数料も無料)
スマート払いの支払いを滞納してしまった場合は、回収にかかる費用として延滞事務手数料300円を毎月1日と15日に請求される。これも手数料として考えていいだろう。余計な手数料を支払わずに済むように、メルペイの仕組みをよく理解して利用してほしい。
【参考】メルペイには後払い機能があるって知ってた?「スマート払い」の登録方法と使い方
文/oki