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敵を作ってしまったら?職場で上手に本音を言うテクニック

2019.03.26

本音を聞き出したい上司。本音を言えず、ストレスをためる部下。こうした構図はよくあるものだ。部下として、自分の本音はどのように出していくべきか。

コーチング、部下育成、コミュニケーションなどの講演や企業内研修を多数行う内海賢さんに、職場で本音をうまく言うスキル、そして本音を言っても嫌われない方法などを教えてもらった。

職場で本音を上手に言うための5つの視点

社内で下の立場だと、職場ではなかなか本音を言えないもの。本音を言うにはどうすればいいか。

「職場において、私たちはなぜ、本音を言うことをためらうのでしょうか。例えば、本音を言うと『嫌なやつだな』と嫌われてしまうのではないか?『何をわけのわからないこと言ってるんだ』と怒られてしまうのではないか?『何を見当違いなことを言ってるんだ』と馬鹿にされるのではないか?『本音を言っても自分の考えや気持ちは理解してもらえないだろう』といった不安やあきらめなどは多いものです。もちろん、誰と何を話しているのか、どんな場面なのかによってもその理由は異なりますが、本音が言えない背景には『ある種の感情が潜んでいる』ことを理解しておくことも本音を言うための対策の一つといえます」

そこで内海さんは、具体的な本音を言うための5つの視点を挙げる。

【本音を言うための5つの視点】

1.クッション言葉を使う

「クッション言葉を使う方法です。クッション言葉とは、自分の本音である気持ち、感情、考えなどを伝える前に、例えば『こんなときに、こんな話しをするのはどうかと思いますが…』と、話を切り出しにくいときに見え隠れする自分の気持ちを枕詞にして、そのまま言葉にするアプローチです」


「こんなことを言えばお叱りになるかもしれませんが…」
「こんな場面でお話しするのは筋違いかもしれませんが…」
「とても申し上げにくいことなのですが、大事なことなのでお話しすると…」

など、相手や場面に応じて柔軟に言葉遣い考え、伝えていくことが重要です。

2.話し合うときのルールを提案する

「上司や先輩、あるいは会議やミーティングを行う際の工夫として、ルールを決めて話をする方法です。これはファシリテーションというコミュニケーション分野で言われていることでもあります。例えば会議やミーティングにおいてのルールの例として、

・安易に「発言者=実行者」にしない
・相手を否定しない
・話を途中でさえぎらず、意見は最後まで聞き切る

などの話し合いのルールを決め、お互いの同意を形成しながら話し合いを進めるというものです。もちろん、ルールを決めたからといって必ず守られるという保証はありませんし、日頃からの関係性がものを言う可能性もありますので、ルール以前に何でも言い合える関係の構築にも意識を向けたいところです」

3.自分の内側に潜んでいる感情に意識を向ける

「本音が言えるようになるための大事な一歩として、自分の内側でわき起こっている感情に気づき、しっかりと向き合うことです。つまり、本音を言うためには自分自身への客観性や冷静さが必要になるのです。小手先のテクニックに走り過ぎてしまうと、そのときはクリアできても持続性がなくなり、相手や場面が変わるとまた本音が言えないということになりかねません。不安、恐れ、あきらめ、自信のなさ、劣等感など、本音が言えないときの根っこにある感情を自覚することが大事です。自分の感情に気づくことや向き合うことができれば、『どうすれば良いか?』次の対応が見つかったり、昔からの単なる習慣で、今の自分にとって大きな問題ではなかったと気付いたりすることもあります」

4.「肯定的な自己イメージ」を毎日コツコツと描く

「本音が言えないことの背景には、自分に対するイメージが根強い場合もあります。自己イメージは自分の感情の方向性に無意識に影響しますので、例えば『私は誰にでも本音を言えるような芯の強さはないし、気が弱い人間だから…』といった否定的な自己イメージがあれば、それがさまざまな仕事の場面で、不安や恐れ、劣等感などの感情を引き出し『意見があっても飲み込んでしまう状況』つまり、本音が言えない状況を無意識に引き起こしてしまいます。

よって、例えば『相手を怒らせるようなことになったとしても、自分の芯を貫き通す』といったある種の覚悟と肯定的な自己イメージを描くことが必要です。朝目覚めて起きるまでの時間やシャワーを浴びながら、ぼーっとしている時間に、例えば『私は本音を言いながらも、周りと良好な関係を築いている人間だ』といったアファーメーション(肯定的な断言)を習慣化させ、毎日コツコツと肯定的な自己イメージを描き続けることが根本的な対策につながります」

5.「自己肯定感」を高める働きかけを習慣化する

「肯定的な自己イメージを確立するためには『自己肯定感』が鍵を握ります。自己肯定感とは、自分の能力や可能性を積極的に評価したり、自らの価値や存在意義を肯定できる感情で、肯定的な自己イメージをつくるためには不可欠な感覚といえます。この自己肯定感を高めるための方法にはさまざまなものがありますが、ここで大事なことは『自分を卑下しない』ことや『日頃から良いエネルギーをためておく』ことといえます。

●自己肯定感を高めるための7つのこと

(1)自分自身を振り返る時間を持つ
「立ち止まって、自分や出来事の肯定的な面を見つける意識づくりをしましょう」

(2)さまざまな出来事を通じて感謝の気持ちを醸成する
「肯定的な感情を意識して育てるために、何事に対しても感謝の気持ちを持ちます」

(3)健康な身体づくりと健康維持
「健康な身体に、健全な精神は宿ります。健康管理、規則正しい生活習慣など改めて意識しましょう」

(4)自分自身を大事にする
「先にも述べた通り、自分の良い面にしっかりと意識を向け、自己肯定感をじっくり育てましょう」

(5)夢・目標を意識する
「大きな目的があるからこそ、あえて本音を言わなければならない勇気も生まれます」

(6)大切な人たちと過ごす時間をつくる
「居心地の良い時間をもち、気持ちを安定させましょう」

(7)自分にも職場の人たちにも元気な声で挨拶する
「朝、鏡に向かって元気に『おはよう!』出社したら職場の仲間に『おはよう!』仕事で感謝する場面があれば『ありがとう!』と元気な声を出し、気持ちをあげましょう」

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