働き方改革で昨今注目の高まるデュアルワーク。平日は東京で仕事を持ちながら、土曜日は逗子にあるカフェ「アンドサタデー 珈琲と編集と」を営む庄司賢吾さん・真帆さん夫婦。二人はなぜ、夢の実現にデュアルワークという手段を選んだのか。
いつか自分の店を持ちたい
真帆さん「2016年まで、二人ともベネッセで編集の仕事に携わっていました。結婚前からお互いに『いつか自分の店を持ちたい』という想いがあり、私はカフェ経営のためのノウハウが得られ、仕事の幅を広げることのできる会社へ転職することを決めました。地域コミュニティのためのカフェを運営する会社です。当時、会社は創立2年目、社員数は一桁でした。ベネッセとの規模のギャップは大きかったのですが、だからこそ得られるものも多くありました。カフェの立ち上げから運営、スタッフの教育まで携わることができ、社長の決断や考え方も身近で見ることができました。少しでも早く、より多くを吸収したかったので、ことあるごとに、『やります!』と手を挙げたくさんの経験を積ませてもらいました。」
「自分の街」と思える場所を見つけた
真帆さん「2年前まで、東京の仙川に住んでいましたが、もっと暮らしを大切にしたいと感じ、二人が好きな海の近い逗子への引っ越しを決めました。逗子は田舎で自然があって空気がゆったりしている。観光地は少ないけれど、その分、街に余白があるように感じました。」
賢吾さん「当時、”移住”という感覚はなく、ただの”引っ越し”と考えていました。逗子から東京まで1時間ほどですし、都内に住んでいた時の通勤時間に少しプラスしただけで、海まで歩いて行ける暮らしが手に入るのは贅沢だと思いました。僕は3年、妻は6年仙川に住んでいたのに、知り合いは会社の人だけ。地域の人との交流はありませんでした。逗子は道を歩けばすぐに知り合いに会います。どこかお店に入っても、店員と客ではなく、街をつくる仲間のよう。暮らしを大切にしている人が多く、前提価値観が近いので、親しくなりやすいのかもしれません。初めて”自分たちの街”だと思えました。
初期投資0円で珈琲店をオープン
賢吾さん「平日は二人とも忙しく働いていたので、土曜日に夫婦でコーヒーを飲みながら話す時間が一週間で一番好きでした。この時間に、街の人も呼んでしまったらもっと楽しいのではないかと思い、珈琲店を始めることにしました。」
真帆さん「ある日、客として通っていたバーで、カフェの話をしたところ、オーナーが『昼間は使っていないから、うちでやってみる?』と、声をかけてくれました。『やります!』と即答して、その1か月後には、バーを間借りして、土曜日だけの珈琲店”アンドサタデー 珈琲と編集と”がオープンしました。」
賢吾さん「当時はまだ街にカフェがほとんど無かったので、なるべく早く始めたいと考えていました。小さく、早く始めて、やりながら少しずつ変えていけばいいと。珈琲を淹れるために必要なものは家にすでに揃っていましたし、もちろん設計費や改装費も存在しないので、初期費用はほぼゼロです。多くの資金や時間を費やしていないからこそ、無理なく続けられたのだと思います。最初からテナントを借りて大きく始めていたら、リスクも大きく成立していなかったかもしれません。」
働き方は一つだけではない
賢吾さん「“土曜日だけ”という面白さもあり、SNSを見た方や、バーのお客さんも遊びに来てくれました。アンドサタデーがきっかけで、お客さん同士が友人になるだけではなく、仕事が生まれることもあります。都内から遊びに来た人が、逗子移住を決めたこともありました。雑誌の特集を編集するようにイベントを企画して場を盛り上げることで、地域の人との交流も増えました。」
真帆さん「アンドサタデーの活動をより深化させたいと思うにつれ、会社員とのバランスを考えるようになりました。社員として関わっている会社には、持っている時間やリソースをきちんと割きたい。だけどアンドサタデーをもっと育てていきたい。そんな気持ちで『どんな働き方が良いのだろう』と悩むようになりました。主人はバランスを取るのがうまい方なので、この時はフォローしてもらいました。」
賢吾さん「二人いるからこそ、得意なことに集中すればいいし、どちらかができない時はどちらかがフォローすればいい。アンドサタデーは自分の好きでやっていることなので、辛いと思ったことはないです。平日に土曜日のことを考えている時間も楽しいし、ここがあるからこそ、平日の仕事を頑張れる。仕事で得たものはもう一方にも影響するので、良い相乗効果が生まれています。」
真帆さん「私は今年から、働き方を変えました。正社員で勤めていた会社は業務委託に切り替え、”コミュニティビルダー”として、お客様同士や地域の人が交流できるイベントなどを企画、運営しています。その他にも、企画やイラストの仕事をしています。今後も活動の場を広げていくつもりです。」
賢吾さん「僕は正社員としてWEBメディアの編集、フリーでカメラ、デザイン、ライティングの仕事をしています。週2、3日はリモートで仕事ができるので、仕事で東京の会社に行くのは週3日ほどですが、会社に行かなくても仕事ができるように調整しています。」
@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!
あわせて読みたい
-

部屋の壁面を有効活用!「隠す」「見せる」バランスを選べる二トリの便利な「壁面収納」シリーズ
-

「レンジエクステンダーEV」がグローバルで注目を集めている理由
-

スマホを閉じ、鈍行列車に乗れ。効率化の先にある「究極の休息」の作り方
-

少女まんが誌「Cheese!」創刊30周年を記念したコラボカフェがオープン!人気作品をモチーフにした限定メニューも提供
-

夏休みの自由研究におすすめ!昆虫博士・牧田習の虫とり攻略本を読めば、クワガタやカブトムシがつかまえやすくなる!!
-

ノーサインで走れ!スーパーカートリオ屋鋪要さんが語る後悔なき人生論
-

【牧田習の昆虫博士】実は役に立つ!?家の中にいる益虫との付き合い方
-

アジア旅行で楽しめる水辺の楽園!IHGホテルズ&リゾーツの最新ホテル4選
-

ヤマハが交換式バッテリーを採用した原付一種の電動スクーター「JOG E」を発売
-

2050年までにW杯優勝を!JFA宮本恒靖会長が語る「日本サッカー協会の夢」




DIME MAGAZINE
















