目次
イースターエッグ作りに初めて挑戦する人にも分かりやすいよう、イースターエッグについての知識や作り方のまとめを紹介します。カラフルな手作りイースターエッグで、家を飾ったり、楽しい遊びをしたり、イースターを存分に楽しみましょう。
そもそもイースターとは?
イースターについて、名前を聞いたことはあっても、どのような行事なのかは分からない、という人も多いのではないでしょうか?起源や時期を知り、イースターを楽しむ参考にしましょう。
イースターとは?いつ、どんなことをする行事?卵とウサギの飾りの意味と楽しみ方
「イースター」にはどんな意味がある?由来、飾り、エッグ遊び、知るともっと楽しめる豆知識
イエス・キリストの復活祭
イースターはイエス・キリストの復活を祝う祭りです。そのため、日本語では『復活祭』とも呼ばれます。
イエス・キリストはゴルゴタの丘で十字架にはりつけにされ処刑されました。そして、3日目に復活し、弟子たちに姿を見せたといわれています。イースターは、この復活を祝っているのです。
キリスト教では、特別な礼拝が行われる日でもあります。
シンボルは卵とウサギ
カラフルにかわいらしく飾られるイースターでは、『卵』と『ウサギ』が大切なシンボルです。
卵は、キリスト教で『生命のシンボル』とされています。よみがえったイエス・キリストを祝う祭りのため、命を表す卵をきれいにペイントしたイースターエッグを作り飾るのです。
たくさんの子どもを生むことから、豊穣のシンボルであるウサギは、イースターの名前の由来になっている女神『エオストレ』の地上での姿ともいわれています。
春の女神であるエオストレや、豊かな実りを表すシンボルとして、ウサギがモチーフにされているのです。
イースターの時期は?
春のお祝いであるイースターですが、決められた日付はありません。『春分の日直後の満月から数えて最初の日曜日』に定められているため、毎年日にちが変わる移動祝祭日です。
日曜日とされているのは、イエス・キリストが復活した日にちなみます。金曜日に十字架にかけられ、3日目の日曜日に復活したといわれているため、イースターも日曜日なのです。
日本をはじめ、グレゴリオ暦が採用されている多くの国では、イースターは3月22日から4月25日の間にやってきます。
ただし、宗派によっては使用する暦が違うケースもあり、異なる日程でイースターが行われることもあるそうです。
イースターエッグってなに?
卵はイースターのシンボルの一つです。そのため、イースターのための卵である『イースターエッグ』を飾ってお祝いをします。イースターエッグとは、どのような卵なのでしょうか?
色鮮やかにペイントした卵のこと
カラフルに色付けしたり、模様を描いたりした卵のことを、イースターエッグといいます。アメリカでは、ピンクや黄色など春らしい色鮮やかな卵を使って、家の中を飾りつけるそうです。
イースターエッグに使われる卵は、飾り終わってから食べられるゆで卵のこともありますし、中身を抜いた卵を使ったりもします。また、インテリア用に作られたプラスチック製の卵を飾ることもあります。
飾りつけは自由に行われます。シンプルに春らしい色付けだけのものもあれば、水玉やボーダー柄のもの、ウサギが描かれたものなどさまざまです。
卵型のチョコも人気
最近では、本物の卵を使うのではなく、卵型のチョコレートを飾ったりプレゼントしたりするのも人気です。チョコレートのイースターエッグは、例えばイギリスでは毎年8000万個を売り上げています。
しかも年々売り上げを伸ばしており、バレンタインを超える勢いのあるイベントに成長しているのです。それに伴い、スーパーやチョコレート店を中心に、バラエティー豊かな卵型チョコレートが販売されているそうです。
サイズもデザインもさまざまなチョコレートが並んでいる様子は、まるでチョコレートのお祭りのように見えるでしょう。
イースターで食べるお菓子といえば?おすすめ商品と手軽なレシピを紹介
イースターエッグの作り方は?
ゆで卵や中身を抜いた卵を使ったイースターエッグは、家庭で簡単に手作りできます。卵の下準備ができていれば、小さな子どもとの手作りにもぴったりです。
家族それぞれのセンスの光るイースターエッグで、飾りつけを楽しみましょう。
まずはペイントする卵を準備
ペイントする卵の下準備では、殻が割れないように丁寧に作業することが大切です。
ゆで卵を使う場合、固ゆでにします。鍋に生卵と、生卵がかぶるくらいの水を入れ、火にかけましょう。お湯が沸騰したら火を消し、ふたをしたまま12~13分おきます。ゆであがったらよく冷まして完成です。
水からゆでることで、ひび割れしにくくなるでしょう。
中身を抜いた卵を準備する場合には、まず殻に穴をあけます。フォークの先端のうち1本を使い、少しずつあけると、きれいにできるでしょう。
穴があいたら、そこから中身を抜きます。つまようじを使って黄身を割ると、抜きやすくなるのでおすすめです。中見がすべて出たら、水洗いして乾かします。
食紅などで色付けして装飾する
卵の準備ができたら、色付けしたり、シールやリボンで飾ったりして、イースターエッグを仕上げます。飾りつけに決まりはありません。好みのイースターエッグを作りましょう。
全体にまんべんなく色付けをするなら、食紅を使うと便利です。コップに水と食紅を入れてよく混ぜ、色付きをよくする酢を入れましょう。水150mlを用意したなら、食紅0.2g、酢小さじ2杯が目安です。
あとは、食紅水の入ったコップに卵を入れ、2時間くらい漬け込めばきれいに染まります。約30分おきに卵の位置を変えると、むらなく染まりやすくなるでしょう。
十分染まったら、卵を取り出し、乾燥させて完成です。クレヨンや油性ペンで絵を描いてから染めてもかわいく作れます。
イースターエッグを使った伝統的な遊び
作ったイースターエッグは、ただ飾るだけでなく、楽しい遊びに使うこともできます。イースターならではの遊びは、大勢で楽しめるものばかりです。パーティーやイベントでも盛り上がるでしょう。
卵を転がして競争する エッグロール
イースターの遊びというとまず出てくるのが『エッグロール』です。イースターエッグを割らないようにしながら、ゴールを目指してスプーンで転がしながら走ります。
ただ走るだけでなく、ウサギや卵にちなんだ仮装をして参加するのもおすすめです。思わずクスっと笑顔になるような仮装で登場しても盛り上がります。
エッグロールはアメリカで特に人気があり、ホワイトハウスのイースターパーティーでも、毎年行われています。ホワイトハウスで実施される際は、芝生の上でイースターエッグを転がすのが伝統スタイルです。
隠した卵を見つけ出す エッグハント
わくわく感を楽しむ遊びなら『エッグハント』がぴったりです。庭や公園の芝生にイースターエッグを隠し、参加者全員で探す遊びです。プラスチック製の卵にお菓子やおもちゃを入れて隠すこともあります。
子どもたちは、春らしいパステルカラーのドレスを着て、手には卵を入れるカゴを持つのが定番です。
かわいらしい衣装でイースターエッグを探し回る様子は、見ているだけでも春らしく華やかな気分になれるでしょう。
卵をスプーンに乗せて運ぶ エッグレース
白熱したゲームを楽しみたいなら『エッグレース』がよいでしょう。スプーンにイースターエッグを乗せて、落とさないようにしながら、誰が1番早くゴールできるか競う遊びです。
子どもはお玉で、大人は小さなスプーンで、というように、使う道具を変えても楽しめます。
卵を落として無駄にしないために、プラスチック製の卵を使用するのもよいでしょう。プラスチック製の卵がない場合には、ピンポン玉や小さめのボールで代用することも可能です。
構成/編集部