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いつからスマホって名称?iPhone上陸はいつ?…激動すぎるスマホの歴史を振り返る

2019.10.27

「ニュース記事を読む人」、「ゲームに没頭する人」、「SNSに忙しい人」、電車内はいつ何時も同じ風景だなと個人的に思います。筆者自身も「〜する人」にカテゴライズされる人種なのですが。それら多くの情報を一体何を使って消費しているのか、いうまでもありませんね。そう、「スマホ」です。人々がこんなに夢中になるスマホですが、みなさんはスマホの歴史についてご存知ですか?

スマホはいつからあるの?

諸説ありますが、スマホの始まりは1992年にIBM社が開発した端末といわれており、その2年後の1994年にタッチパネルを搭載した「IBM Simon Personal Communicator」が発売されました。ですが当時は「スマートフォン」という名称はありませんでした。「スマートフォン」という名称の起源となったといわれているのが、1996年にNokia社から発売された「Nokia 9000 Communicator」です。

スマホの歴史年表

図:筆者作成

それではスマホが流行りだした時期とその前に分けて見ていきましょう。

スマホが流行り出した時期はいつ?

日本では、スマホの草分け的な存在「W-ZEROS3」が2005年にSHARP/WILLCOM/Microsoftの共同開発により誕生します。2007年にAppleが「iPhone」をアメリカで発売し、ここから「スマホ」の時代に。その頃、欧米の富裕層を中心としたビジネスマンの間ではスマホの元祖とされる「BlackBerry」の端末が普及していました。しかしそれは一部の間だけであり、スマホ人気を確立したのは「iPhone」といっていいでしょう。そして2008年、ついに日本でもiPhoneの発売がスタート。2009年には国内スマホ出荷台数のおよそ7割をiPhoneが占め、日本で一気にiPhoneが広まります。このあたりから「Xperia」や「Galaxy」のようなAndroidのスマホも続々と登場します。

スマホが普及する前は?

1985年に固定式ではない車載・携帯の兼用型の電話「ショルダーフォン」が登場すると、そこから小型化の一途をたどります。1993年頃からはアナログ方式からデジタル方式(=第2世代)へと変化していき大きさだけでなく、通信方法も改善されていきます。日本では、2000年頃にカメラ付きの携帯電話が登場し、「写メール」、「着うた」、「ケータイ小説」などが流行しました。しかしスマホが普及してくると、私たちが親しんできた携帯電話は「ガラケー(ガラパゴス携帯)」という名称で認識され、次第に利用者が減少していきます。

【関連記事】バック・トゥ・ザ・フィーチャーフォン!平成とともに歩んだ携帯電話の歴史を辿る

「ケータイ」誕生から30年!激動の歴史を振り返る

世界初のスマホ発明者は?

冒頭で述べたように、スマホの元祖はIBM社が開発した「IBM Simon」という説が有力です。しかし誰が中心となったのか個人を特定することは難しいでしょう。

進化してきたスマホの歴史

科学の世界は日進月歩とよくいいますが、まさにその通りです。ここではiPhoneとAndroidスマホの歴史について記述していきますが、たった10年の間にとんでもなく進化しているのです。

【Apple】iPhoneの歴史は?

2017年に誕生から10周年を迎えたiPhone。その歴史を振り返っていきます。

【iPhone(original)】

2007年にリリースされた初期のモデルです。日本では通信規格が合わず使用できませんでしたが、iPod touchもこの製品を模して作られており、タッチスクリーンを世に広めた存在といえます。

【iPhone 3G】

日本で初めて正式に販売されたモデルになります。当時はストレージが少なく、価格も8GBのモデルで2万3040円(税込み)、16GB で3万4560円(税込み)となっており、現在と比べると驚くほど低価格でした。

【iPhone 3GS】

iPhone 3Gで問題であった動作速度を改善したモデル。

【iPhone 4】

超高精細ディスプレイが採用された端末であり、スマホ普及のきっかけとなったモデル。以前の丸みを帯びた形状とは異なり、側面に四角のアルミボディが用いられシャープなデザインに。

