モチベーションが上がるのはどれ？「エンゲージメントの4P」の見極め方

自分の「P」を見極める方法

麻野さんによると、自分がモチベーション高く活動できるチームを見極めるためには、まず4Pのうち、自分がどれに魅力を感じるかを明確にし、その観点から魅力を感じるチームを選ぶことが重要になるという。

そこで、これから所属するチームが、自分にとって最も魅力を感じる「P」が高いチームかどうかを見極める方法を、麻野さんに教えてもらった。

「これから入りたいチームのメンバーに『チームの魅力はなんですか？』と聞いた際に返ってくる答えによって、見極めることができます」

1.Philosophy（理念・方針）が高いチーム

…「会社のミッションやビジョン」など、理念や方針に関する回答が多いかどうか。

2.Profession（活動・成長）が高いチーム

…「成長できる仕事や業務内容」など、活動や成長に関する回答が多いかどうか。

3.People（人材・風土）が高いチーム

…「先輩社員や同期など、一緒に働く人」など、人材や風土に関する回答が多いかどうか。

4.Privilege（待遇・特権）が高いチーム

…「給料やオフィス環境」など、待遇や特権に関する回答が多いかどうか。

就活や転職活動、その他、協働チームへの参加をする前には、ぜひ試してみたい。このエンゲージメントの4Pは、自分がモチベーション高く働けるかどうかの一つの判断材料になり得る。

【取材協力】
麻野 耕司さん
モチベーションエンジニア。リンクアンドモチベーション取締役、オープンワーク取締役副社長。1979年兵庫県生まれ。2003年に慶應義塾大学法学部を卒業し、リンクアンドモチベーションに入社。2010年同社執行役員に就任し、2018年に取締役。著書に「すべての組織は変えられる～好調な企業はなぜ『ヒト』に投資するのか～」（PHPビジネス新書）、「THE TEAM 5つの法則」（幻冬舎）がある。
https://www.lmi.ne.jp/

取材・文／石原亜香利