ソウルサイクルとフィールサイクルの違い
アメリカの「ソウルサイクル」と日本の「フィールサイクル」。エクササイズ自体の内容はほぼ同じだが、オペレーションやシステムでいくつか異なる点を発見した。
違い(1)完全キャッシュレス
「キャッシュレス化が進むアメリカの飲食店」同様に、ジムでもキャッシュレス化は進んでいる。
フィールサイクルでは、レッスン受講料の支払いはネット上で決済するものの、トレーニングウェアのレンタル、お水の購入などは、店舗で現金でやり取りをしている。しかし、ソウルサイクルでは、レッスンを申し込みする際に登録したクレジットカード情報を用いて、トレーニングウェアのレンタル、お水の購入などを含む全ての取引がキャッシュレスで行われるのだ。
そのため、お店のカウンターに行き「お水を欲しい」と言えばお財布やスマホを出さずして、手に入れることができるのだ。
違い(2)個室でないロッカー
ソウルサイクルを訪れた際、最も衝撃を受けたのがロッカーがオープンであるということ。
フィールサイクルでは男性用と女性用、それぞれ外から見えない部屋が用意されており、その中で着替えをしたりシャワーを浴びる。
しかし、トレーニングウェアを着たままジムまで行き、トレーニング終了後は、シャワーを浴びずに汗だくのウェアを着たまま家まで帰ることが一般的なアメリカでは、個室のロッカーは存在しない。あるのは、荷物を預けるためだけの簡易的なロッカーだけである。
シャワールームは一応用意されているものの、シャワールームから裸で出てきたらジムにいる人全員から丸見えになる作りであり、使用している人はいなかった。
違い(3)インストラクターが広告塔
ソウルサイクルのインストラクターのInstagramを見ていて驚いたのは、フォロワーの多さと写真のクオリティの高さ。
https://www.instagram.com/sjsilk/?hl=ja
こちらのソウルサイクルのインストラクターのInstagramのフォロワーは1万8千人とかなりの人気。
通常のジムで撮影されているにも関わらず、撮影用のスタジオか?と見間違うほどのオシャレさ、そしてモデル顔負けのスタイルとポーズである。
インストラクターが広告塔になり、ソウルサイクルの魅力、「ソウルサイクルを継続することで、こんなにイケてる人になれる」ということをPRしている。
違い(4)店舗の隣にあるヘルシーフード店
これは、アメリカのジム全体に共通することなのだが、アメリカのジムの横にはサラダ専門店やスムージースタンドなどのヘルシーフード店があることが多い。
今回私が訪れたソウルサイクルの隣には「Nourish Your Soul」というコールドプレスジュースやスムージーを販売するヘルシーフード店があった。
ソウルサイクルとは何ら関係ない店なのだが、ソウルサイクルに合わせたのだろうか?「ソウル」という言葉を入れた店名にしているのがユニークである。ココナッツウォーターを使ったスムージーや、サラダボウル、プロテインボックスなどが販売されていた。
「ワークアウト後はできるだけ早くたんぱく質を摂取したい」そんな生活者の心理をよく理解した店舗配置である。