■連載/大山即席斎の“三ツ星”インスタント麺
北海道に行ってきた。ありがたいことにたまに出張のお仕事が入ることもあって、今回はSTVの「どさんこワイド179」に呼んでいただいたのだ。インスタントラーメン60周年の特需だともいえる。
ラーメン王国である北海道は、インスタント麺に関しても王国で、本州では買えないローカル商品が山のようにある。3年前に行ったときには吉山商店・すみれ・よし乃・白樺山荘といったご当店ラーメンを取り上げて記事にしたので、興味のある方は過去記事を参照されたい。
【参考】
北海道を代表するラーメン『すみれ』の袋麺とカップ麺、再現度が高いのはどっち?
ラーメン王国・北海道でお店のラーメンとご当地インスタント麺を食べ比べてみた
今回着目したのは、本州の大手に伍して健闘する地元のコンビニ「セイコーマート」のPB商品、Secoma(セコマ)ブランドのカップ麺。
こちらはセイコーマートのカップ麺棚の写真なのだが、カップヌードル以外は全部Secomaのオリジナル商品である。セコマがいかにカップ麺に注力していかがわかる。
今回はそれらの中からメインのしょうゆ・カレー・シーフードヌードル(購入価格99円)と、価格的に近い日清のあっさりおいしいカップヌードル・同カレー・同シーフード(購入価格108円)を試食比較してみたい。
セコマ「しょうゆヌードル」
つゆはチキンとポークの旨みがメインの王道醤油ラーメン系スープ。ほどよく醤油の辛みもあり、カップヌードルのような洋風仕立てにはしていない。長方形断面でちぢれた平打ち麵は、形状はヌードル風だが、味わいはラーメン寄り。食感は適度にモチモチなやわらかめ。かやくは卵・鶏豚そぼろ・えび・ねぎ。肉はキューブ状ではないそぼろ状。えびが少ないが価格を考えれば理解できる。
日清食品「あっさりおいしいカップヌードル」
パッと見は上位商品である「カップヌードル」にかなり近い。並べて比較するとかやくの種類は変わらないが、量はかなり少なくカップヌードルの5~6割程度に見える。麺:スープの比率は「あっさり~」のほうは麺が少ない分つゆ多めとなっている。味はカップヌードル同様、コンソメっぽい洋風醤油味ながらややあっさりしている。かやくは豚ミンチ・卵・えび・ねぎ。豚肉はダイスミンチタイプである。麺は平打ちのつやなし麺で、やわらかめの食感。