我が子がぐっすり眠れる寝室づくりのポイント
金光社長は、長年の健康住宅づくりこ経験から「質の良い睡眠をとるためには何よりも寝室の室内の空気環境を整えることが大切です」と話す。そのための環境作りのポイントを宮崎先生監修のもと教えてもらった。
●空気をきれいに保つ
「寝ている間に吸う空気にホコリやカビ、化学物質などが含まれると、健康を害し、眠りを浅くします。空気をきれいに保つことは第1条件。日頃からこまめに掃除をしてホコリをためないことが重要です。また子どもが寝る前に、一度寝室の窓を開け放して新鮮な空気を取り入れるのをおすすめします。
その他、カーテンを自然素材のものに変えるとホコリが抑えられます。布団やマットレスも自然繊維多いものに換えるといいでしょう。空気清浄機はかえって床のホコリを舞い散らせる要因となりますので避けたほうが無難です」
●温度と湿度も重要
「快眠のためには、温度と湿度が適度に保たれているかも重要です。理想は温度25度、湿度45~55%といわれます。冷房と加湿器で温湿度をコントロールするのをおすすめします」
●寝るのに必要なもの以外は極力置かない
「寝室にテレビやテレビゲーム、おもちゃを置かないはもちろん、絵本やスマートフォンを持ち込んだり、ポスターを貼ったりすると脳に刺激となり、寝る前のリラックスを妨げるといわれます。寝つきをよくして快眠を促すには、寝室は『寝るだけ』の部屋にするのがポイントです」
自分で作る子どもの寝室
きれいな空気づくりのためには、ホルムアルデヒドなどの化学物質の含まない天然素材の建材で家そのものを建てるのが一番だという。しかし賃貸マンション住まいや、すでに持ち家に住んでいる場合にはむずかしい。
そこで、自分で理想的な寝室を作ってしまおうというのが、早稲田ハウスの「究極の寝室DIYキット」。自宅の一室を「究極の寝室」にセルフリフォームすることが可能だ。
和室6畳キット(断熱材付き)
監修:宮崎雅樹先生(みやざきRCクリニック院長)
キットには海洋ミネラル由来の天然成分100%の天然抗酸化水溶液、天然オビ杉、天然炭塗料、天然珪藻土など、有害物質除去や吸湿・調湿、消臭などの効果がある材料が含まれており、壁・天井・床に噴射や施工することで、究極の寝室に近づけることができる。
施工に必要な道具としてマスキングテープ、マスカー、刷毛、ローラー、噴霧器等も同梱されており、自らDIYが可能だ。
金光社長によると、6畳サイズで1人作業の場合、所要時間は35.5時間、実働時間17時間でできるという。
まとめ
子どもは自ら睡眠環境を整える術を知らないことから、特に大人が見てあげる必要がある。子どもの寝室を、空気のきれいさや温度・湿度、モノの観点からチェックしてみると改善点が見えてくるかもしれない。
【取材協力】
金光 容徳さん
早稲田ハウス株式会社社長。1951年、千葉県生まれ。1977年に早稲田ハウス株式会社を設立、30周年を機に「健康住宅専門店」にシフト、「究極の寝室」を開発。寝室から社会を変えるをモットーに鋭意活動中。
https://www.wasedahouse.co.jp/house/shinshitsu/
取材・文/石原亜香利