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敵を作ってしまったら?職場で上手に本音を言うテクニック

2019.03.26

本音を言うことのメリットとデメリット

ここまでは、本音をいかに言うか、というところがテーマだったが、そもそも本音を言うことにはメリットもデメリットもあると、内海さんは言う。

「本音を言うためには、そのメリット・デメリットにも気付いておく必要があります。それがわかれば、躊躇している場合ではない、と即決できることもあるからです」

【メリット】

1.仕事のスピードが速くなり、目標達成・問題解決が早くなる

「本音を伝えることは建設的な話し合いのみならず、意見のぶつかり合いが起きることも十分に予期できますが、そのぶつかり合いも含めてオープンで、ストレートなコミュニケーションが短時間での本質的な話し合いにつながり、結果、組織全体の目標達成や問題解決への近道になります。仕事のスピードが速くなり、目標達成・問題解決が早くなれば、仕事も面白くなるでしょう。

一方で本音を言わない、遠回しの物言いは、本質的な話し合いになかなか至らず、時間もかかり、結果的に組織の目標達成や問題解決を遅らせる原因にもなりかねません」

2.職場の一員としての関係が築きやすくなる

「40代・50代の上司や先輩たちが若手・中堅のメンバーに対して抱きやすいストレスの一つに、「本音(本当のところ)が見えない」、「はっきり意見を言わないので何を考えているのかよくわからない」「考えはあるんだろうが、すすんで言ってくれないのでどうしたいのかが見えてこない」というものがあります。本音を伝える、しかも明確に発言してくれるということは、上司や先輩にとっては「何を考えているのかがわかりやすい存在」として映り、組織の中での関係を築きやすい人としての認識が深まるだけでなく、心強い味方として受けとめてくれる可能性が高まります」

3.責任ある仕事やポジションにつける可能性が高まる

「企業研修の中で上司の立場にある人たち対して、『同じくらい優秀なメンバーがいます。ただし、一人は本音をあまり語らない、もう一人はぶつかり合ったとしても本音を言ってくれる。そのどちらか一人を抜擢しなければならないとき、あなたはそのどちらを選びますか?』と質問するとどんな答えが返ってくるでしょうか。

もちろん意見は分かれるものの、多くの場合が後者を挙げる方が多いのもまだまだ現実です。つまり、このような上司や先輩側の心情も理解しながら周りとのコミュニケーションを考えることも責任ある仕事を任せてもらいたいと思っている人にとっては欠かせない視点です。『本音も含めて何でも話せる人=重要な仕事を任せられる人』という心理がまだまだ根強いといえるでしょう」

【デメリット】

1.人間関係が上手くいかない

「本音を伝えてくれないと周りは『あの人は結局、何を考えているんだろう?』『あの人の考えや気持ちが見えないなぁ』といった状況に陥りやすく、職場の中で一緒に仕事を進めていく仲間としての親近感すらわきにくくなります。親近感がわかないと、その人への興味・関心も薄らいでしまい理解も深まらないので、周りから見ると『ただ同じ職場にいる人』といった意識につながり、仕事の中でのコミュニケーションすら希薄になってしまう可能性が高くなります。

本音で語り合った分だけ、お互いの理解が深まり、仲が深まるのは言うまでもありません。たとえ仕事上で口論になったとしても、それ以上に関係が悪くなることも避けられるでしょうし、本音を伝えてくれる人には『信頼感』が集まりやすくなります」

2.やりたいことができない

「本音を伝えることは周りに敵をつくり、嫌われてしまうリスクが大きくなります。しかし、そのリスクを恐れるがために本音でぶつかれない人は、周りに耳障りの良いことしか言わなくなるため、本当の意味で信頼を得ることがむずかしくなります。周りから信頼を得ている人には、敵も多いが、それ以上に味方も多いという人が意外に多いといえます。

自分が本当にやりたいことをやるには、本音でぶつかったからこそ得られる味方の存在が欠かせません。いざというときに支えてくれる力強い存在がいれば、乗り越えられる状況が多くなります。そのためにも『本音でぶつかって失うものは、本当にやりたいことをやって得られる価値に比べたら小さなことだ!』くらいの気概が必要といえるでしょう」

3.大切な人ができない

「大切な存在といえる人をつくるためには、時間をかけてお互いのことを理解していく必要があります。互いの魅力的な面だけでなく悪い面をも知り、理解し合うことで仲が深まっていくわけです。そのためにも本音で語り合うことがなくてはなりません。一時的に表面を取り繕って印象を良くできたとしても、関わり続ければ取り繕っていたことはどこかで必ずバレてしまいます。

しかも、本音を伝えないということは、結果的に言いたいことややりたいことを我慢することにつながります。そんなストレスを抱えながら大切な人と思える人を大切にできるか?と問われるとその答えも自ずと見えてきますよね」

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