振込手数料はできることなら安く済ませたい、そう思っている人は多いのではないだろうか。この記事では、各銀行の振込手数料を調査し、安く済ませる方法をお伝えしていく。
【参考】振込手数料を徹底比較!他行宛てでも無料でお金を振り込む方法
振込はなるべく無駄なく!安い手数料にする方法は?
振込手数料を安くするには、手数料が安い銀行に変える手もある。とはいえ、乗り換えるのもそれなりの手間なので、まずは自分が使っている銀行に、手数料が安くなるサービスがないかチェックをしてみて欲しい。
例えば、三井住友銀行の場合、SMBCダイレクトというサービスに申し込めば、ネットで振込ができ、振込手数料が安くなることも多い。
同様のサービスは他銀行にもあり、三菱UFJ銀行なら、三菱UFJダイレクトという名称になっている。各自の銀行のサービスを調べてみて欲しい。
知ってた?口座を開設するだけで振込手数料やATM利用料が無料になる銀行は意外と多いって
知らなきゃ損!?振込手数料がかからない方法もある
振込手数料が無料になるサービスもある。例えば、みずほ銀行の場合、みずほマイレージクラブに申し込めば、その特典で、みずほ銀行の本支店宛の振込が無料になるだけでなく、最大で月に4回まで他行あての振込も無料になる。
マイレージクラブの特典を受けるためには、預金の残高が基準以上であったり、みずほ銀行でローンを組んでいたりといった条件を満たす必要があるが、これらの条件を満たす人には、お得なサービスとなっている。
一覧表だけではわからない振込手数料の仕組み
各銀行のHPなどには、振込手数料の一覧が掲載されているが、これだけを見てもわかりにくい振込手数料の仕組みがいくつかある。ここでは、それらを解説しよう。
コンビニの振込手数料比較ではコンビニATMの利用料もチェック
コンビニで振込を行うと、コンビニATM利用の手数料がかかる。これは通常の振込手数料に加算される料金だ。コンビニATMを利用する機会が多い人は、ATMの利用料も合わせてチェックしておきたい。
信用金庫と銀行の振込手数料を比較 安いの?高いの?
信用金庫は一般の銀行とは異なり、地域社会の住民・中小企業の利益のために設立される協同組織だ。ただし、振込手数料が一般の銀行と比べて特に安いというわけではない。
法人口座の振込手数料を比較する際の注意点
銀行の法人口座を利用する場合、ネットバンキング自体が有料のことが多い。契約料や月額基本料金がかかり、特に月額基本料金は毎月の固定費となる。それを計算に入れて、振込手数料を比較するようにしてほしい。
毎月の業務!給与の振込手数料が安い銀行を探したい
法人口座の場合、取引銀行は簡単に変更できないだろうが、振込手数料の点だけを考えるなら、ネット銀行が有利だ。
例えば、楽天銀行の法人ビジネス口座の場合、他行宛振込手数料は、3万円未満で165円、3万円以上で258円だ。
三井住友銀行のweb21〈ライト〉を使った場合、3万円未満で216円、3万円以上で432円だから、かなり差が大きい。
【参考】金利・手数料(楽天銀行HP)
銀行の他行あて振込手数料を比較する
ここでは、銀行の他行あての振込手数料を比較してみた。金額は基本的に横並びだが、お得な銀行はあるのだろうか。
振込手数料の安いところは?【三井住友銀行をチェック】
三井住友銀行の他行あて振込手数料は、同銀行のキャッシュカードを使ってATMで振り込んだ場合、3万円未満は216円、3万円以上は432円だ。ただし、みなと銀行とSMBC信託銀行あての場合、金額に係らず108円となる。
【参考】振込手数料(三井住友銀行HP)
振込手数料の安いところは?【みずほ銀行をチェック】
みずほ銀行の他行あて振込手数料は、同銀行のキャッシュカードを使ってATMで振り込んだ場合、3万円未満は216円、3万円以上は432円だ。
これは、三井住友銀行と同額だ。
振込手数料の安いところは?【三菱UFJ銀行をチェック】
三菱UFJ銀行の他行あて振込手数料は、同銀行のキャッシュカードを使ってATMで振り込んだ場合、3万円未満は270円、3万円以上は432円だ。
3万円未満がやや割高となっている。
【参考】振込手数料(三菱UFJ銀行HP)
振込手数料の安いところは?【楽天銀行をチェック】
楽天銀行の他行あて振込手数料は、3万円未満は165円、3万円以上は258円だ。やはりネット銀行は、振込手数料が安い傾向あることがわかる。
【参考】振込・支払い(楽天銀行HP)
ゆうちょ銀行は特殊なのか? 振込手数料をそれぞれ比較
ここではゆうちょ銀行の振込手数料を、ゆうちょ口座同士、他行宛などの場合に分けて紹介する。
ゆうちょ同士で送金する場合の振込手数料は?
ゆうちょ銀行の場合、正確にはゆうちょ銀行同士では、振込という言葉は使わない。ゆうちょ銀行の口座(振替口座または総合口座)から、ゆうちょ銀行の口座(振替口座または総合口座)に送金する場合は、電信振替と呼ぶ。
電信振替の手数料は、ATMを利用した場合で、月に1回は無料。2回目以降は123円だ。
ゆうちょ銀行は土日で振替手数料が変わる?
ゆうちょ銀行は、土日であっても振込手数料は変わらない。
ゆうちょ銀行からみずほに送金する場合の振込手数料
ゆうちょ銀行から、みずほ銀行、つまり他行あてに振込みをする場合、ATMを利用すると、5万円未満は216円、5万円以上は432円だ。これは、都市銀行の一般的な手数料とほぼ同じだが、料金区分が5万円を境にしているので、3万円以上5万円未満なら、ゆうちょ銀行がお得だ。
振込手数料がお得になるゆうちょダイレクト
ゆうちょダイレクトは、パソコンやスマホなどを使ってインターネット上でゆうちょ銀行の取引をするサービスだ。
ゆうちょダイレクトに申し込むと、ゆうちょ銀行の口座間での送金(電信振替)が、月に5回まで無料になり、6回目以降も113円とお得になる。もっとも、他行あての振込みは、5万円未満216円、5万円以上432円で、ゆうちょダイレクトに申し込まずにATMを利用した場合と変わらない。
他銀行への振込手数料が安い銀行は…ネット銀行!
先ほど楽天銀行の例を挙げたように、単純に振込手数料を比較するなら、ネット銀行がお得だ。楽天銀行以外では、ソニー銀行は月に1回は他行宛振込が無料。住信SBIネット銀行の場合は、残高などの条件を満たせば、最大月15回まで他行宛振込が無料になる。
振込手数料を重視する人はネット銀行を選ぶという手もある
【参考】手数料一覧(ソニー銀行HP)
銀行と比較すると振込手数料はゆうちょが安い
ネット銀行にメインバンクを切り替えるのに不都合がある人は、ゆうちょを検討するといいだろう。上でも書いたように、他の銀行よりも振込手数料が若干ではあるがお得になっている。
以上、銀行の振込手数料について解説してきた。振込手数料は、一度の金額はそれほど大きくなくても、度重なると大きな金額になる。この記事を参考に、振込手数料を安く抑える方法を各自検討して欲しい。
※データは2019年7月下旬時点での編集部調べ。
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文/ねこリセット