
5月の連休明けからなんとなく気分が落ち込んだり、仕事に集中できない、ぐっすり眠れない、などが続いている方は要注意です。五月病を6月まで引きずり、うつ病に移行するケースもあり、症状が2週間毎日続くようだと対策が必要です。
対策の1つとしては、幸せホルモンとも呼ばれている神経伝達物質「セロトニン」の分泌が重要だといわれています。セロトニン不足を補うためには、セロトニンの生合成を促す栄養素を摂取する必要があり、身近な食物では、飲む点滴と言われている「甘酒」がその1つです。さらに、甘酒を家庭で手作りすることで、酵素の働きを生かしたまま摂取することができます。
甘酒を家庭で手作り? そんな簡単に言われても……面倒では? という方が大半だと思いますが、ヨーグルトメーカーを使用することで、自宅で簡単に甘酒を作ることができます。ここでは、飲む点滴と言われている甘酒に含まれる栄養素でセロトニンの生合成を促し、五月病をケアする方法や自宅で簡単にヨーグルトメーカーを使って甘酒を作る方法をご紹介します。
五月病のケアで大切な「セロトニン」とは?
セロトニンとは、脳内の神経伝達物質の1つで、必須アミノ酸「トリプトファン」から生合成され、精神を安定させる働きがあります。
セロトニンが低下すると、ドパミン(喜び・快楽など)やノルアドレナリン(恐怖・驚きなど)の情報をコントロールできず、精神が不安定になり、攻撃性が高まったり、不安やうつ、パニック障害などの精神症状を引き起こすといわれています。
五月病のケアに大切な「セロトニン」の不足を補い、分泌を促すためには、どんな方法があるかご紹介します。
【参考】厚生労働省 e-ヘルスネット
セロトニンの分泌を促す方法は?
1.リズム運動をする:ウォーキングのような有酸素運動で、セロトニンが増えることがわかっています。食事の時によく噛むこともリズム運動の1つです。
2.セロトニンの材料を摂る:栄養素が偏らないように、バランス良く色々な食物を食べることが一番です。その中でも、特にセロトニンの合成に必要な栄養素があります。
【参考】全国健康保険協会 協会けんぽ
セロトニンの合成に必要な栄養素とは
[トリプトファン]
身体の中では作り出せない必須アミノ酸のひとつで、セロトニンを生合成します。
[ビタミンB6]
神経伝達物質生成の補酵素に変換されます。
【参考】厚生労働省 Ⅲ栄養指導
では、トリプトファンとビタミンB6を一度に摂取できる食物は無いか……? あります。それが、飲む点滴と言われている「甘酒」です。