iPhoneなどを使う上で、毎月のデータ容量、いわゆる「ギガ」の残量は死活問題だと考える人も多いのではないだろうか。データ容量制限なしをうたうサービスも登場しているが、細かい条件や価格にも考慮が必要で、導入に踏み切れていない人も多く、まだしばらくは「ギガ」の残量を気にする必要がありそうだ。今回は「ギガ」の無駄に消費しないようにするための、モバイルデータ通信の管理方法などについて紹介していこう。
なおこの記事の内容は、最新iOSであればどの機種でも原則同じ。今回はユーザーが多いiPhone 11と、2020年6月時点の最新iOS、「iOS 13」で実践している。
【iPhone 11×iOS 13】モバイルデータ通信の基本とは?
モバイルデータ通信はキャリア(携帯電話会社)の回線を使ったデータ通信のことだ。このモバイルデータ通信には、キャリアの回線を使った電話の通信量は含まれず、電話で長時間友人と話したからといって減るものではない。あくまでデータの通信に関わるものだ。
モバイルデータ通信量を確認する方法は?
「設定」→「モバイル通信」と進むと、「使用状況」で、使用済みの通信量がわかる。さらに、アプリにどれくらい使われたのかが表示される。「あれ? このアプリにこんなに?」と思うようなことがあれば、右側のボタンをオフにしてしまおう。そのアプリのモバイルデータ通信は行われなくなる。
中でも「App Store」は自分がダウンロードしたアプリを最新版としていつでも快適に使用できるよう更新されることがある。通信量が気になるようならここでオフにしておいても良いし、「設定」→「iTunes StoreとApp Store」と進み、アップデートのオン/オフ、自動ダウンロードなどの設定や制限を調整しても良い。
海外では特に注意! 不用意なモバイルデータ通信は高額請求のもと!
海外でのモバイルデータ通信は、国内で契約しているキャリアだけでなく現地キャリアとのローミングが発生するので、モバイルデータ通信料が高額になる場合がある。国内と同じ感覚で動画などを見てしまい、翌月の請求が数十万円になってしまったというトラブルもあるようだ。
現在は海外でのモバイルデータ通信にも定額プランが登場しているが、もし加入をしていないなら不要なデータ通信が行われないように海外ではモバイルデータ通信を無効にしておいたほうが安全だ。
海外にiPhoneを持ち出す際には、以下のようにモバイルデータ通信をオフにしておこう。
「設定」→「モバイル通信」と進み、「モバイルデータ通信」をオフにする。または、画面右上から下にスワイプすることで現れるコントロールセンターでもオン/オフを切り替えられる。
左がオンの状態で右がオフの状態だ。モバイルデータ通信は、状況に応じてユーザーがオン/オフを切り替えられるものだ。
【参考】iPhoneのモバイルデータ通信量を今すぐ節約する方法とは?
Wi-Fiを使っている時もiPhoneのモバイルデータ通信量は減る?
同じデータ通信であっても、Wi-Fiの通信とモバイルデータ通信は別だ。Wi-Fiネットワークに接続されている場合のデータ通信は、Wi-Fiが優先されるので「ギガ」が減ることはない。
つまりWi-Fiなどに繋がっていない状況で、ネットや動画を見たりメールやメッセージのやり取りをすると、ギガは減っていくものだと覚えよう。
キャリア各社のモバイルデータ通信プランはどうなっている?
キャリア各社は顧客獲得のため、モバイルデータ通信の料金プランで激しい競争を繰り広げている。ここからはキャリア各社の4G対応の料金プランについて、簡単に特徴を紹介しておこう。
【関連記事】エリア、料金、対応スマホを解説!ドコモの5Gネットワークを体験できる場所はある?
ドコモのモバイルデータ通信プランは?
ドコモのプランは大きく「ギガホ」と「ギガライト」に分かれている。インターネットで動画などをガンガン観たいヘビーユーザー向けが「ギガホ」、リーズナブルにデータ通信を楽しみたい人向けが「ギガライト」と考えれば良い。
「ギガホ」は、各種条件があるが月3980円(2年契約)から利用可能。データ容量は通常1ヶ月30GBだが、2020年6月現在は1か月あたり60GBまで使えるキャンペーンを行っている。
「ギガライト」は1~7GBまで、使用するデータ容量によって分かれている。最低料金は月1GBまでの1980円(2年契約)だ。7GBを超過すると通信速度が最大128kbpsに制限される。
【参考】ドコモ公式サイト
ソフトバンクのモバイルデータ通信プランは?
ソフトバンクのプランは大きく「メリハリプラン」と「ミニフィットプラン」に分かれている。「メリハリプラン」はデータ容量50GB。料金は7480円で、月のデータ使用量が2GBを下回る場合には自動的に1500円割り引かれる「勝手に割引!」が特徴だ。
もう1つの「ミニフィットプラン」は、データ使用量が少ない人向け。毎月使った分に応じて料金が変化し、1GBまでが3980円、2GBまでが5980円、3GB~5GBが7480円だ。
【参考】料金プラン(ソフトバンク)
auのモバイルデータ通信プランは?
auは、Netflixがセットになったプランなどいくつかの種類がある。今回はその中から、データを使った分だけ料金が変動する「ピタットプラン4G LTE」と、データ使い放題プラン(各種条件あり)「データMAX 4G LTE」を紹介していこう。
「ピタットプラン4G LTE」は1GBまでが2980円、4GBまでが4480円、7GBまでが5980円となる。「データMAX 4G LTE」はテザリングなどのデータ容量は30GBまでに制限されるが、基本的にデータ使い放題のプランで、7480円(2年契約)となっている。データ使用量が2GB以下の場合は1480円の割引が自動的に適用される。
データ通信量の料金プランは、各社ほぼ毎年内容や条件を変え、競争が激化している。その時々に応じたプランを選ぶと共に、iPhone本体のデータ容量管理をしっかり行って「ギガ」を有効に使っていこう。
※データは2020年6月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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文/ねこリセット