目次
オーブンレンジの使い方で注意したいのは、使用する容器や天板の種類。オーブン機能を使用する前に確認が必要です。
また、レシピに記載されている「予熱」と「余熱」の違いも、オーブンレンジを使用する際に気を付けることの1つです。
ここでは、オーブンレンジのオーブン機能の使い方や注意点、「予熱」と「余熱」の違いをご紹介します。
オーブンレンジの使い道とは? 使い方にも注意が必要
電子レンジは電波で食品を「温める」機能を搭載し、茹でる・煮るといった調理で活躍します。
スチーム機能を搭載したレンジなら、水蒸気を利用して食品の乾燥を防ぎ、「蒸し」調理が可能です。
では、オーブンレンジで可能な調理は何かご存じですか? ここでは、オーブンレンジでできる2つの機能をご紹介します。
電子レンジに搭載している「オーブン」機能とは?
電子レンジに搭載している「オーブン」とは、「焼く」機能です。また、「焼く」機能には2種類あり、それぞれ活躍する調理が違います。ここでは、2種類の「焼く」機能の使い方をご紹介します。
オーブンレンジのオーブン機能で焼く
オーブン機能は、対流熱やヒーターを使い、庫内を一定の温度に保って食品を焼き上げる機能で、ケーキなどのお菓子作りやパン生地の発酵などの調理で活躍します。
内蔵されたファンによって熱風を循環させて食品をムラなく加熱する「熱風循環式」と、小型オーブンレンジに多い上下のヒーターで庫内を加熱する「上下ヒーター式」があります。
熱風循環式は、2枚のオーブン皿を同時にセットし、2段調理が可能な製品もあります。
オーブンレンジのグリル機能で焼く
グリル機能は、ヒーターからの赤外線による輻射加熱を利用して高温で焼き上げる機能で、焦げ目をつけたい焼き魚や肉料理、グラタンなどを作る時に活躍します。
両面をしっかりと加熱してくれるので、食品を裏返す必要がないのが魅力の1つです。
【参照】パナソニック:レンジの種類の違い
オーブンレンジの「予熱」と「余熱」の違いは? パン作りやケーキ作りにはどっちが正解?
オーブンレンジでよく使われる〝よねつ〟という単語には、「予熱」と「余熱」、2種類の漢字があります。それぞれの意味は、漢字の意味を踏まえれば、覚えられるでしょう。
「予熱」は、あらかじめ庫内を温めておく機能。ピザやパン、お菓子作りには欠かせない工程の1つです。「予習」と同じように、工程に先んじて行うものと覚えておきましょう。
「余熱」は、熱したあとの余った熱で、肉料理をジューシーに仕上げたり、煮物に味を染みこませたりする場合に利用します。「余る」という漢字そのままの意味ですね。
レシピサイトを見ると、「予熱」と「余熱」が書き分けられていることがほとんどなはず。それぞれの意味を間違えないようにして、おいしい料理作りに役立ててください。
オーブンレンジでトーストは簡単に焼ける? スチーム機能は必要?
オーブンレンジでトーストを焼く際は、ほとんどの機種で、自動メニューで焼く方法とグリル機能を使用して手動で焼く方法があります。
自動メニューの場合は、ボタン1つで焼き始めますが、製品ごとに焼けるパンの厚さが決まっていることがあるので、確認してみてください。
グリルを使って手動で焼く場合は、製品ごとの取扱説明書などに記載されている加熱時間を目安に、グリルで加熱することでトーストが焼けます。
トーストを焼く場合は、パンを裏返す作業が必要な場合や焼き網の設置をする場合など製品よって方法が違うので、取扱説明書を参考にしてください。
また、オーブントースターの中には、スチーム(蒸気)を発生させ、トーストをふっくらと仕上げられるものもあります。
トーストを焼くために必須の機能ではなく、味の好みもそれぞれなので、絶対に買うべきとはいいませんが、トースト好きな人は、ぜひ試してみてください。
【参考】日立:トーストの焼き方
オーブンレンジの天板(角皿、グリル皿、耐熱皿)の基本的な使い方
オーブンレンジでオーブン機能、グリル機能を使う際には、基本的に付属の天板を使用します。付属の天板は、最適な高さに設置できるように設定されていることが多く、天板を使わないと、料理に熱が入りにくくなる可能性があります。
また、付属の天板以外を代用すると、故障や事故につながる危険があるので、オーブンレンジは、付属の天板を必ず使用しましょう。
【参照】オーブンレンジの使い方!基本的な3つの機能とおすすめ料理を解説
オーブンレンジの天板の使い方:ターンテーブル式とは?
ターンテーブル式とは、庫内にセットした天板を回転させながら加熱するタイプのオーブンレンジです。
天板が回転しないとマイクロ波が届かない場所ができ、温めムラができることがあるので、必ずオーブンレンジに対応した天板を各メーカーで調べて購入してください。
温め時に天板が要らないフラットテーブル式の場合は、オーブンやグリル機能を使う際に、角皿や調理網が必要な場合があるので注意してください。
オーブンレンジの使い方に要注意! 使える皿と使えない皿がある?
