「病院に行って心から感謝した経験がある」2人に1人
続いて、全回答者(1,000名)を対象に、病院に行った際の経験について尋ねる調査が行われたところ、【病院に行って心から感謝した経験】がある人は51.3%となった。
また、【病院に行って不快な思いをした経験】がある人は63.5%という結果に。どちらも半数以上が経験しているが、【心から感謝した経験】より、【不快な思いをした経験】のほうが高い割合となった。
病院で不快な思いをした経験がある人(635名)を対象に、どのようなことで不快な思いをしたか尋ねる調査が行われたところ、「医師・スタッフの横柄な態度」(57.2%)が最も高くなり、「医師・スタッフの不親切な対応」(43.9%)、「待ち時間が長い」(41.9%)、「医師・スタッフの無愛想な態度」(41.6%)が続く。
また、診察内容が十分ではないことを不快と感じた人が多く、「しっかり説明をしてくれない」(31.5%)や「いい加減に診察された」(25.4%)が上位に。
「待ち時間が長い」は4割以上の人が不快と感じており、混雑した病院で待たされることが、多くの人にとって大きな負担になっていることがうかがえる。
性年代別にみると、20代女性では「医師・スタッフの無愛想な態度」(59.5%)、「自分の話を聞いてくれない」(32.9%)が、他の性年代よりも高い割合となった。
50代女性では「待ち時間が長い」(54.4%)、「診察時間が短かった」(27.8%)が、他の性年代より高くなっている。“3時間待ちの3分診療”という言葉で表されるような、長い待ち時間や短時間の診療に不快感を覚えた人が多いようだ。
魅力的な待ち時間対策 1位「ネット予約システム」、20代には「無料ドリンク」「テレビ」「マンガ」が人気
多くの人が、病院の待ち時間の長さに不快な思いをしていることがわかったが、待ち時間対策として、どのようなサービスが求められているのだろうか。
全回答者(1,000名)を対象に、診察待ちや会計待ちなどの待ち時間対策のサービスとして魅力を感じるものを尋ねる調査が行われたところ、「インターネット予約システム」(61.9%)が最も高く、次いで「何分待ちかがわかるサービス」(56.3%)、「メールで順番を教えてくれるサービス」(39.5%)いう結果に。
待合室で延々と待ち続ける負担を減らすためのサービスに、魅力を感じる人が多いようだ。
年代別にみると、20代では「無料ドリンクサーバー」(35.2%)、「地上波テレビの放映」(21.6%)、「豊富なマンガ」(18.4%)が、他の年代と比べて高い割合となった。20代では、辛い待ち時間を少しでも快適に過ごしたいという志向が強いといえそうだ。
また、子どもの有無別にみると、子どもがいる人では、「小さい子どもが遊べるような絵本・おもちゃおよびスペース」(20.5%)が5人に1人の割合となった。
小さい子どもの場合、待ち時間に退屈してぐずったり、騒いだりしてしまうことがあるため、子どもの退屈しのぎになる絵本やおもちゃなどに魅力を感じるパパ・ママが多いと考えられる。