「〝えち鉄〞が開業したのは私が小学生の頃で、青と白と黄色の可愛い電車だなって思ってたんです。でも、大学生になるまで乗ったことがなくて(笑)。三国花火大会の日に初めて乗車する機会ができて、アテンダントさんとお客様との距離感が近いことに感動したのを今でも覚えています」
今年でアテンダントとして3年目を迎える奥田恭加さんは、地元の大学を卒業後、えちぜん鉄道へ入社した。
えちぜん鉄道は2003年に開業した、第三セクターの鉄道路線。福井市から勝山や三国港を結ぶ、44駅のうち28駅が無人駅で、利用客の大半は高齢者という状況から、通勤通学の時間帯を除くほぼすべての列車に、アテンダントと呼ばれる女性乗務員が乗務し、切符販売や乗降時の介助などを行なう。
アテンダントの主な仕事道具は、昔ながらの改札ハサミと観光情報を収めたタブレットなど。翻訳アプリを使って、訪日外国人旅行者とも積極的にコミュニケーションをとる。
「乗車研修の時、席から立ち上がって路線図をご覧になっているお客様がいました。それに気付いた先輩が、すぐにお声を掛けしたところ、すごく喜んでいただけて。『私も先輩のように振舞いたい』って、初めて〝えち鉄〟に乗った時のことを思い出しました。えち鉄のモットーは〝鉄道業ではなくサービス業〞。どなた様でも安心して利用できる、アットホームな車内環境を目指しています」
Q.職業病だなと感じる行為や癖はありますか?
プライベートでえち鉄に乗った時に、切符の集札をしそうになったり、降車するお客様に「ありがとうございました」とお声がけしそうになることはよくあります(笑)。
Q.休日の過ごし方は?
友達と一緒においしいものを食べたり、買い物に行ったり。あとは、海外ドラマを見ます。『プリティ・リトル・ライアーズ』というガールズミステリーが好きで、高校生の頃からのファンです。
Q.好きな食べ物は?
大のお肉好き。週7で食べたいくらいです(笑)。それから最近は激辛料理にハマっています。不思議なことに、辛さって慣れるものなんですね。韓国料理店で「大丈夫ですか?」と店員さんに心配されたり、友達から「人間が味わえるレベルじゃない」って引かれたり(笑)。マイ一味や七味を持ち歩いて、料理にたっぷりかけて食べることもあります。
Q.特技は?
特技といっていいのかわからないですけど、大食いです(笑)。ペヤングの『ソースやきそば 超超超大盛GIGAMAX』くらいならひとりで食べ切れます。えち鉄のアテンダントは、、勝山永平寺線を3往復、三国芦原線線は休憩を取りつつですが1日に3往復、6時間ほど立ちっぱなしなので、運動量が多いのかもしれませんね。大学に入った時から身長が4cm伸びたので、まだ成長期なのかも(笑)。
Q.好きな男性のタイプを芸能人で例えると?
劇団EXILEのメンバーの鈴木伸之さん。身長が高くてたくましくて、笑った顔が素敵です。
Q.犬派? 猫派?
犬派ですけど、飼っているのはエビです(笑)。本当は小さいクラゲを飼いたかったんですが、飼育は難しいみたいで。家族と話し合ってレッドチェリーシュリンプを飼うことにしました。水槽の中で泳いだり、藻を食べたり……水槽を眺めて癒されています。
Q.最近購入したモノで一番のお気に入りは?
SUVのクルマを買いました。車内のライトの色など、カスタムを考えるのが楽しい。運転も楽しくなってきたので、これからはキャンプや旅行をしたいなって考えています。
取材・文/佐藤太志 撮影/西村智晴 ヘアメイク/佐藤美香