【iPhone 4S】

AIアシスタントの「Siri」が初めて実装されたモデル。外観はiPhone 4とほとんど変わりませんが、処理能力が格段に上がっています。またこの端末からauもiPhoneの取り扱いを開始し、国内のiPhoneユーザーが増加しました。

【iPhone 5】

4GやLTEに対応したことにより、Wi-Fi環境がない人でも回線速度を気にせずにインターネットを使えるようになりました。そして今では当たり前のように使っているLightningコネクタが初めて搭載されたモデルです。ちなみに翌年、カラーバリエーションに富んだモデルとしてiPhone 5cが発売されています。

【iPhone 5s】

iPhone 5とほぼ外観は同じですが、このモデルの最大の特徴は指紋認証の機能が初めて搭載されたことでしょう。またカメラの機能も向上しており、iPhoneで写真を撮ったほうがカメラで撮るよりも綺麗といわれるほどに。そしてこのモデルからカラーバリエーションの中にゴールドが追加され、ドコモがiPhoneの取り扱いを開始しました。

【iPhone 6/6Plus】

前のモデルとの違いとして、丸みのある外観に変更されています。さらに「Plus」という従来の端末より一回り大きいサイズの端末が登場しました。そしてApple Payが利用できるようになりました。

【iPhone 6s/6s Plus】

このモデルから、3D Touchが実装されました。画面をボタンのように押し込んで、その圧力を検知することで、これまで平面だったディスプレイの操作が3次元の操作体験にグレードアップしています。

【iPhone 7/7Plus】

イヤフォンジャックが廃止になり、防水・防塵機能も追加されています。

【iPhone 8/8Plus】

ワイヤレス給電ができるようになり、背面もガラスコーティングの仕様に変更。またカメラの機能が強化されスローモーション撮影が可能になりました。

【iPhone X】

iPhone 8/8Plusと同時に発表されたiPhoneの10周年の記念モデルです。特筆すべきは、ホームボタンが廃止されたことにより、画面のほぼ全面がディスプレイとして活用できる点。またFace IDと呼ばれる顔認証機能も追加されています。

【iPhone XS/XS Max/XR】

iPhone Xの後継機となるのがXS、一回り大きいのがXS Maxで、カラーバリエーション豊富でコスパに優れたモデルがXRです。XRは価格を抑えるために3D Touchやデュアルカメラを搭載していません。また、この3つのモデルからデュアルSIMに対応しています。デュアルSIM対応とは1台の端末に2枚のSIMカードを差し込むことができ、1台で2つの電話番号を利用することができる端末です。

【iPhone 11/11 Pro/11 Pro Max】

現時点での最新モデルであるiPhoneの11シリーズです。iPhone XSの後継となるのが11 Proで、一回り大きいものがiPhone 11 Pro Max、そしてカラーバリエーションが豊富なコスパに優れたモデルが11です。

【Google】Androidのスマホの歴史は?

Androidは昨年(2018年)に10周年を迎えました。iPhoneが一昨年(2017年)に10周年を迎えていますので1つ年下ということになりますね。ここではAndroidの歴史について年ごとに振り返っていきます。

ちなみにiPhoneとAndroidの違いですが、iPhoneはAppleが製造・販売しているiOSを搭載している「機種名」でAndroidはGoogleが提供している「OS名」です。

【2008年】
アメリカのT-Mobileという携帯メーカーが初めてAndroid搭載端末を発表します。ただしこの端末は今のような全面タッチパネルではなく、キーボードで操作するタイプでした。

【2009年】
HTCが開発した「HT-03A」というAndroid搭載スマホがドコモから発売されます。これが日本で初めて発売されたAndroid搭載スマホになります。今では当たり前となっているタッチパネルが採用されたのも、このモデルからです。OSのバージョンはAndroid 1.6。

【2010年】
Xperia初の機種が登場するなど、日本で本格的にAndroidスマホが販売されるように。ちなみにSONYは、日本よりも前に海外でXperiaを発売しています。OSのバージョンはAndroid 2.3までグレードアップ。この頃からGoogleマップでナビの機能が利用できるようになりました。

【2011年】
Android 3.0にバージョンアップ。「ホーム」や「戻る」を表示させるシステムバーが表示されるようになりました。この年から、徐々にボタンが少ない端末が多くなっていきます。Android 4.0ではアプリのフォルダ機能などが追加され、アプリを1箇所にまとめられるようになりました。

