【現場レポート】
働きたい!働きがい!働きやすい会社はどこにある?アメリカが選ぶ最高の雇用者「トレーダージョーズ」の働き方を徹底解剖 PART1
働きたい会社があっても、そこが働きやすい職場とは限らなかったりする。夢見て入社した会社が想像と違って絶望化することだってある。離職率が少ない企業だから従業員がハッピーに働いている?といったら、そうでなかったりする。
多種多様な職場へのジョブホッパー歴の長い筆者にとっては、企業の求人募集のウンチクほどあてにならないものはない。お仕事探しするにあたっては、直接、会社にコンタクトを入れるか、転職サイトをチェックするか、ジョブホッパーでも優しく対応してくれるジョブエージェントさんにお願いするようにしている。
その時に参考とするのが下記のカテゴリーランキング。まずは、ここで企業情報をアップロード。
企業選びの際、どこをチェックしてる?
まず、最初にカテゴリー別にランクインしている世界60カ国、働きがいを向上すべくために活動をしているGreat Place To Workランキングを要チェック。同ランキングには、下記のカテゴリーに別れているので、それぞれの企業のミッションやビジョン等を再確認。
*例えば、同ランキングには、こんなカテゴリーがある。
In People 2018 The companies that care List/2018年、会社の社会貢献度。
Best Work Place New York/ニューヨーク州で最も働きがいのある企業(または、その他の州)。
Best Work Place for Woman/女性にとって、働きがいのある企業。
Best Work Place for Retail/働きがいのあるリテイル企業(または、その他の職種)。
Best Work place for Diversity/働きがいのあるダイバシティー豊かな企業。
Best Work Place for Working Parents/働きがいがあり、共働きでも子育てがしやすい企業。
Best place to work for millennium/ミレニアムにとって働きやすい企業。
また、GlassdoorのEmployee’s Choice Best Place to WorkリストやFortune 100 Best Companies to Work Forランキング、Forbs America’s Best Employerリスト等も見逃せない。それに続き、転職サイトGlassdoor/グラスドアやINDEEDインディードCarrerBliss/キャリアブリスで元・従業員が評価する企業カルチャー、従業員の仕事の満足度、ハピネス度、信頼度、職場環境、お給料、待遇等々も目を通してオフレコ情報もアップデート。
その企業が働きやすいか働きがいがあるかどうかは、その企業で働いている従業員こそが知っているとGlassdoor。全く、そのとお〜りっ!人材を探している企業が「我が社は、働きやすく働きがいのある楽しい職場♬」「我が社は、上場企業である。大手企業で安定している♫」等々とお奇麗な言葉を並べてくれても、キラキラ従業員のコメントや写真を見せられても、あまりピンとこなかったりする。
筆者はもとより、好奇心が旺盛で、好きな仕事を好きな場所で好きな時に好きなだけしたいと思っている。それも、とんでもなく飽き性で、次から次へと好きが変わってしまう。働き者で働くことが大好きな自分は、ハードワーカーではあるけれど、一つのコトをして、一つの場所に留まり、一つのモノに縛られてしまうのが、非常に苦手で苦痛ときている。
ならば、会社でのお勤め業務は苦手であろうと言われると、そういうワケでもないのだけれど、毎日、9-18時業務では飽きがくる。
付け加えて、フリーランスのお仕事もキープしたいし、給与、昇級、休暇、待遇、福利厚生など企業で働くお勤め人のメリットにも授かりたい(特にアメリカは医療費、医療保険が高いからねっ!)。
仕事は、フレキシブルに好きな時に好きなだけする。自分の好きと自分の得意を活かして、発散できる場所がいいっ。職場は、チームワークとダイバシティーに溢れ、上下関係がなく、自分の意見も取り入れてくれる環境。従業員はフレンドリーでポジティブ思考。企業は、コアヴァリューとソーシャルステートメントをもち、従業員や社会への貢献も怠らない企業っ!