オーブン機能を使って加熱する際に注意が必要なのは、使用する容器です。
オーブンでは、陶器・磁器・耐熱ガラス・金属容器・アルミホイル・金ぐしは基本的に使用できますが、取っ手などが樹脂製の場合は使えません。また、高温になる料理を作る際は、急熱・急冷に強い耐熱ガラス製容器を使用してください。
オーブンやグリル用以外のプラスチック・ラップ・漆器・耐熱性のないガラス・紙製品・木製容器は、高温で溶けて燃える可能性や割れることがあるので注意してください。
また、クッキングシートやオーブンシートが耐熱加工されている場合でも、庫内温度によっては使用できない場合があるので、パッケージに記載されている耐熱温度を確認してから使用してください。
【参考】パナソニック:オーブン機能で使える容器、使えない容器
調理に活躍するオーブンレンジで作るレシピ3選
オーブンレンジの「オーブン」機能は、肉料理や魚料理、お菓子作りなど、様々な調理で活躍します。また、料理の下準備を済ませば、設定した温度を一定に保つオーブンレンジが加熱を続けてくれるので、何度も料理の状態を確認する手間がかかりません。ここでは、オーブンレンジを使って作るレシピを3つご紹介します。
オーブンレンジの使い方次第で焼き上がりを変えられるグラタンレシピ
じゃがいものグラタン レシピ提供:キッコーマン
[材料]
○男爵じゃがいも:2個 ○玉ねぎ薄切り:1個 ○塩・こしょう:少々
○キッコーマンうすくちしょうゆ(キッコーマン商品):小さじ1/2
○ピザ用チーズ:20g ○バター:20g ○小麦粉:大さじ2 ○牛乳:2カップ
○デルモンテ・エキストラバージンオリーブオイル(キッコーマン商品):大さじ1
[作り方]
1.じゃがいもは皮を剥いて、ラップをして600W電子レンジで3〜4分温め、柔らかくなったら2cm角に切ります。
2.フライパンにオリーブオイルを入れて温め、玉ねぎがしんなりするまで炒めたあと、(1)・うすくちしょうゆ・こしょうを入れます。
3.鍋にバターを溶かしてから小麦粉を入れて炒め、さらっとしてきたら火を止めて牛乳を加え、泡立て器で混ぜます。中火にかけて木べらで底からかき混ぜてとろみをつけたあと、塩・こしょうで味を調えて濃いめのホワイトソースを作ります。
4.グラタン皿にバターを少々塗り、(2)と(3)の半量を合わせ入れたあと、残りの(3)をかけてチーズを散らします。
5.180℃のオーブンで10分ほど焼き、焦げ目が付いたら完成です。
【参考】キッコーマン:レシピ詳細ページ
オーブンレンジの「予熱」を使った肉料理レシピ
鶏のハーブオーブン焼き レシピ提供:味の素
[材料]
○鶏もも肉:150g ○じゃがいも:1個 ○玉ねぎ:1個 ○完熟トマト:1個
○酒:小さじ2 ○砂糖:小さじ1/2 ○こしょう:お好みで
○やさしお(味の素商品):小さじ1/4 ○味の素70g瓶(味の素商品):7ふり
○ドライローズマリー:小さじ2 ○にんにくのみじん切り:1片分
○赤唐辛子の輪切り:1本分 ○AJINOMOTOオリーブオイル:小さじ1
[作り方]
1.じゃがいもは食べやすい大きさに切って茹でておき、玉ねぎはくし形に切り、トマトは8等分に切ります。オーブンは180℃に「予熱」しておきます。
2.鶏肉は一口大に切りビニール袋に入れ、酒・砂糖・やさしお・味の素を加えてよく揉み込んだあと、ドライローズマリー小さじ1をすり込みます。
3.フッ素樹脂加工のフライパンにオリーブオイルを熱し、にんにくのみじん切り・赤唐辛子の輪切りを入れて炒め、香りがでたら玉ねぎを加えてアメ色になるまで炒めます。
4.耐熱皿に炒めた玉ねぎを敷き、(2)・じゃがいも・トマトを散らし入れ、ドライローズマリーを小さじ1ふりかけ、先ほど予熱しておいた180℃のオーブンで20分ほど焼き、お好みでこしょうをふって完成です。
【参考】味の素:レシピ詳細ページ
おやつにもピッタリ! オーブンレンジを使ったお菓子レシピ
きなこ&ココナッツオイルのラスク 提供:山崎製パン
[材料]
○ロイヤルバターロール(山崎製パン商品):1個 ○きなこ:小さじ1
○ココナッツオイル:小さじ2と1/4 ○グラニュー糖:小さじ1
[作り方]
1.湯煎で液体にしたココナッツオイルときなこをボウルに入れ、混ぜ合わせます。
2.天板にクッキングシートを敷き、パンを並べてオーブンを100℃に設定して15分から焼きします。
3.(2)に(1)を塗り、グラニュー糖を均等にふりかけ、さらにカリッとするまで15〜20分ほど焼いたあと、冷まして完成です。
【参考】山崎製パン:レシピ詳細ページ
「オーブンとグリル」や「予熱と余熱」、使用する容器に注意しなが
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※データは2024年3月下旬時点での編集部調べ。
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文/Sora