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なぜ、松本に?全国に4軒しかないミズノ直営の野球用品専門店「ミズノスクエア」探訪記

2019.09.12

リニューアルしたスクエア松本のおすすめポイントは4つ!

今年(2019年)リニューアルしたミズノスクエア松本。入店してまず目に入るのは、広い試打場だ。左を向くと、「BASEBALL MUSEUM」と書かれた棚の中に展示品が並べられていた。さらに視線を奥に向けると、グラブやウェアなど豊富な商品が陳列しているのが見える。ちょうどこの時、全国高校野球選手権大会(甲子園)の準決勝が行われており、店内にあるテレビでは中継が放映されていた。まさに“野球尽くし”といった雰囲気のお店だ。

世界で1つだけのグラブ作り!“オーダーグラブ”

豊富な商品が並ぶミズノスクエア松本だが、おすすめポイントは一体どこなのだろうか。小林店長に訊ねたところ、リニューアルしたミズノスクエア松本の“推し”ポイントは4つあるという。

小林店長:まず1つ目の推しは、世界に1つだけのグラブ作り“オーダーグラブ”です。

――オーダーグラブとは?

小林店長:グラブのウェブ(=グラブを構成するパーツの一部。手を入れた際の親指と人差し指の間の網の部分)のデザインや本体の大きさ、紐や牛革の種類、ロゴの位置に表裏のカラーや刺繍まで、自分だけのオリジナルグラブをパソコンで自由に作成できるシステムです。繁忙期などにもよりますが、注文をいただいてからだいたい1か月半でできあがります。質感や色合いの再現性が高いため、完成品を事前にイメージできることがポイントですね。

――画面越しでも革の質感が繊細に表現されていますね。オーダーグラブはミズノのWebページからでも利用可能なのでしょうか?

小林店長:もちろんできます! ただ、ミズノスクエア松本に来店していただければ、実際の革の質感や色合いなどが実物のサンプルで確認できます。また、初めてのオリジナルグラブ作りで分からないことや不安なことがある人は、私たち専門知識を持ったスタッフと相談しながら、自分に合った最適なグラブ作りができます。

――自分に合ったグラブが作れれば、守備の上達が早くなるかもしれませんね! ちなみに小林店長から見た“守備が上手い人”に共通しているグラブの特徴はありますか?

小林店長:一概にはいえませんが、内野手の場合は比較的小さめのグラブを利用している人に守備が上手な人が多い気がしますね。外野手はその逆です。

野球をする人にとってグラブはとても大切な道具の1つだが、「どんな革が良いか」や「どういった形が良いか」など、完璧に把握している人は数少ないのが実情である。なぜならグラブというのは、ポジションやプレイスタイル……つまり個人によって最適解が異なるため、答えがないからだ。「自身のプレイスタイル」はわかっていても「道具に関する専門知識」に不安がある人は多いだろう。そういった場合はミズノスクエア松本に訪れ、小林店長のような「専門知識」を持ったスタッフと相談しながら、グラブを作ってみてはいかがだろうか。

【参照】ミズノオリジナルシミュレーション

高校野球対応モデルはもちろんカラフルなグラブも注文可能!

自分に合った最適のグラブが作れる「オーダーグラブ」だが、今までどのような人たちが利用してきたのだろうか。

小林店長:これは実際にお客様からオーダーしていただいたグラブの完成品です

――カラフルで可愛いですね!

小林店長:素敵ですよね。このようにカラフルなグラブ作りも可能ですが、高校野球のレギュレーションに則った配色のグラブ作りもできます。

――選べるカラーは何色ほどあるのでしょうか?

小林店長:今のところ(2019年8月現在)、基本17色に加えて、オプション10色の計27色からお選びいただけます。

オプションを含めれば全27色。それらを受球面・背面・ベロ部・指掛け部分など、グラブの配色していく。加えて、紐の種類やウェブデザイン、指カバーの有無や大きさ、モデルなども決められるため、だいたいの人はかなり長い時間を悩みながら注文するそうだ。

とある長野県内の野球部は部員全員でお金を出し合い、オーダーグラブで女子マネージャーへ“世界に1つだけのグラブ”をプレゼントしたという。実用目的ももちろんだが、“サプライズ”でオーダーグラブを利用する人もいるのだ。

イチロー選手のグラブを手掛けていた職人が認める技術! “グラブ工房”

自分に合った最適のグラブを作れる「オーダーグラブ」。しかしいくら良いグラブを購入したからといって、守備が必ず上達するわけではない。“そのあと”が疎かになってしまえば、宝の持ち腐れだ。そこで活用したいのが、次の推しポイントである。

小林店長:2つ目の推しポイントは、グラブの型付け作業などを行う“グラブ工房”です。グラブを購入して、一番はじめに行うことは“型付け”です。

これは堅い牛革などを利用しているグラブならではの作業で、グラブを利用する上で最も大切な工程の1つですが、この型付けが意外と難しいのです。話は少し逸れますが、ミズノには岸本マイスターという者がいます。

――岸本さん……ですか?