こんな企業、まさしく、探し求めていた会社。筆者にとっては、ファ〜ビュラスな職場でもあるっ♡♡
こんな事を言っていると、何を夢みたいな事を言っているとか、仕事をなんだと思っている!?等と言われそうだけれど、そんなゼイタクな願いを根っから叶えてくれる企業が存在する。
それが、働きやすい企業に常にトップにランクイン。アメリカの最高の雇用者の1位に選ばれているTREDER JOE’S/トレーダージョーズである。
TRADER JOE’Sはなぜ従業員からも人気なのか?
アメリカに訪れた方は、一度は訪れたこともあるかもしれませんが、トレーダージョーズとは、ナチュラル・オーガニック、スペシャリティプロダクツを取り扱っているリテーラー。全米488店舗をもち、現在も拡大の勢いが止まらないネイバーフッドグロッセリーストアー(ご近所スーパー)である。
トレーダージョーズは、コミュニティーとの距離が非常に強く、その絆を大切にしており、世界中には、カルト的なファンが多くいる。まさに LOCAL IS GLOBAL, GLOBAL IS LOCALといった社風と店内なのである。店内には、ダイバシティー溢れるクルーメンバーと呼ばれる乗り組員(従業員)と近所に住む住民、また、世界各地から訪れる多くの訪問客が混じり合い、いつもクロスカルチャーな賑わいを見せている。
トレーダージョーズでのお買い物エクスペリエンスは、クルーメンバー(従業員)とカスタマー(お客さま)が共に作り出す環境にある。また、各店舗は、コミュニティーの個性と店舗のオリジナリティーを大切にしているので、それぞれの店舗によって内装や雰囲気が少しづつ異なっている。
お買い物は、それぞれのお店がもつ独特な世界観を感じながら、店内を歩いているだけでも楽しめるのはもちろんのこと、店内にかかっているノリの良いミュージックとステップを踏みながら、テンポのよいお買い物ができるので、買い物が一段と楽しくなること間違いなしだ。
買い物中は、アロハシャツ、または、トレーダージョーズTシャッツを着たフレンドリーで愉快なクルーメンバーと歌ったり、踊ったり、会話で盛り上がったり、気になる商品も味わうことができる。しかも、店内に溢れるユニークなプロダクツは、どれも御手頃な値段で、全てが、アウトスタンディングなオイシさで、お財布のひももゆるみっぱなしときている。
では、一般のアメリカのグロッセリーストアー(スーパーマーケット)はどうなのか?となると、少々、違った雰囲気が漂っていたりすることも、、、。
一般にアメリカでは、グロセッリーストアー、または、小売店のお仕事は、激務、人手不足、長時間労働、低賃金、労働環境の悪さが重なる三重苦のお仕事とみなされていることもあり、アメリカの一般的な小売店やスーパーマーケットに足を運んでみると、仕方なくこの仕事してます、、と渋った顔でアンハッピー。しかも、横柄な態度で働いている従業員たちも多く見かけたりもする。そんな悪循環な職場環境は、度々、メディアでも取り上げられ、ドロドロな内部事情が耳に入ってくる事もチラホラ、、、。
それと異なり、トレーダージョーズは、働く従業員や消費者のフィードバッグも、とてもポジティブ。その理由はとても、シンプル。働く側も、買い物をする側も、楽しめる環境にあるからだ。
そこで、トレーダージョーズがなぜ、人気があるのか?消費者や働く側から、良いフィードバッグを受けてるのか?アメリカで働きがい・働きやすい・働きたい企業、また、最高の雇用者に選ばれるのか? 次回はその理由探って見ることにしよう。
BE KIND TO ONE ANOTHER
白井朝美/ Tomomi Shirai
米フォーチュン500企業やアメリカが選ぶ最高の雇用者+最も働きたい企業のトップにランクインする企業に籍を置く。ライター、ライフスタイルリサーチャー、アドバイザー、ブランドアンバサダーとしても活躍。ランニング、ヨガ、ダンスとネコと自由を謳歌する自由人。女性から女性へ〜NY発のFEMTECH COMPANY が主導する。woman of sextechのメンバー:https://www.womenofsextech.com/tomomi-shirai