DIME MAGAZINE
呑めることにマジで泣く…
それどころか、カウンターから２ｍくらい離れたところにビールケースが置いてある。立ち呑み屋のテーブルを思わせるように、立って呑むにはちょうどいい高さに積み上げてある!!
そこで呑めば、この後テイクアウトのお客さんがこのカウンターに来ても、オレとのソーシャルディスタンスは確実にとれてるし、ここで呑めないのか？
「すいませ～ん、料理できるまで、ここで一杯呑んでってもいいすか？」
そう聞くと返答は、
「もちろんどうぞ！」
３８０円のレモンサワーを頼む。
家以外で久しぶりに見るグラス越しの炭酸の泡のきらめき！ プシュプシュ音たててるヤツを、砂漠で久しぶりに水にありついた遭難者が如く、愛でるように呑む!!
「最高ォオオオオオオオオオ！」
激烈久しぶりに呑んだっていうバイアスからの旨さだけじゃなく、４分の１カットのレモンが２コ入った、この店のサワーは、極めてドライで個人的に大好きな味！ 大袈裟でなく、その旨さと、やっぱり久しぶりに外で酒を呑めたという、その感動でちょっと涙こぼれたよ、オレ。
料理ができるまで15分かかるって聞いてたんで、15分くらいで呑み終わるようユックリ呑んだ呑んだつもりだったが、一杯呑み干してもまだ10分以上も時間は余ってた。
で、お代わりしちゃったよ。
２杯目のグラスには１杯目のレモンが入ったまま、さらにレモンが２つ追加されてて、自分が使ったグラスだったことが一目瞭然。このご時世、これもなんか安心感がある！
２杯目を呑み終えた時にちょうど『イカプレス焼き』も完成。非常事態宣言の中、これならば大丈夫だろうという呑みを堪能した。
わずか15分だったけど、本当に堪能という言葉がぴったりの時間だった。
それにしても、この夏はこういう屋外の呑みかもな～。団体はまずいけど、一人か二人でビアガーデン的な屋外の広い店で呑む。ＤＩＭＥ的なトレンドって意味でもコレなんだろうなァ～と、つくづく思いましたよ。
そして、家に帰って『イカプレス焼き』でまた呑む。最近つまんない毎日だったけど、本当にいい日だった。
そして!! ６月中旬の今。仕事の打ち合わせ以外では、地元限定、一人呑み限定で、徐々に呑みはじめました……アッ!! 原稿書いてて今気付いたけど、この『イカプレス焼き』を買った『ＭＤ(仮名)』には、あれからまだ行ってなかった！ すぐ行かないと!!
文／カーツさとう
コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。
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