
2013年にサービスを開始したメルカリ。その取引件数は、2019年9月時点で累計5億件を突破した。不用品の出品やショッピングなどでメルカリを利用している人も多いが、スマホ決済サービス「メルペイ」の使い方もぜひ覚えておきたいところ。
そこで本記事では、メルペイの基礎知識から具体的な使い方までを紹介する。メルペイはマイナポイントの対象決済サービスにもなっているため、メルカリユーザーなら有力な選択肢になるはずだ。
メルペイの特徴は?
メルペイは、フリマアプリ「メルカリ」が提供するスマホ決済サービス。メルカリの子会社である株式会社メルペイが運営を行っている。メルペイの特徴は大きく以下の3つ。
1.メルカリアプリがそのまま決済に使える
実は「メルペイ」というアプリが存在するわけではなく、「メルカリ」のアプリ内に決済サービス機能が備わっており、それを利用する仕組みだ。メルカリへの登録を行う必要はあるものの、別のアプリをインストールする必要はなく、気軽に使えるのが一つの特徴だ。
【参考】メルカリユーザーなら断然便利なメルペイの登録方法と使い方
2.メルカリの売上金が使える
二つ目の特徴は、メルカリに出品して受け取った売上金がそのまま使える点。売上金はもちろん現金で受け取ることもできるが、メルペイでさまざまなお店で使用できるのは”メルペイならでは”の特徴だ。
3.使える場所が多い
メルペイは、iD決済とコード決済の2つに対応している。これら2つを併せると、全国の170万か所のお店、対象のネットショップで使用できる。スマホ決済サービスの中でも、利用可能な場所の多さはトップクラスだ。
メルペイの2つの決済方法と3つの支払い方法
先述したとおり、メルペイには「iD決済」と「コード決済」の2種類が存在する。また、支払い方法は「商品の購入と同時に支払う」「チャージしたお金で支払う(前払い)」「メルペイスマート払い(後払い)」の3種類があり、それぞれについて理解しておくことが必要だ。
決済方法
1)iD決済
メルペイは、株式会社 NTTドコモが提供する電子マネーサービス「iD決済」に対応している。スマートフォンやカードを専用端末にかざすだけで支払いが可能だ。
2)コード決済
メルペイのマークがあるお店なら、コード決済にも対応している。メルペイアプリを起動し、自分がバーコード読み取る方法と、お店側が読み取る方法の2種類がある。支払い時には「メルペイで」と伝え、お店の指示に従おう。
支払い方法
1)商品の購入と同時に支払う
メルカリで得た売上金や、キャンペーンで獲得したポイントを使って支払う方法。売上金でポイントを購入することで、電子マネーとして使うことができる。なお、メルペイの本人確認が完了している場合はポイントの購入は不要。メルペイ残高で直接支払うことができる。
2)チャージしたお金で支払う(前払い)
セブン銀行ATMや銀行口座からチャージしたお金で支払う方法。交通系ICカードやプリペイドカードなどの使い方に似ているため、電子決済に不慣れな方でも使いやすい。チャージした分だけ使う仕組みなら使いすぎ防止にもなる。
3)メルペイスマート払い(後払い)
使った分を翌月にまとめて清算する方法。手元にお金がなくても、クレジットカードのように後払いができる。ただし、原則18歳未満は、この支払い方法は利用できない。2020年7月からメルペイスマート払いに「定額払い」が加わり、分割で支払うことが可能になった。(定額払いは20歳未満は利用不可。審査あり)
メルペイを使うまでに必要な手順 設定と登録の方法
実際にメルペイを使うまでに「iD決済の設定」と「メルペイのチャージ、スマート払いの登録」を済ませておくことが必要だ。具体的な手順は以下の通り。
1) iD決済の設定、登録方法
・iPhoneユーザーの設定方法
1.メルぺイの「iD」のマークをタップして「設定を始める」をタップ。
2.「OK」をタップ。
3.ショートメールで送られてくる4桁の数字を入力し、電話番号認証を行う。
4.iDの電子マネーカードの作成が完了。
・Androidの設定方法
1. メルぺイの「iD」のマークをタップして「設定を始める」をタップ。
2.「次へ」をタップしおサイフケータイと連携する
3.設定が完了したら「OK」をタップして終了。
※スマートフォンやおサイフケータイの設定状況により、操作手順が多少異なる場合がある。画面の指示に従って設定を進めよう。
2)メルペイへのチャージ、メルペイスマート払いの登録
「メルペイへのチャージ」「メルペイスマート払い」いずれの登録をする場合も、先に「お支払い用銀行口座の登録」または「アプリでかんたん本人確認」を済ませておく必要がある。まずは、以下の記事を参考にこれらの手順を済ませよう。
【参考】メルカリユーザーなら断然便利なメルペイの登録方法と使い方
メルペイの使い方、支払い方法
ここからは、メルペイの具体的な使い方と支払い方法を解説する。先述したとおり、決済方法は「iD決済」か「コード決済」の2種類。それぞれのお店で対応している決済サービスのマークをチェックしよう。マークはレジの前にあることが多い。
コンビニでメルペイを使って支払う方法
【iD決済の方法】
1.店内に「iDマーク」があることを確認する。
2.支払い時に「支払いはiD(アイディー)で」と伝える。
3.(iPhoneの場合)Face IDのなら、サイドボタンをダブルクリック。Touch IDなら、ホームボタンをダブルクリックし、メルペイのカードを選んでそれぞれ認証を行う。Androidの場合はこの手順は不要。
4.(iPhoneの場合) 「リーダーにかざしてください」と表示されたら準備完了。
5. 端末の金額をチェックしてからスマートフォンをかざし、音が鳴ったら決済完了。
【コード決済の方法】
<お店が読み取る側の場合>
1. 支払い時に「メルペイで」と伝える。
2. メルカリアプリを開き、メルペイ内の「コード決済」をタップ。
3. 表示されるQRコード・バーコードを読み取ってもらう。
4. 支払い完了。
<自分が読み取る場合>
1. 支払い時に「メルペイで」と伝える。
2. メルカリアプリを開き、メルペイ内の「QRコード読み取り」をタップ。
3. お店に設置してあるQRコードを読み取る。
4. 「支払い金額の入力」画面で、お支払金額(税込)を入力する。
5. 「支払い金額確認ボタン」をタップして、店員に画面を見せる。
6. 金額が正しいことを確認したら「支払う」ボタンをタップしてお支払い完了。
ネットでの買い物での決済
メルペイのネット決済が利用できるオンラインショップも拡大している。スマホでショッピングをして、メルペイでネット決済する方法は以下の通り。
【スマホからネット決済をする方法】
1. 対象ショップで会計画面で、支払方法から「メルペイ」を選択。メルカリアプリを起動させる。
2. 支払画面が表示されたら、ポイントやメルペイ残高の使用有無を入力し、お支払を完了させる。
ネット決済の場合も、メルペイスマート払いに対応している。何度買い物しても支払いは翌月に一度のみのため、ついつい使いすぎてしまうデメリットもあるが、利用金額の上限は自分で設定することが可能。無理のない金額を設定しておこう。
文/oki