ビジネス/プライベートシーン問わず、Gmailを日常的に利用している人は多いだろう。基本無料で使える上に、直感的な操作が可能なGmailは、非常に使い勝手の良いメールサービスだが、いつサーバーの不具合や誤操作などによって、重要なメールが削除されてしまうとも限らない。そこで今回はGmailのデータをバックアップする方法を紹介していく。
もしもの時に備えて……Gmailのバックアップを取っておこう!
機種変更をしたり、端末が故障したからといって、そのGmailアカウントのデータがなくなる可能性は極めて低い。なぜなら、Gmailのデータはクラウド上に保存されているため、そのストレージを端末に依存していないからだ。しかし、サービスを提供しているGoogleのサーバー不具合や、自身の誤操作など、Gmail上のデータが破損してしまう可能性は、決して0とはいい切れない。もしもの時のために、バックアップを取る方法を知っておいても損はないだろう。
とっても簡単! Gmailのバックアップを取る方法【PC編】
PCからGmailのバックアップを取る手順は以下のとおりだ。
1:Googleアカウントにログインした状態でGmailを開く。
2:画面右上のプロフィールアイコンをクリック。
3:「Googleアカウントを管理」を選択。
4:画面左側の「データとカスタマイズ」をクリック。
5:「データのダウンロード」を選ぶ。
6:「選択をすべて解除」をクリック。
7:「メール」にチェックを入れ、「MBOX」もしくは「メールのすべてのデータが含まれます」をクリック。
※MBOXは受信トレイのみ。
※「メールのすべてのデータが含まれます」を選択した場合、保存対象を選択して「OK」をクリック。
8:「次のステップ」をクリック。
9:「配信方法」、「頻度」、「ファイルの形式のサイズ」、「分割サイズ」を選択し、「エクスポートを作成」をクリックで完了だ。
※しばらく待っていると手順9で選択した配信方法に則ってバックアップファイルが作成されるので、「Googleデータ エクスポート」から「エクスポートを管理」を選択してデータをダウンロードしよう。
Gmailのバックアップを復元する方法【PC編】
今のところ、バックアップしたデータファイルを復元できる公式のサービスは、Googleからは提供されていない。データを復元したい場合は、ほかのメールソフトなどを活用しよう。
Gmailでバックアップしたデータはフリーのメールソフトでも復元できる?
ファイル形式さえ対応していれば、フリーのメールソフトでもGmailのバックアップデータを復元できる可能性が高い。ただし、フリーソフトの場合セキュリティ面などが脆弱な可能性もあるため、利用には十分注意しよう。
スマホでもできる? Gmailのバックアップを取る方法
続いては、Gmailのスマホ向けアプリでデータをバックアップする方法を見ていこう。
Gmailのバックアップを取る方法【iPhone編】
基本的な操作方法はAndroid/PC版とさほど変わらない。
1: Gmailアプリを起動する。
2:画面右上にあるプロフィールアイコンをタップ。
3:「Googleアカウントにアクセス」を選択。
4:データとカスタマイズ」タブを選ぶ。
5:「データのダウンロード」をタップ。
6:「選択をすべて解除」をタップ。
7:「メール」にチェックを入れ、「MBOX」または「メールのすべてのデータが含まれます」を選択。
※「MBOX」は受信トレイのみ。「メールのすべてのデータが含まれます」を選択した場合、保存対象を選択して「OK」をタップ。
8:下へとスクロールしていくと、「次のステップ」とあるのでこちらをタップ。
9:「配信方法」、「頻度」、「ファイルの形式のサイズ」、「分割サイズ」を選択し、「エクスポートを作成」をタップして完了。
少し時間がたつと、最新のエクスポートが「Googleデータ エクスポート」に表示されるので、こちらからデータをダウンロードしてバックアップ完了だ。
Gmailのバックアップを取る方法【Android編】
基本的な手順はiPhone/PCと変わらない。
1: Gmailアプリを起動。
2:画面右上のプロフィールアイコンをタップ。
3:「Googleアカウントを管理」をタップ。
4:データとカスタマイズ」タブを開く。
5:「データのダウンロード」をタップ。
6:「選択をすべて解除」をタップ。
7:「メール」にチェックを入れ、「MBOX」または「メールのすべてのデータが含まれます」を選択。
※「MBOX」は受信トレイのみ。「メールのすべてのデータが含まれます」を選択した場合、保存対象を選択して「OK」をタップ。
8:下方向にスクロールしていき、「次のステップ」を選択。
9:「配信方法」、「頻度」、「ファイルの形式のサイズ」、「分割サイズ」を選択し、「エクスポートを作成」をタップして完了だ。
あとはしばらく待つと、最新のエクスポートが「Googleデータ エクスポート」に表示される。こちらからデータをダウンロードすると良い。
そもそもGmailのデータはどこに保存されているの?
先述したとおり、Gmail上のデータはすべてGoogleのクラウド上に保存されている。つまり、スマホやPCを変えても同じGoogleアカウントにログインすれば、Gmailをチェックできるのだ。
Gmailを無料で利用できる容量はどれくらい?
基本無料で利用できるストレージは15GBで、これを越えてしまうと新たなメールを受信できなくなるのだ。また、GmailのストレージはGoogleフォト/Googleドライブと共有しているため、これら3サービスで15GBを超過してもメールの受信ができなってしまう。利用可能ストレージには十分注意しよう。
Gmailの空き容量を増やす方法
空き容量を増やす方法は大きくわけて2つある。1つは、Gmail/Googleフォト/Googleドライブ上の不要でデータやメールを削除して、空きストレージを増やす方法だ。なお、基本的にGoogleのサービスは削除したメールやデータは、一時的に「ゴミ箱」ファイルに移行される。こちらに一時保存されているデータを「完全に削除」して、ようやくストレージの空き容量を確保できるのだ。
【参照】容量が制限を超える前に!Gmailの不要なメールを一括で削除する方法
もう1つの方法として有用なのは、有償でクラウドストレージを追加購入する方法だ。もし、追加でストレージを購入したい場合は、Googleアカウントにログインした状態で、「Google One」にアクセス。自身の利用状況にあったプランを選択しよう。
※データは2020年2月上旬時点での編集部調べ。
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文/髙見沢 洸