小林店長:はい。ミズノのグラブ作りの最高位、グラブマイスターです。その岸本マイスターから認定された社員だけが“グラブの型付け作業”を担当するわけですが、実は僕も認定されているんですよ。

――本当だ! 岸本マイスターは有名な方なのでしょうか?

小林店長:そうですね。岸本は今年(2019年)引退されたイチロー選手のグラブの製作を担当していました。

――イチロー選手のグラブを! すごいですね……。ということは、その“イチロー選手も認めていた”岸本さんに“認められた”のが、小林店長というわけですね?

小林店長:そうなりますね(笑)。

●「トントン機」という機械でグラブを叩いて型を付けていく様子。

●革を柔らかくするために専用の蒸し器に入れてスチームをかけている様子。

●グラブ工房ではグラブの型付けのほか、グラブの修理も行っている。

県内最大級!? 最新のバットや道具が試せる“試打場”!

グラブ工房から移動して、次に案内されたのは、入店してすぐに目に入った“あの設備”だった。

小林店長:次は、リニューアル後のミズノスクエア松本最大の推しポイント“試打場”です。ここは購入したばかりのバットなどがすぐに試せる県内最大級の試打場です。今年(2019年)のリニューアルで新たに設けられました。

――すごく広いですね!

小林店長:これほど広い試打場が併設されているお店は、県内にも数少ないと思います。

――確かに。でも、ここまで本格的な設備なら利用料もお高いのでは?
 
小林店長:利用料はいただいていません! 基本的には誰でも利用できるように開放しています。

●ティーバッティングをする小林店長。

試打場が設けられているスポーツショップは数多くあるが、少なくともここまで広い試打場を県内出身で元高校球児の筆者は見たことがない。また、購入後の商品はもちろん、購入前の一部商品(バットなど)も試せるという。加えてスイングトレーサーを使って、自身のスイングデータも確認できる、もはや“室内練習場”といっても過言ではない充実っぷりだ。

【参照】スイングスピードやボールの回転数が計測できるバットやボールが続々登場!野球はテクノロジーで進化する

“インスタ映え”する野球グッズも!

小林店長が更新しているスクエア松本のInstagramを見ると、地元の高校球児を中心に多くの人たちに試打場が愛用されているのがわかる。実際の道具の使用感を確認できるのはもちろん、記念撮影にピッタリの大きなサイズのバット・ボール・スパイクも置かれている。

グラブ以外の製品を無料で刺繍!

実は上記のグラブ工房で紹介した「トントン機」や「蒸し器」の奥には、なぜか大きな「ミシン」があった。何に使う物なのか訊ねてみると、まさにそれこそが最後の推しポイントだったのだ。

小林店長:最後の推しポイントは“無料刺繍”です。

――どのような刺繍を入れてもらえるのでしょうか?

小林店長:それでは、試しに刺繍を入れてみましょうか。まずはパソコンで入れる言葉とデザインを作成します。次にそのデータを専用の業務用ミシンに送ります。次にバッティンググラブをミシンに装着して、糸の色を選んで……。

●刺繍用のミシン。PCで作成したデータを流し込んで操作する。

●ミシンに装着されたバッティンググラブ。ベルト部分に刺繍が施されていく。

――おお! 動き始めました!

小林店長:これで少し待ちます。

~数十分後~

●ベルト部分に刺繍が入ったバッティンググラブ。今回は筆者の名前を入れていただいた。

小林店長:これで完成です!

――すごいですね! あっという間でした。これも無料なんですか!?

小林店長:そうですね。バッティンググラブのほかにも当店で購入してくださった革製品やタオルなど、刺繍可能な商品であれば基本的に無料でサービスさせていただいております。ただしグラブへ刺繍を入れる場合は別途料金をいただいています。
※一度分解して刺繍を入れる必要があるため。

――これは刺繍する糸の色も選べるんですか?

小林店長:刺繍する糸は基本の16色からお選びいただけます。ちなみにこちらのカラーはシャンパンゴールドになります。

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