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交換したけどつかないのはなぜ?蛍光灯をLEDに交換する時の注意点

2019.05.23

電気代を節約する方法の1つとして、照明器具をLEDに変えることを思いつく人も多いだろう。LED照明は高価だが、寿命が圧倒的に長く、消費電力がとても少ないため、長い目で見るとコストダウンができる。今回はそんなLEDに変えるときに、気をつけたい注意点を紹介していく。

蛍光灯からLEDに変更してみよう

すでに白熱電球をLED電球に交換している人なら簡単だ。同じように蛍光灯も、LEDに交換できる。ただし、注意したい点がある。次の点に注意しよう。

蛍光灯からLEDに変更するとホントに電気代が安くなるの?

例えば40Wの蛍光灯だと、安定器も電力を消費しているため、実際にはおよそ45W程度の電力を消費している。これに対して、40Wの蛍光灯の代わりとなる2000lm程度のLED蛍光灯だと、消費電力は20W以下だ。単純計算で、電気代が半分以下になる。

変更って蛍光灯をLEDに改造するってこと?

照明器具ごと新しいLEDタイプに変えることはもちろんできるが、既設の蛍光灯を使っている照明器具はそのままで、蛍光管だけLEDタイプのものに交換もできる。この場合、まったく工事不要で交換できるLED蛍光灯や、「バイパス工事」を必要とするLED蛍光灯がある。

蛍光灯の種類別交換方法

まったく工事不要で交換できるLED蛍光灯があるなら、自分でやってみたい。そんな人に、交換方法を紹介しよう。

直管蛍光灯をLEDに変える方法

直管蛍光灯をLEDタイプに交換するのは、本当に蛍光灯を交換するのと変わらないことが多い。ただし、蛍光灯のタイプによって適切なLED蛍光灯を選ぶ必要がある。例えば、家庭用に多いグロータイプのものなら、グロータイプ用のLED蛍光灯を選ばなければいけない。

丸形蛍光灯をLEDに交換する方法

丸型蛍光灯は、シーリングライトやペンダントライトに使われているが、タイプ別のコネクターを使って交換する。タイプ別のアダプターは、基本的に付属のものを利用しよう。

【シーリングライト(シーリングアダプタータイプ)】

安定器からコネクターを外し、アダプターを使って丸型蛍光灯と接続する。

【シーリングライト(引掛シーリングタイプ)】

ローゼットから器具のプラグを取り外し、専用のアダプターを使って丸型蛍光灯と接続する。

【シーリングライト(差込アダプタータイプ)】

アダプターから器具のコネクターを外し、専用のアダプターを使って丸型蛍光灯と接続する。

【ペンダントライト】

ナツメ球を取り外し、専用のアダプターを使って丸型蛍光灯と接続する。

【参考】交換時に注意するべきことは?意外と簡単な蛍光灯の外し方

グロータイプの蛍光灯なら基本的に工事不要でLEDに交換できる

家庭用蛍光灯はグロータイプが普及している。グロータイプなら、基本的に工事不要でLED蛍光灯に交換できる。

交換したLED蛍光灯がつかない場合はどうすればいい?

交換してみたものの、LED蛍光灯がまったくつかないことがある。これは、工事が必要なタイプのLED蛍光灯に交換してしまった場合や、工事不要タイプのものでも、蛍光灯のタイプが異なるLED蛍光灯に交換してしまった場合に起こる。このようなときは、適切なものに差し替えるほかに方法はない。

また、安定器が故障していても、LED蛍光灯がつかなくなる。この場合は、安定器を修理する必要がある。

業者にLED蛍光灯の交換を依頼はするべき?

前述でも紹介したように、工事不要でLED蛍光灯は交換ができる。だが、次のような場合は、業者に依頼したほうがいい。

LED蛍光灯への交換で不要な安定器の取り外しを業者に依頼

蛍光灯を点灯させるのに必要な安定器は、LED蛍光灯では必要ない。そのため、実際には安定器を取り外さず残置する場合が多いが、バイパス工事と呼ばれる配線の変更が必要だ。このような配線工事は、信頼できる業者に依頼しよう。

LED蛍光灯は工事不要でも大丈夫?

LED蛍光灯は、工事不要で手軽に交換できるようにするため、安定器を使った状態でLED蛍光灯が点灯するように工夫されている。ただ、本来必要ない機器を使用しているので、消費電力が若干増加してしまう。

LED蛍光灯が正常であっても、安定器の故障により発火したり、点灯しなくなってしまったりすることも留意しておこう。

蛍光灯からLED蛍光灯へ 工事費用はどれくらい?

業者によってさまざまで、費用は2万円程度〜5万円程度と大きな違いがある。単純に価格だけの違いで選ぶべきではないが、工事を依頼する場合は、複数の業者を検討して、納得いく価格で頼んだほうがいい。

LED蛍光灯への交換 工事不要のメリットもある

工事不要のメリットは、単に費用が安上がりというだけではない。バイパス工事を行なうと、従来の蛍光灯は使えなくなってしまうが、工事をしなければ従来の蛍光灯にいつでも戻せる。賃貸住宅などでは、大きなメリットになる。

ラピッドタイプでも工事不要のLED蛍光灯はある

即時に点灯するラピッドタイプの蛍光灯。即時点灯の主役はインバータータイプに変わりつつあるが、どちらのタイプも工事不要のLED蛍光灯はある。使っている蛍光灯のタイプを確認して、LED蛍光灯選びを間違えないようにしたい。

【参考】サイズ選びでもう迷わない!これだけは知っておきたい蛍光灯の基礎知識

残念ながらパナソニックの工事不要LED蛍光灯はない

従来の蛍光灯で、パナソニック製を愛用している人は多いだろう。LED蛍光灯もパナソニック製を選びたいという人もいるかもしれないが、個人向け製品としてのLED蛍光灯のラインナップはない。法人向けには製品があるが、工事不要タイプではない。今のところ他社製品を選ぶしかない。

【参考】パルック蛍光灯選び方のポイント(公式サイト)

明るくて、ちらつきがないLED蛍光灯。価格は高いが、電気代も節約できるし、長寿命なので、長い目で見たら交換を考えたほうがお得だ。業者に工事を依頼するか、工事不要タイプを選ぶかは人それぞれだが、いずれにしても快適な照明環境を手に入れられる。LED蛍光灯への交換をぜひ検討してみてほしい。

文/ねこリセット

※データは2019年5月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。

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