H2)ヨーグルトメーカーを使用すれば飲む点滴(甘酒)を自宅で簡単に作れる!
一定の温度で加熱したり、時間を管理してくれるヨーグルトメーカーは、ヨーグルトだけでなく、塩麹や納豆など、様々な発酵食品を簡単に作ることができます。その中から、アイリスオーヤマのヨーグルトメーカーKYM-013を使用して、飲む点滴(甘酒)を作ってみました。
なぜ甘酒を作るのにヨーグルトメーカーが適しているか
アイリスオーヤマHPの「ヨーグルトメーカーに関するよくあるお問い合わせ」では、「甘酒を作る時、60度の設定とあるが、麹菌が死んでしまうのでは?」という質問に対し、「麹菌の繁殖最適気温は低く、60℃では麹菌そのものは死滅してしまいますが、甘酒は麹菌に含まれる酵素の働きを利用し、米を糖化させて作られます。この酵素が最もよく働く温度が60℃です。」と回答されています。
ヨーグルトメーカーは温度を一定に保つ特徴があるので、酵素の働きを失活させずに自然な甘みのある甘酒を作るのに適しているということです。
飲むヨーグルトも作れるアイリスオーヤマのヨーグルトメーカーKYM-013
プレーン/カスピ海/甘酒/塩麹/飲むヨーグルト(500ml/1000ml)の自動メニューが搭載されているので、ボタン1つで5種類のヨーグルトの温度・時間を管理してくれます。付属の900ml専用容器を使い、25℃〜65℃の温度設定と1時間〜48時間タイマーをセットすることで、様々な発酵食品が作れます。
ヨーグルトメーカーで甘酒を作る手順
[事前準備]
まずは、容器・容器ふた・スプーン・混ぜ棒を熱湯消毒します。
台所用中性洗剤でよく洗い、水でしっかり流した後に、大きめの容器などに沸騰させた湯を入れ、2分〜3分浸け置きするか、沸騰させた湯をまわしかけてください。(煮沸消毒は容器・ふた・スプーンが変形することがあるので、しないでください)
消毒後はふきんで拭かず、軽く水を切ってください。
[材料]
○ごはん(炊飯済み):300g ○乾燥米麹:200g
○熱湯:250ml ○水150ml
[作り方]
1.米麹のかたまりを丁寧にほぐしていきます。(ほぐす際は、よく手を洗ってから作業してください。)
手を擦るようにほぐすと一粒一粒ほぐれやすいです。
2.専用容器にごはんと熱湯を入れ、ごはん全体に粘りが出て馴染むまで、しっかりかき混ぜます。
3.水を加えて温度を下げた後(60℃以下)、ほぐした米麹を入れ、さらに混ぜます。
4.専用容器のふたをしっかり閉め、本体にセットし、「自動メニュー」で「甘酒」選択してスタートボタンを押します。
5.タイマーが終了したら、殺菌したスプーンでよくかき混ぜて完成です。
[ポイント]
おこのみ設定で温度60℃・タイマー9時間(目安)でも作れます。
[感想]
砂糖を使っていないのに、とても甘い! 温かい状態でも、冷やしてもおいしくいただけました。一度に900ml作れますが、かき混ぜるのが大変だったので、半分の量で作ってもよいかもしれません。熱湯消毒や乾燥麹をほぐす作業など、雑菌が入らないように気をつければ、ボタン1つで簡単に甘酒ができるとても便利なヨーグルトメーカーでした。
セロトニンの生合成に必要な栄養素のトリプトファンとビタミンB6を摂取し、五月病を6月に持ち越さないようにケアしてみてはいかがでしょうか。
画像提供:八海醸造株式会社
機材貸出協力:アイリスオーヤマ
取材・文/Sora