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東京には数多くの神社・お寺があり、初詣の場所選びに悩む人もいるでしょう。初詣スポットは、願いごとや希望に合わせて、ご利益を得られそうな場所を訪れるのがおすすめです。東京都内の神社・お寺から、初詣にふさわしい人気スポットを10カ所紹介します。
運気が上がる、初詣の正しいマナー
「初詣は新年のイベントの一つ」程度に考えてはいませんか?遊びついでに神社にお参りしている人は、神様からご利益を頂けるチャンスを無駄にしているのかもしれません。
正しいお参りのマナーを実践して、しっかりご利益を受け取りましょう。初詣の正しいマナーを紹介します。
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押さえておきたい参拝の作法
神社は、神様のお住まいです。参拝時はラフな服装を避け、神前にふさわしい装いを心がけましょう。
神社に着いたら、次のポイントに気を付けてお参りに向かいます。
- 鳥居をくぐる前に一礼
- 参道の中心を歩かない
- 手水舎で身を清める
鳥居は私たちが住む世界と神域とを区切る、結界のような役割を果たすといわれます。いわば神様の家の玄関のようなものです。入る前に必ず一礼しましょう。
境内に入ったら、参道の中心をよけて歩きます。中心は『正中』ともよばれる、神様が通る道です。これを避けて進むことで、神様に敬意を示します。
さらに、参拝前には手水舎に向かい、身を清めることも忘れてはいけません。
願いごとは感謝を伝えてから
本堂に着いたら、いよいよ神様に願いごとをします。このとき、いきなり願いごとから述べるのは適切ではありません。まずは、ていねいにお賽銭を入れ、深い礼を2回し、胸の高さで拍手を2回します。お願いごとをするのは、この後です。
ただし、いきなり「○○してください」などというのは失礼にあたります。まずは神様に「昨年はありがとうございました」など感謝の言葉を述べ、その上で自分がどこの誰なのか、住所氏名を明らかにしましょう。
その後、お願いごとが終わったら、再度一礼をして神前を離れます。この参拝の一連の作法は、2回の礼と2回の拍手を併せて『二礼二拍手一礼』とよばれるので、ぜひ覚えておきましょう。
寄り道はしない
おみくじを引いたりお守りを購入したりなどして参拝を終えたら、寄り道せずに速やかに帰宅しましょう。これは、神様から賜った福をきちんと自宅に持ち帰るためです。
初詣をイベント的に楽しむ人のなかには、参拝が終わったらそのまま遊びに出かけてしまう人も多いのではないでしょうか。神社からほかの場所へ向かえば、せっかくのご利益をどこかに落としてしまう可能性があります。
「毎年初詣をしているのに運気が上がらない」と感じている人は、まっすぐ帰宅して今度こそ福を持ち帰りましょう。
東京で人気の初詣スポット
東京都内には、およそ1400の神社があるといわれています。神社によってご利益や御祭神はさまざまですが、多くの人が初詣に参拝するのはどの神社なのでしょうか。
毎年多くの初詣客で賑わう、定番の人気スポットを紹介します。
大晦日から元旦は夜もお参りOK 明治神宮
明治天皇と昭憲皇太后を祀る『明治神宮』は、例年300万人もの人が初詣に押し寄せる、都内屈指の初詣スポットです。
JR原宿駅から徒歩約1分とアクセスがよく、年末年始は大晦日の朝から元旦夜までお参りできます。ただし、周辺に交通規制がかかる場合もあるため、交通情報には注意しましょう。
元旦は1:00より御本殿にて『新年初祈願祭』が始まるほか、明治神宮神楽殿にて年の初めの『除災招福祈願』も受けられます。
お参り前後には有名パワースポット『清正井(きよまさのいど)』など巡り、さらなる運気アップを図るのもよいでしょう。
