小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

コンポーネント交換でロードバイクをアップグレード!メーカー別の特徴とグレードによる違いを徹底解説

2019.11.07

「コンポーネント」のカスタマイズにこだわることは、ロードバイクの楽しみの一つです。メーカー別の特徴やグレードによる違いなど、ロードバイク初心者が知っておきたい、コンポーネント選びの基礎知識を解説します。

コンポーネントとは

そもそもコンポーネントとは、ロードバイクのどの部分を指し、どんな役割を担っているのでしょうか?はじめにコンポーネントの概要と役割を紹介します。

自転車を構成するパーツの呼称

コンポーネントという言葉は、自転車の動きをコントロールするための、駆動系とブレーキ系のパーツ群の総称です。単に「コンポ」と呼ばれたりもします。ギアや変速機、ブレーキなどの、こぐ力を自転車に伝えたり、スピードをコントロールしたりするためのパーツを指し、サドルやハンドル、タイヤなどは含まれません。

コンポーネントの性能が、自転車の走行性に大きく影響するため、ロードバイクやマウンテンバイクなどのスポーツサイクルでは、特に重要視されています。

コンポーネントのパーツ

メーカーやグレードによって多少異なることがありますが、基本的には下記のパーツがコンポーネントと呼ばれます。聞き慣れない名称のものも多いので、しっかり覚えておきましょう。

  • シフトレバー
  • ブレーキレバー
  • フロントディレーラー(FD):前ギアの変速用パーツ
  • リアディレーラー(RD):後ギアの変速用パーツ
  • クランクセット:前ギアを回すためのパーツ
  • スプロケット:後輪についているギア
  • ブレーキ
  • ペダル
  • ボトムブラケット(BB):クランクセットをフレームに取り付けるためのベアリング
  • ハブ:ホイールの中心部分
  • チェーン

コンポーネントの3大メーカー

現在ロードバイク用のコンポーネントを製造・販売しているメーカーは、「SHIMANO(シマノ)」「SRAM(スラム)」「Campagnolo(カンパニョーロ)」の3社です。それぞれについて、歴史や製品の特徴を紹介します。

SHIMANO(シマノ)

「シマノ」は1921年に創業した、日本のパーツメーカーです。創業当初は「フリーホイール」のみを製造する小さな町工場でしたが、現在は自転車部品業界で、世界最大手のメーカーに成長しました。

シマノは別々のメーカーが製造していた自転車のパーツを、世界で初めてセットで製造し、「コンポーネント」と名付けて販売したことでも知られています。

シマノのコンポーネントはロードバイクだけでなく、マウンテンバイクからシティサイクルまで、さまざまなタイプの自転車に採用されており、コンポーネント市場では圧倒的なシェアを誇ります。

他の2社と比べても性能や耐久性が高く、価格が手頃なことから、初心者から上級者まで、幅広いユーザーに人気です。

公式サイト:ロードレーシング | SHIMANO BIKE COMPONENT

SRAM(スラム)

「スラム」はマウンテンバイク用のパーツを主に製造していた、アメリカのパーツメーカーです。ロードバイク市場には2005年から参入し、「電動無線変速」システムなどの画期的な製品開発や、デザイン性の高さで急成長しています。

また、コンポーネントの軽量化にも力を入れており、レーサーやヒルクライムを楽しむライダーから高い支持を得ています。

日本ではまだ普及率が低いですが、シマノ製品と互換性のあるパーツも多いので、人と違う個性的なロードバイクに乗りたい方にもおすすめです。

公式サイト(英語):SRAM

関連サイト:日本の自転車販売業インターマックスのSRAM紹介ページ

Campagnolo(カンパニョーロ)

「カンパニョーロ」は、1933年にイタリアのレーサー「トゥーリオ・カンパニョーロ」が創業したパーツメーカーです。

彼が発明した、フレームからホイールを簡単に着脱できる「クイックリリース」はとても画期的で、現在でも広く使われています。

シマノと比べると高価ですが、イタリアのメーカーらしい美しいデザインが特徴で、あえてカンパニョーロのコンポーネントにこだわり続けるライダーも少なくありません。

ただしシマノやスラムとの互換性はなく、対応する工具も異なります。

公式サイト(英語):Campagnolo

関連サイト:日本の自転車販売業のカンパニョーロ紹介ページ

コンポーネントのグレードの違い

一口にコンポーネントと言っても、さまざまな「グレード」があります。グレードはレースに出場するような上級者向けから、街乗りに適した手頃なものまで、数段階に分かれています。

上位グレードになるほど性能が良く、軽くて丈夫な素材が使われている反面、価格が高く、細かな操作テクニックや脚力が求められます。

初心者や街乗りがメインの方にとっては、上位よりも中位から下位グレードのほうが扱いやすいため、自身のレベルや使用目的に合わせて選択するのが基本です。

グレードの違いが走りに与える影響を、具体的に見ていきましょう。

スピードの達成速度

スピードの「達成速度」とは、自分が出したいスピードに到達するまでの時間です。一般的なライダーにはあまり関係ありませんが、スピード勝負のレーサーにとっては、非常に大切なポイントと言えます。

