村越芽生さんは1998年生まれ。明るい髪色に、かりゆしウエアを羽織った彼女は、こう見えて温泉施設の若女将だ。2018年に、福島県田村市で22年続く家業の「奥州福島 聖石温泉」を継いだ。
「この辺は掘れば、どこでも温泉が湧き出るみたいなんです。もともと家業は食堂で、聖石温泉のお湯は自宅のお風呂で使っていたものなんです。この話を聞いた食堂の常連さんたちから〝湯船に使わせてほしい〟って、よくお願いされていたみたいで。専門機関に成分を調べてもらったら本物の温泉であることがわかって。それで私のおじいちゃんが自宅の車庫を温泉施設に作り変えた、というのが聖石温泉のはじまりなんです(笑)」(村越さん)
彼女のほんわかとした福島弁に和む客は多い。
「観光客や登山帰りのお客さんも多いです。一番の常連さんは、ご近所のおじいちゃんやおばあちゃんですね。おばあちゃんたちの会話に混ぜてもらうのが好き。何を言ってるかわからないことも多いけど、方言や言葉の意味を聞いて、ゆっくりおしゃべりしていると家業を継いで良かったなって思えるんです」(同)
若女将の修行の傍ら、田村市のキャンペーンクルーを務め、さらに今年7月よりテント利用宿泊者のサポートを目的としたキャンプ場「聖石BASE CAMP」をオープン。3足のわらじを履き、大忙しの毎日を送っている。
そんな聖石温泉若女将「めいちゃん」は、どんなプライベートを過ごしているのか。話を聞いた。
Q.職業病だなと感じる行為や癖はありますか?
他のお店に行った時、知らない人とのすれ違いざまに、無意識に口角を上げてお辞儀してしまうこと。接客の癖がつい出ちゃいますね(笑)。
Q.働き方で影響を受けた人はいますか?
父です(写真右、村越雄城さん)。父は介護士の経験があって、足腰の弱い方にそっと手を差し出すなど、ちょっとした気遣いなんでしょうけど、ハッとさせられることは今でもあります。
Q.休日の過ごし方は?
写真を撮影するために遠出しますね。愛用するカメラは、OLYMPUS『ミラーレス一眼カメラ PEN E-PL9』。最近は花火や星を撮影するのに凝っていて、上手に撮れるように勉強中。あとは、ツイキャスでコスメ関連動画を配信します。通知登録者は4万5000人もいるんですよ!
Q.特技は?
不器用だから特にないですけど、実は調理師免許を持ってます(笑)。だから、しいて言うならキャラ弁作りかな。「はなかっぱ」「ミニオン」などは上手にできました。「ドラえもん」にもチャレンジしてみようと思いましたが、「ドラえもん」青を食材で表現するのって、結構難しいんですよ。
Q.好きな食べ物は?
マクドナルドの『フライドポテト』。家から近くのマックまで、クルマで30分かかるから大変(笑)。それから最近のお気に入りは『男梅ソフトキャンデー』です。噛み応えがあるし、塩味が利いてておいしい。コンビニで見つけたら買い占めちゃいます。
Q.好きな男性のタイプを芸能人で例えると?
菅田将暉さん。めっちゃ格好いいです。ツンとした鼻が好き。
Q.犬派? 猫派?
断然、猫派です! めっちゃ猫好き。一緒に撮影した白猫が「ぱん」で、あともう1匹「みみ」という猫を飼っていて、毎日一緒に寝てます。もちろん、犬も好きですよ。家の中でチワワの「ちーちゃん」、庭で「リリー」と「くろ」の3匹、それからニワトリの「雷蔵」「竹千代」「カンボジア」「ソウル」、蛇の「きんちゃん」もいるし、自宅はミニ動物王国状態(笑)。
取材・文/佐藤太志 撮影/西村智晴 ヘアメイク/佐藤美香