勝守を受けられる 神田神社
創建1300年を迎える『神田神社』は、江戸の総鎮守として広く尊崇されてきた神社です。
勝負運を授けてくれるという『勝守』を受けることができます。勝守とは、勝負事や商売繁盛・学業成就に御利益があるとされるお守りです。かつて徳川家康公が神田神社にて天下統一を祈願し、無事望みを果たしたことに由来しているといわれます。
元旦は0:00と同時に開門し、『歳旦祭』が行われる予定です。
神社まではJR中央線・総武線の御茶ノ水駅から徒歩5分ほどなので、アクセスは良好といえるでしょう。境内には『銭形平次の碑』『えびす様尊像』などあるので、そちらも回ってみてはいかがでしょうか。
ビジネス運が上向く初詣スポット
新規事業を興した人、あるいは立身出世を目指す人は、ビジネス運に強い神社へ足を運んでみましょう。
日々目標に邁進するビジネスパーソンにおすすめの初詣スポットを紹介します。
商売繁盛を願って 鷲神社
「おとりさま」ともよばれる鷲神社は、台東区にある東京下町八福神・浅草名所七福神の一社です。11月の酉の日に行われる『酉の市』の発祥地として知られ、東京メトロ・日比谷線入谷駅からは徒歩7分ほどの距離にあります。
天日鷲命(あめのひわしのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀った神社は、商売繁盛や開運にご利益があるといわれます。また、拝殿にある大きなおかめ像を撫でると、さまざまな福を授かることでも有名です。金運を望むなら鼻、先見の明を望むなら目を撫でるとよいでしょう。
新年の『新春祈願』は9:00~16:30まで受け付けてもらえます。ただし予約優先のため、祈願を願う場合は早めの予約が必要です。
出世の石段を一歩ずつ上がろう 愛宕神社
『愛宕神社』は、1603年に江戸の防火を祀る神社として建立されました。
都内で最も高いといわれる愛宕山にあり、麓から神社に向かう急勾配の石段は『出世の石段』として有名です。登り切れば仕事運が上昇するともいわれているので、ぜひチャレンジしてみましょう。
元旦は朝8:00より『歳旦祭』が行われます。神社までは、東京メトロ日比谷線神谷町駅より徒歩で5分ほどです。
厄除けのご利益がある初詣スポット
「1年間病気が多かった」「何となくついていなかった」など感じている人は、厄除けにご利益がある神社へ向かいましょう。
悪運払いに効果があるといわれる神社やお寺を紹介します。
病気平癒の祈願に 西新井大師
正式名称は『五智山遍照院總持寺(ごちさん へんじょういん そうじじ)』という真言宗のお寺です。
その昔、悪疫が流行した頃、弘法大師が護摩祈願を行ったという来歴があり、江戸時代には女性の厄除け祈願所として名を馳せました。現在は『関東三大厄除け大師』の一つとして知られており、病気平癒の祈願などに多くの人が訪れます。
年末年始は、大晦日朝6:00から元旦終日まで参拝可能です。ただし、正月三が日は入場が規制されるため、時間に余裕を持って動くことをおすすめします。
また、お寺専用の駐車上は併設されていないため、公共交通機関の利用が必須です。お寺までは、東武大師線大師前駅より徒歩で5分ほどです。
都内でも比較的静かな穴場 須賀神社
新宿区四谷にある、比較的こぢんまりとした神社です。参拝客はそれなりに多いですが、ほかの大きな神社やお寺と比較すると穴場といえるでしょう。
主祭神となる二柱のうち、宇迦能御魂神(うかのみたまのみこと)は悪霊退散・諸難・疫病除けの神様です。参拝すれば、厄除けのご利益を期待できます。
元旦0:00からは先着1500名に『初夢宝船』が配布されます。甘酒のお接待や獅子舞の奉納なども行われるので、しっかり新年の雰囲気を満喫したい人におすすめです。神社までは、JR四ツ谷駅より徒歩で10分ほどになります。