オフィス机の整理の仕方は人それぞれ。今回、収納スタイリストに、3人の編集部員の机上を見てもらい〝仕事がはかどる〟収納術を指南してもらった。あなたの机上がどれかに似ていれば、参考になるはずだ。
整理収納アドバイザー 吉川永里子さん
収納スタイリストとして、これまで1万人以上に片づけをレクチャー。著書『なかなか捨てられない人のための 鬼速片づけ』(アスコム)が好評発売中。
吉川的整理メソッド
1. 片づけたい場所の中身を〝全部だし〟
2. 捨てるのを迷ったら〝保留〟に仕分け
3. 封筒のままは禁止〝見える化〟が基本
〝全部だし〟と〝保留〟で片づけは短縮できる!
片づけたくても時間がない。そんな忙しいビジネスパーソンに吉川永里子さんが提唱するのは、鬼のように速く片づけられる、通称〝鬼速片づけ〟。この方法には、2つの重要なメソッドがある。
「まず片づける場所を決め、そこにあるすべてのものを〝全部だし〟してください」
全部だしをすると、その量の多さに驚くと同時に、不要なものが一目瞭然となる。それを確認したら、今度は仕分け作業。そこで重要となるのが〝保留〟だ。
「まずは今使っているものを残して、それ以外は〝使わないもの〟と〝保留〟に分けます。決断に5秒以上かかるものはすべて保留。こうすれば短時間で終わります」
片づけに時間がかかる最大の原因は、捨てるかどうかの迷うせい。それを5秒と限定することにより、時間が大幅に短縮されるのだ。
「仕分けが終わったら、デスクに今使っているものだけを置きます。いつか使うものは基本、置きません。そうするとかなりスッキリするはずですが、本来それだけで仕事ができるのです。必要なものだけが明確になるので、仕事も効率的になりますよ」
しかし、仕分けした使わないものはそのまま捨てるが、問題は保留に分類されたもの。これらはどこに置けばいいのか?
「保留はそのまま箱などに入れて、目につくところへ置いておきます。するとだんだん保留ボックスが邪魔になる。そう感じた時こそ、迷いなくそれを捨てるチャンスなのです。もちろん『やっぱり必要だ』と思って机に戻すのもアリですが、何らかの決着をつけて捨てるか戻すかを決断しましょう」
以上のメソッドをふまえつつ、今回はDIME編集部員の机上の〝鬼速片づけ〟にチャレンジ! 果たして結果は……。
終わった仕事の書類が山積みに!とりあえず後回しタイプ
編集・ディレクター オビツ
〈YOSHIKAWA’S CHECK〉パソコン周りに大量の資料や封筒が侵食していたが、仕分けの時はほとんどを迷いなく〝使わない〟へ。「後回しにしているだけで、やり始めれば早いタイプですね」(吉川さん)
両脇の資料の山をなくし、作業スペースを確保!
捨てることに迷いがなく、3人のうち最短の約20分で片づけが終了。唯一、もらいものの女性用コスメは迷っていたが「いただきものは捨てづらいので、人にあげるのが一番ですよ」と吉川さん。