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【開発秘話】シリーズ累計出荷数1000万食を突破した東洋水産「パリパリ無限」シリーズ

2019.07.01

■連載/ヒット商品開発秘話

 無限に食べられるほど美味しいことから名付けられた「無限レシピ」。レシピサイトで検索すれば数多くのレシピがヒットするほか、レシピ本も発売されているほどである。

 現在、無限レシピが簡単につくれるキットがヒットしている。マルちゃんでおなじみの東洋水産が2018年2月に発売した『パリパリ無限』シリーズのことだ。

『パリパリ無限』シリーズは、揚げ麺と粉末スープ、特製の油で構成。まず〈パリパリ無限キャベツのもと〉〈パリパリ無限もやしのもと〉の2食入りを発売し、同年8月に〈パリパリ無限キャベツのもと〉の1食入り、同じく11月に〈パリパリ無限もやしのもと〉の1食入りを追加。2019年2月に〈パリパリ無限だいこんのもと〉の1食入りと〈パリパリ無限レタスのもと〉の1食入りを新たに発売した。2019年6月末時点での出荷数がシリーズ累計1000万食を突破した。

揚げ麺の用途拡大で注目した無限レシピ

 企画されたのは2017年夏のこと。誕生の大前提にあったのが、揚げ麺の用途拡大であった。

 同社は即席麺をはじめチルド麺、冷凍麺とあらゆる温度帯の麺を開発・生産・販売しており、揚げ麺もチルド麺のカテゴリーで展開している。以前から揚げ麺の用途拡大を模索していたが、活用方法として考えたのが、たくさんの野菜と一緒に食べることだった。

 たくさんの野菜と揚げ麺を一緒に食べることを考えたのは、『パリパリ無限』シリーズの開発を担当した澤田舞夕さん(低温食品部チルド企画課)が野菜を苦手としていたことに由来する。加えて、他社からサラダと一緒にして食べる揚げ麺が発売されていたが、こうした商品に澤田さんは次の疑問を抱いた。

「パッケージなどを見るとどれもオシャレに盛り付けられているのですが、サラダと言われても、何の野菜を用意していいのかわかりません。それに、これは主食として食べるものなのか、それともサラダとして食べるものなのか、といったことが見ただけではわからず、迷うところがありました」

 この疑問から「野菜がたくさん食べられる方法として、シンプルでわかりやすい方法はないか、と考えました」と澤田さん。そんなときに注目したのが、流行っていた無限レシピ。使う野菜を指定し、各野菜に合った味付けをすれば食べてもらえるのでは、と考えた。

東洋水産
低温食品部チルド企画課
澤田舞夕さん

子供から高齢者までやみつきになる味を目指す

 使う野菜は、家庭で余りやすいもの、カットした状態で売られているもの、揚げ麺に絡みやすいもの、といった観点から検討。その結果、まずはキャベツともやしの2つを選んだ。

 使う野菜が決まったら、それぞれの野菜に合った味を決める。まず、澤田さんたちがいろんな味を試作し野菜ごとに方向性を決定。その後、味づくりを行なう同社の総合研究所がつくり込む形で進めていった。〈パリパリ無限キャベツのもと〉はうましお味、〈パリパリ無限もやしのもと〉はピリ辛しょうゆ味となった。

 味づくりのキーワードは「やみつきになる味わい」。子供から高齢者まで幅広い年代が、何度でも食べたくなるものを目指した。

〈パリパリ無限キャベツのもと〉の完成イメージ

〈パリパリ無限もやしのもと〉の完成イメージ

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