この春から、在宅勤務がスタートする会社員もいるのではないだろうか。心機一転、新しい環境づくりをしたいものだ。そこで在宅勤務のエキスパートである株式会社テレワークマネジメントのシニアテレワークコンサルタントの鵜澤純子さんに、自宅に用意しておいたほうが良いアイテムや環境づくり、家族に話しておきたいことやルール決めなどを聞いた。
在宅勤務の環境づくりのポイント
在宅勤務が始まるビジネスパーソンに向け、鵜澤さんは用意しておいた方が良いアイテムや環境づくりのポイントとして次の4つを挙げる。
●適切な高さのテーブルと椅子の用意を
「多くの方は、書斎などの自室ではなく、リビングやダイニングでパソコンを操作することになるでしょう。長時間のパソコン作業を快適に行うには、できるだけ適切な高さのテーブルとそれに合った椅子を用意しましょう。ソファーにローテーブルなどでは腰を痛める危険があります」
●椅子
「自宅と会社の仕事環境を比較して、おそらく一番ギャップがあるのは椅子。自宅には長時間座っていても疲れにくい仕事に適した椅子がない方がほとんどでしょう。新しく椅子を購入できればベストですが、それがむずかしい場合は、クッションで座り心地を良くしてみてはいかがでしょうか。低反発や姿勢矯正ができるものなど、高機能なものもいろいろあります」
●イヤホンマイク・ヘッドセット
「ウェブ会議や電話会議を快適にしてくれるのがイヤホンマイクやヘッドセットといった周辺機器。パソコンの内蔵マイク・スピーカーを使う場合と比べてノイズが少なく、会議もスムーズに進みます。会社から貸与がない場合は、自宅にあるものを試してみることをおすすめします」
●パソコン画面からの情報漏れ対策
「情報セキュリティへの配慮も重要です。パソコンの画面が家族の目に入ることを防ぐために、壁を背にして座る、離席するとスクリーンセーバーが立ち上がるようにするなどの工夫をしましょう」