eBayで落札したA4B1を聴いてみた結果…
それはさておき、ここまで来たらもう後には引けない。UKのA1B1出品を待たずして、eBayに出ていたA4B1、約4000円を落札した。K君に倣う。『聖なる館』B面は、僕の好きな曲がズラリ(A面もだが)。数え切れないほど聴いているので、B2との優劣はわかるはずだ。
B面1曲目「Dancing days」。B1はイントロ中央で鳴るベースがよく響き、右から出るドラムの音圧も高い。2曲目「D’yer Mak’er」。B1は左から入るドラムの音圧が高く、右から入るギターのカッティングが鋭い。全体の音像が縦方向により広がる……。『聖なる館』マト1=A2B2の音は凄いと思っていた僕には、驚きの録音だった。5段階評価なら、B1は5でB2は4。甲乙つけがたく好み次第という差ではなく、誰が聴いてもB1に軍配を上げると思う。では何故ジミー・ペイジは、A1B1をNGとしたのか? ロック史に新たな謎が生まれた!? 以後1ヶ月あまり、eBayでA1を探しているが出品はない。
さて百読は一聴にしかず。80年代の『FMレコパル』在席時から続く、我がロックとオーディオの師匠・音楽プロデューサーの岩田由記夫さんと僕で、2ヶ月に1回開催しているマト1他、録音のいいアナログを聴くイベント「レコードの達人」で、『聖なる館』のB1とB2を聴き比べる。
また、キング・クリムゾンの『宮殿』も聴く。このアルバム、A2B2がマト1だが、A2B4も市場では引き合いがある。その価格差は、A2B2なら10万円級、A2B4だと3万円ほどと、約7万円も。B面のマト違い故だが、ではどのくらい音の差があるのか。名曲「クリムゾン・キングの宮殿」で、来場者の方達と聴き比べてみたい。
日時は8月10日土曜日13時半~、場所は東京・大岡山のライブハウス、グッドストックトーキョー。ご興味のある方は、是非ご来場を。
文/斎藤好一(元DIME編集長)