働き方改革により、残業削減の必要に迫られ、作業効率化による時短はどの人にも急務といえる。そのような中、多くの人が使っていると思われるメールソフトには、隠れたムダ行動が潜んでいるという。
そこで今回は、Microsoft Outlookをはじめとしたメールソフトに共通する、よくある「ムダ」行動と「メール処理時短術」を、ショートカット・Outlook研究家の森新さんに聞いた。
よくあるメールソフト操作のムダ行動4選
まずはメールソフトでよくあるムダな操作や行動を4つみていこう。
●マウスで操作する
「メールソフトは、基本的に読む、書く、整理するの3つの業務で成り立っています。いずれも、キーボードでのタイピングなどのたびに、マウスに手を置く操作は、非常に効率が下がります」
●画面を切り替える回数が多い
「メールソフトを使っている最中、意識せずに多くの画面を切り替えることで、時間のロスになります」
●整理しすぎ
「メールソフトで必要以上にメールのフォルダー分けをしている方がいますが、そのフォルダー分け作業と、その後の操作時間と判断時間は、大きなロスになっています」
●メールソフト以外のアプリケーションの時短ばかりに取り組む
「作業のムダを省くというと、ExcelやPowerPointなどの時短術ばかりに注力しがちですが、実はOutlookを使用している総時間数ほど、組織全体でみればExcelやPowerPointよりも上回るのです。ほとんどの場合、自己流の操作で、ムダな時間をメールソフトに費やしていることが認識されていません」