練習終了! ムーブスーツを着て1時間動きまくった結果は……?
守備、打撃、走塁、投球……野球に関するほぼすべての動きを実証した結果の写真が、どちらの写真かわかる人はいるだろうか。正解は上が練習後、下が練習前の写真だ。
今回着用したミズノのムーブスーツ。そのシワのなりにくさはもちろん動きやすさが実証される形となった。
ムーブスーツを着て野球をやってみた感想
誇張ではなく、動きにくいということは“全くといっていいほどない”。
むしろ普通にユニフォームを着て野球をやっているかのような感覚に近かった。何よりあれだけ激しい動きをしていたのに、シワがほとんどよっていないことに驚いた。
「スーツなのになぜここまで動きやすいのか」
筆者はミズノを直撃することにした。
直撃取材! ムーブスーツの秘密を探る
ミズノ株式会社 ダイアモンドスポーツ事業部 事業企画販促部 マーケティング課 企画担当 牧野雅彦さん
野球をやっても動きに障らない、ムーブスーツ。
実感してわかったすごさ。その秘密を探るべく、筆者は都内にあるミズノのオフィスを訪ねた。
【参照】ミズノ ムーブスーツ
動きやすさの秘密“ダイナモーションフィット”とは?
筆者:「実際にムーブスーツを着て練習をしてみたところ、かなり動きやすかったのですが、何か秘密はあるのでしょうか?」
牧野さん:「動きやすさの秘密は2つあります。1つは“ダイナモーションフィット”です」
筆者:「だいなもーしょんふぃっと……?」
牧野さん:「はい。ダイナモーションフィットとは、3次元コンピュータグラフィックスで様々なスポーツの動作を解析し、解剖学をもとに検証。『運動時の動きやすさ』を追い求めたウエア設計のことです。ダイナモーションフィットは野球はもちろん、他の様々な種目のウエアにも搭載されている設計機能で、MOVEスーツにもこれが搭載されているというわけです」
筆者:「なるほど。だからかなり激しく運動しても、動きにくさを感じることが無かったんですね……。スーツを作るのに“解剖学”や“3次元コンピュータグラフィックス解析”を利用しているというのは面白いですね」
動きやすさの秘密“素材と縫製”
筆者:「それでは動きやすさのもう1つの秘密とは何でしょうか?」
牧野さん:「もう1つは“使われている素材と縫製”です。こちらを触ってみてください」
画像上:ムーブスーツ 下:野球のユニフォーム
筆者:「ムーブスーツと野球のユニフォームですね。確かムーブスーツには野球のユニフォームの素材と同じものが使われていますよね?」
牧野さん:「はい。今お見せしているムーブスーツには、野球のユニフォームで利用している素材の中の1つ“ミズノプロ SV(ソフトボリューム)ニット”の素材が使われています」
筆者:「確かにムーブスーツの肌触りは、野球のユニフォームとほとんど同じですね。ただちょっと厚みが違う気がしますが……?」
牧野さん:「そうなんです。ムーブスーツには、ユニフォームと同じニット素材が使われていますが、求められるものはユニフォームとは異なります。というのもユニフォームと同じ生地のまま製品化すると、生地が厚くなり過ぎて、熱がこもってしまうからです。そこで、ムーブスーツの生地はユニフォームを少し引っ張った状態で仕上げをし、少し薄くして縫製しているんですね」
筆者:「元のユニフォームの生地より厚くなく、かつ動きやすい伸縮性を保った“バランスの良い状態”のニット素材というわけですね」
ムーブスーツのサイズ感は?
筆者:「最後にムーブスーツに用意されているサイズを教えてください」
牧野さん:「ムーブスーツは、通常のA4~A8サイズから、体が大きめの人でも着用できるAB体、B体サイズも用意されています。というのもムーブスーツは、学生時代に部活動でミズノ製品を愛用してくださっていたガッチリ体形の方にも着ていただきたいので、少し大きめのサイズもご用意させていただいております」
筆者:「なるほど。このストレッチ性であれば、多少身体が大きい人でも窮屈にならなそうですね」
牧野さん:「そうですね。パンツも最近の主流である細めのシルエットのものが採用されていますが、ストレッチ性に優れているため、窮屈に感じることはほとんどないと思います」
ムーブスーツは家で洗える?
ムーブスーツは家庭用洗濯機で丸洗いが可能だ。
家庭用洗濯機で丸洗いが可能ならば、クリーニング代も浮く。ランニングコストが掛からない分、ムーブスーツは他のスーツと比較しても “おトク”なのかもしれない。
※要洗濯用ネット。詳しくは洗濯タグ参照