【2012年】
Android 4.1では高解像度を持つスマホに対応し、ディスプレイが綺麗なスマホを作れるように。Android 4.2では家族で共有できるマルチアカウントに対応できるようになりました。

【2013年】
Android 4.4では「OK, Google」のコマンドでルート検索など一部の操作が可能に。

【2014年】
低価格スマホ 「Android One」 が発表された年です。主に新興国・発展途上国向けに作られたもので、2018年から日本でも販売されています。Android 5.0のバージョンアップで、「OK, Google」のコマンドがロック画面でも作動するようになり、カメラ利用時にマニュアル撮影が可能に。またSmart Lockというセキュリティ機能も追加されました。

【2015年】
Android 6.0では、指紋認証やアプリの利用においてスマホの機能の使用を制限できる権限をコントロールできるようになりました。

【2016年】
Android 7.0のアップデートで2つのアプリを同時に画面上で表示できるマルチウィンドウが使えるようになりました。この頃から月額2000円前後でスマホを利用できる、いわゆる格安スマホが出始めます。

【2017年】
マルチウィンドウの機能を改善したAndroid 8.0が公開されます。Android 8.1ではホーム画面の検索バーが下部に表示されるようになり、壁紙に合わせてテーマの明暗を自動的に変更できるようになりました。そのほか、Bluetooth接続のバッテリー残量が表示されるようになるなど細かなバージョンアップがなされました。

【2018年】
Android 9.0のバージョンアップにおける大きな変更点はアプリの切り替え方です。そしてスクリーンショットの撮り方にもバリエーションが増えました。

【2019年】
Android 10.0が公開され、下部に表示されていたシステムバーが消えて、スワイプだけで操作するジェスチャーナビゲーションが採用されました。このバージョンでは、ユーザーの任意で画面の明るさを設定できる「ダークモード」を採用しています。ほかにもマルチディスプレイを縦分割で表示できるようになるなど、様々な機能が追加されています。

スマホの普及率を知ろう

みなさんは「今ではスマホが当たり前、持ってない人なんて、そういないでしょ!」 と思っていませんか? そんな方は、自分の中の常識が覆るかもしれません。それでは世界と日本のスマホ普及率について見ていきましょう。

世界のスマホ普及率は?

経済産業省の世界のコンテンツ市場の現状と展望に関する調査(日本を含めた6か国を対象)によると2019年時点で日本とフランスのスマホ普及率は約90%、次いで中国が約86%となっています。アメリカの普及率は約75%。インドネシアが約59%、インドは約51%となっています。IT大国であるインドのスマホ普及率が約5割にとどまっているのは意外な結果ではないでしょうか? なお別の機関の調査によると、世界で最も普及率が高いのは韓国で、約95%の人がスマホを所有しているといわれています。

【参考】経済産業省『世界のコンテンツ市場の現状と展望に関する調査』

国別のスマホ普及率の推移

前項の6か国スマホ普及率の推移が以下の図になります。

【参考】経済産業省『世界のコンテンツ市場の現状と展望に関する調査』

日本のスマホ普及率の推移は?

総務省の平成30年版情報白書によると、日本のスマホ普及率は2013年39.1%・2014年44.7%・2015年53.1%・2016年56.8%・2017年60.9%と着実に伸びています。また2019年2月時点での年代別普及率は10代が89%、20代が91%と若者の所持率が圧倒的に高くなっていますが、現役世代である50代も86%とほとんどの人がスマホを持っています。60代になると68.5%と少し低くなります。

【参考】総務省『平成30年度版 情報通信白書』

みんなは子供にスマホを持たせているの? 小・中学生のスマホ普及率

内閣府の調査によると、小学生のスマホ所有率は2018年時点で約46%となっています。防犯目的やGPSで居場所を確認するために持たせている家庭が多いと考えられるでしょう。中学1年生になると、所有率は7割にのぼります。初めてスマホを持つのは中学入学時が多いようです。

【参考】内閣府『平成30年度 青少年のインターネット利用環境実態調査』

※データは2019年10月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。

文/くらみ

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