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【仕事の裏側】横浜DeNAベイスターズ通訳担当・飯澤龍太さん「広い球場が静まり返った、ヒーローインタビューで失敗した瞬間」

2019.09.30

物件探しから、妊婦検診の付き添いまで

通訳の仕事としてファンの皆様の前に出るのはヒーローインタビューの時くらいですが、インタビュー対応は、通訳の仕事の2%ほどです。横浜DeNAベイスターズの通訳担当としてのメイン業務は、選手のサポートになります。いかに選手が気持ち良く、試合に集中できる環境を作れるかということを常に考え、選手との関係づくりを一番大事にしています。グラウンド練習で、コーチのメッセージを伝えたり、守備の状況説明をするのはもちろん、日々のスケジュール連絡や、タクシーの手配など、マネージャーの役割も担います。さらに、来日1年目の選手には、日本での生活全般についてもサポートします。電車の乗り方から、追焚き機能やウォッシュレットの使い方まで教え、近くのスーパーに案内することもあります。一軒家に住みたいという選手のために、希望の条件をヒアリングし、代わりに内見に行き、オンライン通話で物件紹介をしたこともあります。選手だけでなく、家族のサポートも欠かせません。日本語が分からない外国人選手の奥様が妊娠していた際、産婦人科での検診に同行したこともあります。

オフシーズンになると、母国へ帰国する選手が多いですが、通訳の仕事は続きます。次シーズンに来る選手のビザの申請手続きを行ったり、スタッフとして球団内の各種業務にも携わります。また、昨年業務提携をしたオーストラリアの強豪野球チーム「キャンベラ・キャバルリー」への選手派遣では、志願者の面談や現地球団とのコーディーネートもしています。オフシーズンに、オーストラリアに渡り、2ヶ月間チームの一員としてプレーをし、自身の課題を解決するとともに人間的成長を目的とした球団オリジナルの取り組みです。昨年は今永投手含め4人が参加しました。

最初に私も引率として同行し、選手へ生活に必要な最低限の知識だけを伝え、帰国します。その後選手は試合出場をはじめ生活に関わるすべてを一人で行います。海外での生活やプレーをきっかけに人間性を高め、セカンドキャリアに役立つ経験をして欲しいとも思っています。

横浜を好きになって帰って欲しい

シーズンは長いので、選手の調子が良い時もあれば、悪い時もあります。選手自身がそれを知っているので、そのフラストレーションを解消するのを邪魔しないように心がけています。彼らから何か言葉が出たら対応し、それまであまりこちらからアクションはしません。選手の事をより深く知ることで、その選手に合った対応が分かってくるので、普段の何気ない会話を一番大事にしています。プロの世界ですから、全員がずっと活躍できるわけではありません。契約が終了し帰国する選手もいますが、帰国後も「子供が生まれたよ」と、報告を受けることもあります。成績にかかわらず、日本にいた時間が選手にとっていい時間であり、日本、横浜を好きになってもらいたいです。だから、選手や、その家族からの「ありがとう」という言葉が、一番嬉しいです。

【取材協力】

株式会社横浜DeNAベイスターズ チーム統括本部 チーム戦略部 国際サポートグループ 通訳 
飯澤龍太さん

取材・文/岡のぞみ
ライター/広報。営業、留学カウンセラー、広報の仕事を経て会社員10年目に独立。横浜、湘南を拠点に活動。
http://www.tsunagalo.com

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