老後の不安を感じない人はほとんどいない。その不安の大部分が「お金」に関するものであるがゆえに、定年後も働き続ける「再雇用」を選択する人、検討している人は多いはずだ。
しかし、再雇用された際の希望年収は実態と大きな乖離があるという事実が今回、総合旅行プラットフォーム「エアトリ」による20代~70代の男女1,076名を対象にしたアンケート調査によって明らかになった。
定年後、「働いている(働いた)」人は6割超え
定年を迎えた人を対象に、「定年を迎えてから再度働いているか(働いたか)」という質問が投げかけられたところ、64.6%が「働いている(働いた)」と回答。定年後も働くのがスタンダードとなっているようだ。
定年後の再就職、「同じ会社」が最多
定年後に再就職した人を対象に、「定年後にどこで働いているか(働いたか)」という質問が投げかけられたところ、最も多かったのが「定年前と同じ会社」(41.2%)で、少し下がって「違う会社」(36.0%)となった。
自分で起業したり、フリーランスとして働いていたりしている(働いた)人も15.0%おり、定年後も築いてきたスキルを活用しているシニアがたくさんいることが明らかに。
定年後に再就職した理由、1位は「会社や知り合いから勧誘があった」
定年後に再就職した人を対象に、「定年後に再就職した理由は何か」という質問が投げかけられたところ、1位は「会社や知り合いから勧誘があった」(40.1%)、以降、「社会との接点を持ちたかった」(39.8%)、「働くことが好き」(32.3%)と前向きな回答が続いた。
一方で、「貯蓄額に不安がある」は31.3%、「他にやりたいことがなかった」も13.0%となっており、公的年金への不安や退職後の燃えつき症候群など、昨今の社会問題が反映された結果となっている。