蛍光灯を使用していると必ず訪れる「チカチカ現象」。目に痛く、ストレスを感じる人も多いだろう。当然、蛍光灯がチカチカするには理由があり、対策方法もある。今回は蛍光灯がチカチカする原因や、具体的な対策を紹介する。
なぜ蛍光灯はチカチカしてしまうのか?
蛍光灯がチカチカしてしまう原因の多くは、蛍光灯管が寿命を迎えてしまったからだ。そのため、蛍光灯を交換することで対処できる。ただし安定器の故障やグローランプの故障も原因として考えられるので、これらの交換が必要となるケースもある。ともあれ、チカチカしてしまう理由は蛍光灯の何かしらのパーツが寿命を迎えたということだ。
寒い部屋では蛍光灯がチカチカしやすくなるって本当?
そもそも蛍光灯は寒さに弱い機器である。そのため、寒い部屋で点灯させた蛍光灯は正常に動作しないことがあり、チカチカする原因の1つになり得る。特に省エネタイプの蛍光灯は、温度が低い場所で動作が悪くなる傾向が強いといわれている。
蛍光灯がチカチカすると出る音は何の音?
長い間蛍光灯を使用していると、「ジー」という音が出てくる。そして、ほどなく蛍光灯自体もチカチカと点滅し始めることが多い。この音の原因は、点灯管や安定器の動作不良によるものだ。蛍光灯管を新品に交換しても音が鳴り止まない時は、安定器などの交換も視野に入れると良い。
カメラを使うと蛍光灯がチカチカする!?
「蛍光灯は人の目で捉えられないスピードで点滅を繰り返している」こと、そして「動画は静止画を連続して撮影している」こと。この2つが要因となり、撮影時に蛍光灯がチカチカして見えてしまう。いわゆる「フリッカー」という現象で、シャッタースピードを変更すれば防げる。
蛍光灯のチカチカを直す方法は? 蛍光灯のちらつきに対策はあるのか?
蛍光灯がチカチカとちらつき始めてしまった場合、直す方法はあるのか気になるところだろう。事前にちらつき対策ができれば、ユーザとしてはうれしい限りだ。以下にちらつき対策を紹介するので、参考にしてほしい。
蛍光灯管の交換でチカチカは直せる?
蛍光灯管の寿命であれば、蛍光灯管自体を交換することでチカチカは直せる。
蛍光灯のチカチカは安定器を交換することで直せる?
安定器が寿命を迎えてしまった場合も、チカチカと蛍光灯がちらつくケースがある。その場合は、安定器を交換して対処しよう。
蛍光灯を長持ちさせることが「ちらつき」の対策になる!?
蛍光灯のオン/オフを短時間に何度も繰り返すと、蛍光灯自体に負荷を与えてしまい寿命を縮めてしまう。可能な限りオン/オフを少なくするなど、寿命を長くさせることも「ちらつき」の対策になる。
蛍光灯の悩みであるチカチカ……! チカチカしないようにできるのか?
結論から言えば、チカチカしないようにする方法はない。上記で説明した通り、蛍光灯管などの寿命がチカチカの原因だからだ。蛍光灯を使用する限り避けられないものだが、照明器具という広い意味であればチカチカを防ぐ方法はある。
蛍光灯のチカチカはLED蛍光灯にすれば防げる
蛍光灯のチカチカが気になるのであれば、照明器具を蛍光灯から「LED」に変えてしまえばいい。蛍光灯とは仕組みが全く違うため、蛍光灯ならではのチカチカに悩まされることはなくなる。
蛍光灯のチカチカを防ぐにはラピッドスタート式からインバータ式に変える
なかには、LEDよりも蛍光灯のほうが好きな人もいるだろう。その時は、蛍光灯の点灯方式に注目しよう。蛍光灯には「ラピッドスタート」「インバータ」「グロースタータ」の点灯方式がある。ラピッドスタート式やグロースタータ式を採用している場合は、インバータ式に変えるとチカチカをある程度防げる。インバータ式はチカチカの要因の1つとなる点灯回路の「交流」を「直流」にしているからだ。
【参考】サイズ選びでもう迷わない!これだけは知っておきたい蛍光灯の基礎知識
蛍光灯のチカチカを放置したらどうなる?
蛍光灯がチカチカし始めたら、蛍光灯の交換をするケースが多いと思うが、これを放置したらどうなるのだろうか? 結論から言えば、改善することもなく電気の消費量が多くなる可能性がある。点かない蛍光灯を何度も点けようとするので、電気代も余計にかかる上にストレスだ。さっさと交換してしまおう。
蛍光灯のチカチカは目に悪い!? できるだけ早めに対応しよう
蛍光灯のチカチカは、目に大きな負担をかけてしまう。テレビや映画などでピカピカと激しい光の点滅に晒されて、大きな負担を感じた人も多いのではないだろうか。視界の中に常に激しい光の点滅があるのは、決して目に良い環境とは言えない。蛍光灯がチカチカしたら、可能な限り早めに対処しよう。
蛍光灯の「チカチカ」と「ちらつき」は、蛍光灯管や安定器などが寿命を迎えたことを意味する現象だ。なので、寿命を迎えたパーツを交換するだけで直せる。また、長く使えるよう労れば寿命が延びて、結果的にちらつき対策になる。さっそく今日から対策をはじめてみてほしい。
※データは2019年8月上旬時点での編集部調べ。
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文/ねこリセット