医師がすすめるカラダにイイこと! 教えてDr倉田
日差しが強い季節は、日焼け止めやシミの話題が増えますね。
最近では女性だけでなく、男性も肌ケアを気にする方が増えています。
そこで、本当に使える実践的な日焼け止め活用術をご紹介します。
若い人は日焼けで真っ黒にならない?
お肌の診察をしていると男性女性を問わず、日焼けや紫外線に対する意識が高くなっていると感じています。
2017年に男女3838人を対象にした「日焼けに対する意識調査(プラネット社)」では、「焼かない派は女性92.0%、男性67.1%」という結果でした。
女性は年齢を問わず日焼けしたくない傾向で、男性は年齢が若くなるほど日焼けを気にする(20~30歳代は特に)傾向がありました。
さらに日焼けを気にする理由として多かったのは、「シミやくすみなど肌トラブルや肌老化の原因となるから」でした。
日焼けで真っ黒になる人は将来的にどんどん減っていくのかもしれませんね。
日焼け止めはシミを防げない?
女性だけでなく男性も「日焼け止め」を付ける人が増えています。
「シミになるのを防ぎたい」から塗っている方も多いことでしょう。
よく耳にする言葉であっても、シミは正式な医学用語(病名)ではありません。感冒や気管支炎をひっくるめて「風邪(同じく医学用語ではない)」と呼んでいることに近い表現です。
シミを気にする患者さんが他の医師から「(命を奪う)病気ではないから、放置しておけば良い」と言われ困って、私のもとを受診することもあります。患者さんが困っていることや悩みを解決するのも医療の役割でしょう。
私自身は、患者さんに「何らかの原因で、肌に色が付き、周りの肌より目立つ物体(くすみを含め)をシミ」と伝えています。
多くの方が気にするシミですが、「日焼け止めを塗ればシミにならない訳では無い」と知ったら、皆さん驚きませんか??
この理由を知るために、「シミ」や「日焼け止め」をご説明しましょう。