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2020年の「山の日」はいつ?覚えておきたい国民の祝日に制定された経緯

2020.07.11

山の日は比較的新しい『国民の祝日』であり、山にまつわるイベントが各地で開かれる日です。日付を知っている人もいれば、存在そのものを知らない人もいるかもしれません。2020年は日付が例年と異なりますので、制定された経緯と併せて見ていきましょう。

山の日とは

山の日は2014年に制定され、2016年に施行されました。国民の祝日が新たに設けられたのは1996年の『海の日』から20年ぶりのことです。山に親しむ機会を得ると同時に、山の恩恵に感謝することを目的に新設されました。

2020年の山の日は810

通常、山の日は811日です。しかし、2020年は810日に移動しています。同年開催予定だった『東京オリンピック・パラリンピック競技大会』に備えて『国民の祝日に関する法律』の特例が施行されたからです。

山の日が移動したことで、開会式の前後は4連休、閉会式の前後は3連休となりました。主な目的は観光客の増加による『交通混雑の緩和』です。

山の日の他に、720日の『海の日』が723日に、1012日の『スポーツの日』が724日に変更されています。オリンピックは延期になりましたが、混乱を避けるために再度の変更はしない方針です。

2021年は88日に移動

20年のオリンピックが21年に延期になったことで、21年の山の日は88日に変更される方針です。20年は724日に開会式、89日に閉会式が予定されていましたが、21年は723日・88日に変わったことで、山の日も再度の変更を余儀なくされています。

山の日を日曜日の88日に移して、9日の月曜日を振替休日にする狙いです。当初は9日に移す動きがありましたが、長崎に原爆が投下された日ということで、意見が割れていました。海の日とスポーツの日も722日・23日に移動となる見込みです。

参考:国民の祝日について - 内閣府

山の日に関する疑問を解消しよう

山の日は比較的スムーズに国民の祝日に制定されました。大きな反発がなかったことで経緯を取り上げるメディアも少なく「知らない間に増えていた」と感じた人もいるのではないでしょうか。ハッピーマンデーの対象かどうかも、頭に入れておきましょう。

山の日制定のきっかけは?

山の日をつくる動きが生まれたのは、下野新聞のコラムで作曲家の船村徹さんが「山の日をつくろう」と提言したことがきっかけです。それを受けて日本山岳会は他の山岳団体と協力して『山の日制定協議会』を発足しました。

しかし、国民の祝日は国会が決めるため、一筋縄では行きません。国会に議案を提出した後は、衆議院・参議院で審議するだけでなく『国民の祝日法』を改正する必要があります。

山の日の場合は自然や環境に関心のある議員が多く、国会で否定する声もほとんどありませんでした。賛成多数で衆議院を通過し、国民の祝日に制定されたのです。

どうして811日なの?

山の日の日付を決める際、祝日のない6月と8月や、海の日の翌日などが候補にあがりました。6月の案が出たのは、夏山シーズンの直前であることや、山々が輝きを増す時期という理由です。

8月はお盆休みにつなげる目的で、12日が有力でした。しかし、日空機墜落事故が起こった日ということで再検討され、811日に制定されたのです。

国民の祝日になる前から、『ぎふ山の日』『えひめ山の日』など、自治体独自の山の日が存在していました。日付は8月8日や11月11日など『8』や『11』にちなんだものが多く、これは八の字が山の形、11が木が並んでいるように見えるためです。国民の祝日として8月11日が選ばれたのも、これに倣った可能性があります。

ハッピーマンデーにはならないの?

海の日はかつて720日に固定されていましたが、現在はハッピーマンデー制度によって、7月の第3月曜日に変更されています。一方、山の日はハッピーマンデーの対象ではありません。基本的には811日で固定されています。

ハッピーマンデーとは、国民の祝日の一部を月曜日に移動して、3連休を増やす制度のことです。連休が増えることで旅行者の増加などの経済効果が期待でき、景気対策にもつながります。1月の成人の日と10月のスポーツの日が第2月曜日に変更されたことも、話題になりました。

2020年「山の日」記念全国大会は大分県開催

年に1度『「山の日」記念全国大会』が開催されています。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という山の日の趣旨を広めることが目的です。20年の開催地は『九重連山(くじゅうれんざん)』で有名な大分県が選ばれています。

魅力1 九州の屋根と呼ばれる九重連山

大分県で開催する目的は、『大分の山』の知名度向上と誘客です。大分県は九重(くじゅう)連山や祖母傾山(そぼかたむきやま)系など、九州を代表する山岳に囲まれています。登山などのアクティビティを通して、雄大な景観を堪能できるのが魅力です。

九重連山は『九州の屋根』とも呼ばれており、春はミヤマキリシマなどの花々、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色が見ものです。祖母傾山系は比較的チャレンジしやすいルートから、難易度が高いルートまであり、たくさんの登山ファンに愛されています。

