■連載/ゴン川野のPC Audio Lab
デジタル音楽放送MUSIC BIRDをBGMに
私が仕事の時のBGMに聞いているのが48kHz/24bitの衛星デジタル音楽放送「MUSIC BIRD」である。デジタル放送なので音質がいい、さらに「THE AUDIO」というチャンネルがあり、SUNVALLEYの大橋店主が真空管アンプの魅力を語る「真空管アンプ一本勝負!」とかオーディオみじんこの荒川敬さん炭山アキラさんがマニアックなアクセサリーを試聴しまくる「オーディオ実験工房」などの魅力的な番組が毎週のように放送されている。
サービスはサブスクで、受信にはパラボラアンテナを建てる必要があり、午前10時から11時の間に南南東で太陽が見通せる場所があること。そこにアンテナを設置するのだ。取り付け工事費、チューナーとアンテナの代金、加入料などが無料になる「コミコミLight」なら、月額2000円で24時間聴き放題である。9月2日から高性能チューナー『MDT-5CSXi』または『C-T100CSXi』を選べる新プランも加わったので、音にうるさいあなたもぜひチェックして欲しい。
MUSIC BIRDをオンデマンド化したい!
「コミコミLight」では26ch、「コミコミFive」と「コミコミ100」なら50chの番組があり、クラシックから演歌まで幅広い音楽ジャンルを選べる。これはいいのだが、「THE AUDIO」は決まった時間に放送され、再放送も翌週リピートなので聞き逃せない。録音しておけば好きな時間に聞けるのだが、デジタル放送なので高音質のまま残そうとするとなかなか面倒である。実はこれを解決するためのアイテムがあったのだ。
タイムシフトコントローラー『C-T10CM』
MUSIC BIRDのチューナーとデジタル録音機を直接、接続してタイマー予約録音ができればベストなのだが、現在は無理なので、次善の策として登場したのが、タイムシフトコントローラー、港北ネットワークサービス『C-T10TM』(59400円税込)である。接続できるレコーダーはTEAC『SD-500HR』と『DA-3000』だけとピンポイント。これには理由があって、レコーダーの外部キーボード用USB端子を使って録音を開始、停止させるという技を使っているのだ。さらにMUSIC BIRDのチューナーのチャネルを切り替える機能も備えている。デザインはオーディオ機器らしいアルミへアライン仕上げのフロントパネルにディマー機能付きの大型液晶ディスプレイを搭載。私にはこの表示が目立ち過ぎるとも思えるが。
『C-T10CM』は幅280×高さ55×奥行き150mm、1.5kgとデスクトップに置けるサイズで最大32番組が予約できる。トランス方式の電源を採用してズシリと重い
SDカードに録音できるTEAC『SD-500HR』
『C-T10CM』と接続するレコーダーがTEAC『SD-500HR』である。DSD 5.6MHz、PCM 192kHz/24bitに対応して、CFカードかSDカードにデジタル録音できる。録音データを自動的にトラック分けしてくれる機能を搭載、音楽波形編集ソフトに対応して録音後の曲の分割やフォーマット変換もおこなえる。内部はデュアルモノラル回路設計でバランス入力対応、デジタル入力は同軸、BNC、AES/EBUにも対応している。高精度クロックを内蔵するだけでなくワードシンクによる外部クロックにも対応。リモコンも付属する。
カードスロットにSDカードを入れて録音。256GBまで対応。DFカードは128GBまで
左側のキーボード端子を『C-T10CM』と専用ケーブルで接続する