Apple創設者のスティーブ・ジョブズが見届けた最後のiPhoneとして知られる「iPhone 4S」。フラットでシャープなデザインが大人気のモデルですが、2020年の今でも使えるでしょうか。
iPhone 4Sの発売日は?
iPhone 4Sは2011年10月、Apple本社で開催された報道関係者向けイベントで発表され、10月14日に発売されました。日本ではソフトバンクモバイル(現ソフトバンク)に加え、KDDIもこのモデルで初めてiPhoneを取り扱うことになりました。
iPhone 4Sは現役で使える?
電源が入れば、iPhone 4Sは使えます。ただし、SIMカードが現在のnanoSIMとはサイズが異なり、microSIMを採用しています。また、iOS 10以降のOSアップデートには対応していないので、使えないアプリもあります。バッテリーも消耗して、稼働時間が短くなっているでしょう。しかもiPhone 4Sの外部接続端子は30ピンのDockコネクタのため、現在のLightningケーブルは使えません。
iPhone 4SのiOSはどこまで対応?
iPhone 4Sの登場時は、iOS 5.0が搭載されました。画面上部からスワイプすることで「通知センター」が表示できるようになり、iOSデバイス間でやり取りする「iMessage」が使えるようになったのもiOS 5.0からです。また、iCloudの登場によって購入後のアクティベーションにPCが不要になりました。
対応する最新OSはiOS 9.3.6です。
iPhone 4SはSIMロック解除できる?
2015年5月以降に発売する端末に関して、大手キャリアは基本的にSIMロック解除に応じることが義務化されています。iPhone 4Sは2011年発売なので、携帯電話会社の手続きではSIMロック解除できません。ただ、MVNOの格安SIMなら、同じ携帯電話会社の回線のサービスを契約すればiPhoneをSIMロック解除しなくても使えます。ドコモの回線を使ってサービス提供しているMVNOが多いですが、au回線やソフトバンク回線でサービス提供しているMVNOもいくつかあります。
iPhone 4Sはバッテリー交換できる?
AppleにはすでにiPhone 4Sに対するサポートを打ち切っており、バッテリーの在庫がなく、正規のバッテリー交換は行えないようです。
街の修理店では、バッテリーの在庫があれば対応してもらえます。ウェブには自分でiPhoneのバッテリー交換できるキットや手順を紹介しているサイトもありますが、あくまで自己責任です。
iPhone 4Sの充電器は買える?
iPhone 4Sを充電するには、30ピンのUSBケーブルとACアダプタが必要です。ACアダプタは現在のiPhoneに付属している5WのUSB電源アダプタや、家電量販店やウェブサイトのショップで販売されているスマホ向けの充電器が使えます。30ピンのUSBケーブルはAppleの公式サイトなどで販売されています。
iPhone 4Sの使い道は?
iPhone 4Sは4G回線が使えません。3G回線のみで使うことになるので、高速なデータ通信はできません。ウェブサイトの閲覧などではストレスを感じるかもしれません。また、2022年3月末にauが、2024年にソフトバンクが、2026年にドコモが3Gのサービスを終了しますので、それ以降、iPhone 4SはWi-Fiでしか通信できなくなります。
その後はWi-Fiのある環境で使うか、iPodのように音楽プレーヤーとして使うことになるでしょう。
iPhone 4SでLINEは使えない?
LINEの最新バージョンはiPhone 4Sにインストールできませんが、互換性のある旧バージョンはインストールできるようです。iPhone 4SでもLINEはとりあえず使えます。
iPhone 4Sの中古品はいくらで買える?
中古ショップではiPhone 4Sを扱っているところがあり、3000円から4000円くらいで販売されています。
iPhone 4Sはいくらで買取してもらえる?
中古ショップに持ち込んだ場合のiPhone 4Sの買取価格は、500円から1000円程度です。もっと高く買ってもらいたい場合は、フリマアプリやオークションサイトを活用する方がいいかもしれません。
※データは2020年1月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
文/房野麻子