上位グレードになるほど、ギアチェンジのタイムロスが少なく、スムーズに加速できるため、達成速度も速くなります。

ギアチェンジやレスポンス

グレードの違いは、シフトレバーを操作した時や、ブレーキをかけた時、ペダルを踏み込んだ時のレスポンスにも影響します。

上位グレードはレスポンスが非常に良く、操作時のタイムラグをほとんど感じさせません。手足の感覚がダイレクトに伝わり、気持ち良く操作できます。

また、ギアの枚数も上位ほど多くなります。例えばシマノでは、上位グレードは11速、下位グレードは8速となっています。

ギアの枚数はペダルの回転数に影響しますが、街乗りではそれほど神経質になることもありませんので、初心者は下位グレードでも十分です。

重量や剛性・耐久性

軽さや剛性、耐久性もグレードによって異なります。車体が軽ければ、坂を上る時や、スピードを出したい時に有利です。

自転車の重量と言えば、フレームの重さに目が行きがちですが、ロードバイクでは小さなコンポーネント一つの重さも、意外に大きく影響します。

毎日長距離を走るようなヘビーユーザーには、耐久性も重要です。上位グレードのコンポーネントは、摩耗しにくいように表面処理を施してあったり、錆びにくい金属を使用したりしているため耐久性が高く、長く使えます。

また、剛性が高いコンポーネントは、脚の力が伝わりやすく、効率よく走らせることができます。脚力のある方は、剛性の低いコンポーネントだと、たわみが生じてしまい、運転しにくく感じることもあります。

コンポーネントの選び方

コンポーネントを選ぶ時は、グレードだけでなく、フレームや他のパーツとの相性も考慮する必要があります。失敗しないコンポーネントの選び方を紹介します。

目的に合わせて選ぶ

まずは、ロードバイクの使用目的をはっきりさせましょう。レースに出るのが目的なら、軽くて加速の良い上位グレードがおすすめです。

毎週のように長距離を走る方は、耐久性を考慮して決めると良いでしょう。短距離の街乗りが多い方なら、中位以下のグレードでも十分楽しめます。

また、初めてロードバイクに挑戦する方は、下位グレードから始めて、徐々にステップアップしていくと、自分に合うコンポーネントを見つけやすくなります。

フレームとの相性で選ぶ

ロードバイクのフレームも、重さや硬さなどによって、さまざまなラインナップがあります。このためフレームとの相性を考えてコンポーネントを選ぶのも、一つの方法です。

例えば、シマノの変速レバーは操作する時の感触が固いため、しなやかなフレームに合わせると乗った時にバランスが良くなります。

逆に硬めのフレームには、柔らかな感触のカンパニョーロが合うとされています。ただしあくまでも感覚の問題なので、慣れてきたら好みで選んでも特に問題はありません。

規格に注意して選ぶ

コンポーネントはメーカーがセットで製造しているため、同じメーカーで同じグレードのパーツ同士なら、規格を気にする必要はほとんどありません。

しかし、フレームに取り付けるボトムブラケットなど、コンポーネント以外の場所に合わせるパーツは、規格の違いに注意が必要です。ボトムブラケットを交換する際は、フレームの規格に合わせて選ぶようにしましょう。

コンポーネントの交換について

街乗り用のシティサイクルはともかく、ロードバイクでは全てのパーツが消耗品です。タイヤやブレーキパッドはもちろん、変速機やチェーンなども、頻繁に交換しなければなりません。

パーツ交換のタイミングを見極め、少しでもお得に交換する方法を紹介します。

パーツの交換時期を見極める

新車を購入したり、コンポーネントを丸ごと交換したりした場合でも、パーツによって消耗の度合いは違うため、こまめにチェックして、パーツ毎の交換時期を見極める必要があります。安全に乗るためにも、消耗したパーツは速やかに交換しましょう。

チェーンなど、見た目では消耗度合いが分かりにくいパーツも多いので、初心者の場合は一定の距離を走行したら、スポーツサイクルを扱うショップに持ち込んでチェックしてもらうと安心です。

消耗したパーツはその場で交換できますし、他のパーツについても、おおよその交換時期を教えてくれます。3000~5000kmを目安に、定期的にメンテナンスする習慣をつけるとよいでしょう。

コンポーネントをアップグレードしたい時も、最初はショップで相談してみるのがおすすめです。互換性や規格の違いなどを前提に、最適なパーツを提案してもらえます。

予算に限りがあるなら中古や自分で交換を

当然ですが、ショップでパーツを交換すると、パーツ代の他に工賃がかかります。交換する箇所にもよりますが、毎回数百円から数千円かかるので、トータルすると相当な出費と言えます。

自転車の整備に慣れてきたら、ネットショップなどでパーツを購入し、自分で交換すると工賃を節約できてお得です。さらに費用を抑えたい時は、中古パーツを探してみましょう。

中には新品同様のものもあり、新品を買ってショップで交換してもらうよりも、格段に安くなります。浮いた予算で他のパーツを買ったり、いつもよりも少し遠くへ行ったりすることも可能です。

パーツ選びから取り付けまで、全て自分で行ったロードバイクなら愛着も湧き、走りを一層楽しめるでしょう。

文/編集部

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。