魅力2 国立公園満喫プロジェクトを展開中

環境省は、訪日外国人が「長期滞在したい」と思えるような国立公園を実現するために、国立公園満喫プロジェクトを実施しています。最初に選ばれた8カ所の国立公園の一つが、大分県の『阿蘇くじゅう国立公園』です。

1934年に誕生し、72678haという広大な敷地を有します。阿蘇山や九重連山をはじめとする火山群や広大な草原など、見どころが満載です。

豊富な湧き水や雨水によって発達した『湿原』も大きな特徴でしょう。国際的にも価値が認められ『くじゅう坊ガツル・タデ原湿原』としてラムサール条約湿地に登録されています。

参考:環境省_国立公園満喫プロジェクト

魅力3 温泉や注目観光スポットも

大分県は湧出量・源泉数ともに日本一を誇る『おんせん県』です。活火山である九重連山周辺には『長湯温泉』『長者原(ちょうじゃばる)温泉』『筋湯温泉』などの名湯がそろっています。

大自然を生かした観光スポットにも注目してみましょう。歩行者専用の吊橋としては日本一高い『九重“夢”大吊橋』は、高さ173m・長さ390mというビッグスケールです。『日本の滝百選』に選出された『震動の滝・雄滝』や『雌滝』を眺められます。

キャンプ場も充実しており、朝日や夕日に染まる山や美しい星空も目玉です。道具をレンタルできるキャンプ場を選べば、初心者も気軽にデビューできるでしょう。

山について学んで遊べるイベント

山の日という国民の祝日が制定された経緯からも分かるように、山は日本人にとって当たり前の存在です。47都道府県すべてに山があり、山に関するイベントが各地で開かれています。山の日周辺で開催されるケースも珍しくありません。

TANZAWA 山もり!フェス

神奈川県の県立秦野戸川公園で開催される『山森もり!フェス』は、登山・アウトドアファンが集る最大級の登山イベントです。18年には山の日を含む2日間にわたって開催され、15000人以上が参加しました。一部のプログラムを除いて無料で参加できるのも、人気の秘密でしょう。

イベントの内容は、山のアクティビティ・登山関連の講座・クイズ・テント展示など、バラエティ豊かです。子どもも体験できるスポーツ体験やミニ探索もあり、初心者やファミリー層も楽しめます。山の気象講座や、GPSアプリを使った遭難防止策など、登山に役立つ知識が得られるのもポイントです。

立山黒部山の日Week

イベント会場は、富山県の立山黒部アルペンルートの室堂ターミナル屋上です。標高3003mに挑戦する『立山山頂ウォーク』や、アルペンルートの絶景をVRで楽しめる『天空のVR体験』など、体験型イベントが充実しています。

地元の伝統芸能もメインイベントの一つです。雄大な自然をバックに、巫女による『立山の舞』や芦峅(あしくら)寺に伝わる『立山権現太鼓』などが披露されます。小腹が空いたときは、立山地ビールの『星の空』や郷土料理の五平餅といったご当地グルメをチェックしてみてはいかがでしょうか。

他にもある自然にちなんだ〇〇の日

日本は自然に恵まれた国とあって、自然にまつわる国民の祝日や記念日がいくつか設けられています。重要なメッセージが込められており、自然や文明との関わり方を考えるきっかけにもなるでしょう。

海の日

7月の第3月曜日は海の日です。海の日は夏本番とあって「海で遊ぶ日」と思われがちですが、海水浴を目的に制定されたわけではありません。

もともと海の日は720日でした。この日は1876年に明治天皇が初めて船に乗って青森から横浜に到着した日で、長らく『海の記念日』と呼ばれてきた歴史があります。

海の日が制定されたもう一つの理由は、日本が海に囲まれた国という点です。「海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う日」として、国民の祝日に制定されました。

川の日

国民の祝日ではありませんが、川の日も存在しています。1996年に国土交通省によって定められました。近年は都市や治水事業が発達したことで、河川と人の関係が薄くなっています。河川と人との関係を見直すと同時に、河川への関心を取り戻すことを趣旨として、川の日が定められたというわけです。

流域の住民と自治体が一体になって地域の環境を良好にするといった地域の活動を支援する目的も含まれています。

日付は七夕でもある77日です。『天の川』のイメージがあることの他に、時期的に水に親しみやすく、7月が河川愛護月間であることも関係しています。

空の日

920日は空の日です。前身は1940年に航空関係省庁次官会議が制定した『航空の日』とされています。終戦後に休止していましたが、53年に当時の帝国飛行協会によって復活を遂げました。

再び転機が訪れたのは、民間航空再開40周年に当たる92年のことです。民間航空の意義と役割についてより広く理解を得るために「親しみやすい呼び名にしよう」という働きかけがあり、呼称が空の日に変更されました。

「より多くの人に航空への関心と理解を深めてもらう」という趣旨で、920日~30日に『空の旬間』も設けられています。この期間に、空港などで航空関連のイベントが開催されることが多いため、興味がある人は確認してみましょう。

構成/編集部

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