2019年4月から「働き方改革関連法」が施行され、テレワークやサテライトオフィスなど、働き方を見直す動きが活性化している。
また、国土交通省が発表した「平成30年度 テレワーク人口実態調査」によるとテレワーク制度の導入率は上昇傾向にあり、今後もテレワークの増加が見込まれている。
そこでレコモットは、一般ビジネスマン/テレワークビジネスマン/フリーランステレワーカーという勤務形態の異なる三者を対象に、テレワーク実施有無によりワークライフバランスにどのような違いがあるのか調査を実施した。
勤務形態別ワークライフバランスに関する意識調査
一般ビジネスマン/テレワークビジネスマン/フリーランステレワーカー600名に対して1日の平均労働時間を調査した。
まず、企業に属した勤務体系である一般ビジネスマンとテレワークビジネスマンの労働時間を比較したところ、テレワークビジネスマンが一般ビジネスマンよりも法定労働時間である8時間を下回る割合が多く、両者間には13.5ポイント差あることがわかった。
また、フリーランステレワーカーに至っては8時間未満と回答したのが半数以上(52.5%)という結果となった。フリーランステレワーカーは企業に属さないため、一般ビジネスマン・テレワークビジネスマンとは勤務体系に違いがあるが、平均労働時間には大きな差があることが判明した。
テレワーク実施により感じている効果について聞いたところ、テレワークビジネスマン、フリーランステレワーカーともに「通勤時間を気にしなくなった」という回答が最も多い。
また、フリーランステレワーカーは、「業務の効率が上がった」、「自由に使える時間が増えた」、「人間関係のストレスがなくなった」という回答が、テレワークビジネスマンと比べて10~20ポイントも高くなる結果となった。
次に、仕事に対するモチベーションの高さについて聞くと、テレワークビジネスマンが78.0% (「非常に感じる」、「やや感じる」の合計値)が仕事に対するモチベーションが高いと回答し、最も仕事に対するモチベーションが高い結果に。
フリーランステレワーカーに関しても7割以上(75.0%)が仕事に対するモチベーションが高いことが判明した。一方、一般ビジネスマンに至っては、約4割(39.5%)に留まる結果となった。
また、テレワーカー二者に対して、テレワークの実施が仕事に対するモチベーションに起因しているかを調査したところ、両者ともに8割以上がテレワーク実施によって仕事に対するモチベーションが高まっていることがわかった。
三者に対して、幸福度の高さについても調査した。
テレワークビジネスマンは80.0%が自身の幸福度が高いと回答し、幸福度の高さ第1位に。次いで、フリーランステレワーカーが75.0%となり、テレワーカー二者ともに幸福度は高い傾向にあること分かった。
一方、一般ビジネスマンにおいては、半数(53.0%)程度に留まり、テレワーカー二者と比較すると、20ポイント以上もの差があり、テレワークの実施有無が幸福度にも影響していることがわかる。
調査概要
調査方法:インターネット調査
調査機関:楽天インサイト
調査期間:2019年6月4日(火)~6月6日(木)
調査対象地域:全国
対象者:一般ビジネスマン/テレワークビジネスマン/フリーランステレワーカー600名
(各200サンプル)
構成/ino