頭下がるぜ感染防止対策!
どんなジャンルの店かというと“大衆ビストロ”とある。いくら“大衆”ときても“ビストロ”と続くと、一人呑みじゃ“お高いんでしょ~警戒”が発令されちゃうんだけど、200円の魅力の前に、その“警戒”は完全崩壊!!
換気を考えて開け放してある入口のドアの横を通り、その店『O(仮名)』に入ってみた。
入口から奥へと続くカウンター。どん突きにはテーブルが4ツほど。テーブルに3人ほど、カウンターにはカップルの先客がいたが、カウンターなどは席を間引いてセッティングしてある。
みなさん、ちゃんとやってんだよねコロナ対策! なんかこれだけで頭下がる。
カウンターの端に座ると、もちろんマスク着用の店主らしき人が、
「コロナ感染防止のため、手の消毒を…」
と、オレの両手に消毒液を噴霧してくれた。ますます下がる頭。
もう頼むものは“200円の!”スパークリングワインとガチガチに決まっていたが、すぐに注文するのも、200円目当てがモロわかりなんで、一応メニューを見て30秒くらいもっともらしく考えてるフリをして注文。
すぐに届いた、そのフルートグラスの中で煌めいてるヤツをクイ~ッといく。
「あ~うまッ!」
いや~、ちゃんと外の店で呑むのは久しぶりなんで、そのウマイことウマイこと。こういう泡系をまだ外も明るい時間から呑むっていうのは、なんか贅沢な気分になりますよ、200円だけど。お通しで登場したペンネの素揚げも合ってるし。
そんな贅沢な気分でスパークレングワインを呑みつつ、今度はツマミの方をちゃんと脳味噌で考えながら選ぶ。お店の人曰く『イベリコ豚の岩塩プレート』というのが名物だそうだが、ごめんなさい、もうちょっと軽いのをチョロッといきたい気分だったので『アメリカンチェリーとクルミとフレッシュチーズ(600円)』なんつう、およそオレの普段の呑みでは考えられないオシャレなヤツを頼む。
頼んだ時にはもう一杯目を呑み干してたんで、2杯目はさんざん迷って同じく200円の生レモンサワー。迷ったっていっても、当然200円の2品の中での二者択一悩みですけどね。
で、このレモンサワーが自家製ってだけあって、安居酒屋(通常生息地)の『サワーの素』とはズイブン違う、ちょっと濁りの入ったシトラス感効いたヤツ! スパークリングワインに続いてコレもわずか200円……神様ありがとう!!
ただこの直後、その選択は間違いだったことに気付くのだった!!