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アマダイ釣りの極意を学んだ日

2019.03.02

鼻タレにもいいところがある!

 しかし、当日の釣果を船のサイトで見ると、「朝からアマダイ連発するいい流しあり、終始どの場所でも顔見れ5名様で7.7.7.5.5匹と平均して釣れました」とある。つまりよく釣れた日だったと。さらにいえば、僕と正林さんが一番釣れなかったと。やはり、アマダイ釣りは深い。極意をつかんだなどという不遜な気持ちは捨てて、みたび50cm級に挑まねば。

 正林さんの釣ったアマダイは、正林さん御用達の酒房で刺身、塩焼きにしてもらい満喫。僕の釣ったアマダイは昆布締め、アラ汁、干物に。鼻タレは干物にするといい。干物を水で濡らしてキッチンペーパーでくるみ、電子レンジ500wで4分加熱、これで焼き上がるとネットで知り試してみた。半生の干物なので水で濡らさず、霧吹きで湿らせる程度にしたのが大間違い。キッチンペーパーは身に貼り付き、干物は“干干干物”くらいに乾燥してしまった。しかしこれが効を奏し、背骨までパリパリと食べられ、鼻タレだからこその50cm級では“ありえない食べ方”を楽しめた。鼻タレにも、いいところありだ。

この量のアマダイの刺身を3人(正林さんの友人1名飲み会に参加)で食べるなんて、世の常識ではありえない。

“干干干物”になってさらに小さくなった鼻タレ。

文/斎藤好一(元DIME編集長)

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