昔、ウォンチュウな時代があった…
その白魚ポン酢でオレが呑んだのは、一杯目は350円の緑茶ハイでしたが2杯目からは『焼酎(鏡月)』のダブル(500円)をロックで。
メニューには水割りとお湯割りしか書いてなかったんだけど、鏡月みたいな韓国焼酎はストレートが一番おいしいと個人的には思ってるんで、ストレートと行きたいところ、まぁ昼間だしなぁ〜と、
「焼酎、ロックでもお願いできます?」
って聞いたら全然大丈夫だったんでロック頼み、そしてそのグラスが届いたならば、白魚ポン酢に添えられていたキュウリの千切りをグラスに入れちゃう!
韓国焼酎にキュウリ入れると、メロンみたいな香りしてウマイじゃない? それを呑みつつ、白魚をつまむんでいると……ここからが今回の一番書きたいことですよ……いい感じのBGMが流れてくる!
もう思わず曲名をメモしちゃったんだけど、中条きよしの『うそ』!
歌詞はJASRACの関係で書けないけど、思わずタバコ吸っちゃったよ、それで最後に吸殻折ったよ!
続きまして小林麻美の、ショパンのなんちゃらって曲。今調べたら『雨音はショパンの調べ』って曲名でしたけど、これ好きだったんだよな〜、なにしろ小林麻美キレイだし……ってあたりで、鏡月ロックをお代わりして、まだ残して置いたキュウリを再度投入。
続いてグッときた曲は『矢切の渡し』……細川たかしバージョン。あ〜ちあきなおみ版も聞きたいなぁ〜なんて思いながら、この時点で相当にシミジミしている。
かと思えば『すみれ September Love』がかかったりして。オ〜買ったなァ〜、大学浪人の時に一風堂のファーストアルバム! なんて40年近く前のことも思い出す。
それでたまたまなのかもしれないけど、5曲に1曲くらい小泉今日子がバンバンかかったりもする。
ツイストの『燃えろいい女』が流れて、思わず心の中で♪ウォンチュ!!♪なんてシャウトしたりする。そもそも一体なんだよ“ウォンチュ”って!? そういや南佳孝にもあったもんなァ♪ウォンチュゥゥゥゥ♪みたいの。
若い人には理解できないでしょうが、日本には一時期『ウォンチューブーム』ってのがあったのかもしれない。
そして会計の段になったら、あみんの『待つわ』がかかって時あってね。“またのご来店、待ってるわ”というお店のメッセージでしょうか?
そのメッセージ通り、今また、シミジミした歌を聞きに『K』に行きたい。遠くに行けないんで。
ちなみにじぇりー藤尾の『遠くに行きたい』の次にテレビで聞いて感動した歌は、2019年末のレコード大賞で島津亜矢が歌った『酒と泪と男と女』だなァ〜。
文/カーツさとう
コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。