社会人のマナーとして、「清潔感のある服装」を身に付けるのは基本中の基本。そこで、この記事では、基本的なアイロンの掛け方を始め、アイテム別アイロンの掛け方や忙しいビジネスマンでもサッとシワを伸ばせる時短技を紹介する。毎日、パリッとしたシャツで通勤できるように、しっかり読んでマスターしておこう。
【参考】職場や会社関係者など初対面の異性の印象が幻滅する身だしなみワースト3
社会人1000人に聞く清潔感がない服装の人の印象TOP3は「だらしない」「仕事ができない」もうひとつは?
意外と知らない!アイロンの掛け方・基本編
アイロンは「衣服の上からごしごし擦る」ものと思っていないだろうか? 実はアイロンの掛け方には、おもに3つのパターンがある。
よく使われるのは「すべらせる」動作で、シワを伸ばすには最適な掛け方だ。ほかにもスラックスの折り目などをしっかりとつけたい場合は「押さえる」動作、ニットやリネンのふんわりとした風合いを出したいときには「浮かす」動作が重要になってくる。この3パターンをうまく活用すれば、自宅でもプロ並みの仕上がりになるはずだ。
【参考】アイロン掛けのコツ ― 基本の使い方―(Panasonic公式サイト)
実は簡単!シャツのアイロンの掛け方
会社勤めのビジネスパーソンがもっともアイロン掛けするアイテムといえば、やはりワイシャツだろう。ワイシャツは、掛ける順番を守れば「すべらせる」動作でシワが取れる。後述する「アイテム別・アイロンの掛け方」を参照してほしい。
デリケートな素材に注意!「当て布」を使ったアイロンの掛け方
アイロンを掛ける前に、洗濯表示をチェックしておこう。アイロンマークの下にある「~」は、「当て布」が必要なサインだ。とくに以下の素材はデリケートなので必ず当て布を用意したい。
・ウール
・シルク
・カシミヤ
ほかにもテカりやすい黒色の衣服、Tシャツのプリント部分など、熱に弱い素材もある。必ず洗濯表示をチェックして、必要であれば当て布の上からアイロンを掛けること。専用の当て布が家になければ、綿100%のハンカチや手ぬぐいでも代用できる。
アイロンを掛けてもしわが取れない理由とは
シワのなかには、アイロンを掛けてもなかなか伸びないものがある。理由は「衣類が乾燥している」から。繊維が乾いていると、熱を加えてもなかなかシワが伸びにくい。
では、どうすれば頑固なシワを綺麗に伸ばせるのだろうか?
アイロンを掛けてもシワが取れない時の対処法
なかなか取れないシワを綺麗に伸ばすには、衣類を湿らせてからアイロンを掛ければいい。
霧吹きで洋服全体を湿らせ、ドライモードでアイロンを掛ければ、大抵のしつこいシワは綺麗に伸びる。市販のシワ取りスプレーを使ってもいいだろう。
「霧吹きを用意するのも面倒!」という極度の面倒くさがり屋は、洗濯物を干す前にアイロンを掛けてしまうのも手だ。生乾きの状態でアイロンを掛ける方法は、実は家電メーカーでも推奨されているので、安心して試してほしい。
アイロンの掛け方を衣類の種類別に紹介する
アイロンの基本的な使い方を学んだところで、ここからはアイテム別のアイロンの掛け方、ちょっとしたコツを紹介していこう。
アイロンの掛け方【Tシャツ編】
基本的にアイロンが要らないアイテムだが、掛けることで見た目がグッとよくなる。
以下の順番でドライアイロンを掛けていこう。
1. 袖
2. 右身ごろ
3. 左身ごろ
シワが目立つ場合は、裏側から軽くスチームを当てれば綺麗になる。
アイロンの掛け方【ズボン編】
まず、スチーム機能があるアイロンなら「スチーム」を、なければ霧吹きをズボン全体に掛けて湿らせる。次に以下の順番でアイロンを掛ける。
1. 裾
2. 折り目
3. 胴回り
このとき、シワを潰すように「アイロンを生地に押さえつけながら掛ける」のがポイントだ。
アイロンの掛け方特別編・ズボンの折り目はどう付ける?
ズボンの折り目をしっかり付けたいときも、重要なのは「押さえ掛け」だ。さっと滑らせるのではなく、力を込めてプレスしよう。
アイロンの掛け方【スカート編】
スカート、とくにプリーツスカートは折り目がピシっと付けられるかが重要だ。
こちらもズボンと同じく、掛け方は上からぐっとプレスする「押さえ掛け」がベスト。手でプリーツを整えながら、スカートの裾からウエスト部分に向かってアイロンで押さえていく。ウエスト部分を手で引っ張りながら掛けるとシワになりにくい。
アイロンの掛け方【ハンカチ編】
ハンカチを綺麗な正方形に仕上げるには、糸が伸びない方向(タテ糸)に対して平行にアイロンを掛けるのがコツ。ハンカチを手で引っ張ってみると、どちらがタテ糸かすぐに分かる。
アイロンの掛け方【シャツ編】
ワイシャツのアイロン掛けは以下の順番で行う。
1. 袖
2. 肩
3. 右全身ごろ
4. 背中
5. 左前身ごろ
6. 襟
面積の大きい部分を最後にすることで、細かなシワが目立ちにくくなる。
裏ワザ!?シャツにアイロンを掛けない方法
「どうしてもアイロンがけをやりたくない!」という人のために紹介したいのが、ユニクロの『スーパーノンアイロンシャツ』だ。このワイシャツなら洗濯してもほとんどシワにならないので、そもそもアイロン掛けが必要なくなる。