子どもの朝の目覚めが悪い、朝食をとらない、就寝時刻が21時以降などの場合、子どもの睡眠を見直すサイン。親の生活時間に合わせてしまっているなら、なおさら注意が必要かもしれない。快眠にこだわった「究極の寝室」を作った早稲田ハウスの金光容徳社長に、子どもの寝室作りの方法について聞いた。
子どもの不眠のサイン
みやざきRCクリニック院長で呼吸器内科専門医の宮崎雅樹先生によると、例えば次の様子が子どもに見られたら、不眠が疑われるという。
・目覚めが悪く、目覚まし時計が鳴っても起きない。
・寝起きの食欲がなく、朝食をとらないことも多い
・就寝時刻が21時以降であることが多い
・休日の起床時刻が休日より2時間以上遅い
・寝ても十分に疲れが取れていない様子である
・日中の眠気が目立つ
・イライラしやすい
・落ち込みやすい
・寝つきが悪い
・スマホを使っている時間が長い
・大人(親)の生活時間に合わせてしまっている
これらの状態が見られたら、注意が必要。十分な時間眠っていると思っても寝付くのが遅かったり、睡眠の質が低かったりする可能性があるという。
睡眠不足がもたらす子への影響
ぐっすり眠れていないと、子どもにはどんな影響があるのか? 宮崎先生によれば、次のようなリスクがあるという。
・学習中の集中力の低下や記憶が定着しにくくなることによる学力の低下。
・朝起きられなくなり不登校に。
・イライラして怒りっぽくなり非行に走りやすくなる。
・無気力になり前向きな思考しなくなる。
・免疫力が下がり病気にかかりやすくなる。
・新陳代謝がうまくいかず、太りやすい体質になる。